25 / 48
第25話 意外にサーファー?
有人がサーフィンをやるとは知らなかった。何だか話題が増えた。剛は嬉しくなった。
頭をポンポンされて寝室に案内された。二階には寝室がたくさんあった。大勢泊まることもあるそうだ。
剛は個室があってホッとした。この兄弟のどちらかとここでセックスする気にはなれない。
有人に抱かれたいが、あの大仁のそばでは嫌だった。
「おはよう。昨夜は眠れた?」
「ううん、あんまり。」
「どうなる事か、と思ったよ。
大仁はわがままだから。」
起きて来た大仁が
「誰がわがままだって?」
「おはようございます。」
「うん、剛くんは僕のものになる決心ついた?」
「えっ?」
有人の前で聞かれて焦った。有人が横から
「剛は誰のものにもならないよ。」
別荘にあるボードを積み込んで、大浜に降りて行った。
二人とも凄い身体だった。背が高くて引き締まった腹。整った顔。ゲイでなくても見惚れる。
ビーチの視線を集めてくすぐったい。
「凄い、二人ともサーフィン、ベテラン?
長いんですか?」
「大仁はカリフォルニア仕込みだから。」
「有人も、ずっとやってるんだよ、伊豆で、ね。」
バカにしたように言う大仁に腹が立った。
「有人は大学は日本だったの?」
「いや、僕は大学には行ってない。」
意外だった。二人ともお金持ちのお坊ちゃんじゃないのか?
(大仁だけが留学してたんだ。)
大浜の波は水の量が多くてワイルドだ。
「西風の吹くちょっと寒い季節の波がいいんだよ。ここの波をよく知るローカルサーファーたちのセッションが見ものだ。
冬から春にかけて、一緒に来よう。」
有人の肩幅の広い腕につかまってビーチを歩く。視線を感じて振り返ると、これもまたカッコいい大仁が笑っている。
しばらく波と戯れて、海鮮料理を食べに行った。大仁はいたって気さくで感じのいい男だった。剛たちはすっかり意気投合して帰って来た。
ともだちにシェアしよう!

