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第35話 会いたかった

 激しく抱かれて、もう何も考えられない。 (このまま,世界が終わればいい。)  髪に手を入れて抱き寄せられる。温かい有人の胸に顔を擦り付けて 「会いたかった。こうして欲しかった。」  顔を持ち上げられて激しいくちづけ。お互いの身体を確認するように弄る。  抱き合って風呂まで歩きながら、ジャグジーの用意をする。お湯の温度の調節をしてバスバブルを入れた。 「泡で一杯にして遊ぼう。」 (有人は何でも知っている。 ここに誰かと来た事があるんだ。)  剛の気持ちが萎える。 「うん? どうした?」 「有人は誰かとここに来た事があるの?」 「女みたいな事、聞くなよ。 どうした?帰るか?」  剛はこのまま帰るのは嫌だ、と思った。 ジャグジーに連れて行かれて頭からシャワーのお湯をかけられた。 「わあっ、やめろよ!」 「剛はヤキモチ妬くんだな。可愛い。」  それからは、身も心も蕩けるような愛撫をもらって何も考えられなくなった。  泡だらけになって中を解されて、有人の硬いモノが入ってくる。  ぐちゃぐちゃにされていやらしい水音に興奮した。 「すごいな、剛のここは絡みついてくるよ。 すごくいい。たまらないよ。」  言葉攻めなのか、褒められているのか、 剛はもう考えるのをやめた。  身体が反応する。背中から、身体中撫で回されてビクビクッと震えてしまう。 「剛は感度抜群だ。僕の恋人はセクシーだ。 剛、離したくないよ。」 「離さないで。ずっと恋人って言って欲しい。」  大きなタオルに抱きとられてベッドに連れて行かれた。 「また、剛を抱き潰しちゃうな。」  剛はもう絶対、有人から離れられないと思った。  ベッドの上で身体中,愛される。もう何も隠すものはない。全部,有人のものになりたい。  有人が笑いながら裸の身体を弄る。 「可愛い剛。キミに溺れる。」  腕枕で耳元で囁かれた。 「剛と離れたくない。一緒に暮らそう。」 「えっ?」  初めて有人から、前向きな言葉が出た。 今までそんな言葉はもらった事がない。言質を取られるような事は絶対に言わない男だったはずだ。様々な障害が二人の間には有りすぎる。

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