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第39話 ハワイ
実生の企画したハワイ行きにはいつものメンバー、成湫と榊、航と勝利、蓮司と剛が来た。
7人、フルメンバーだ。
女子はミレイとキレイの姉妹と、莉里と由里亜と沙也加が参加した。こちらもいつものフルメンバーのようだ。
榊はミレイとキレイに挟まれて気まずい。
「剛、黒服やってなんかかっこよくなったね。」
ハワイについてから、女子たちはワイキキのアラモアナショッピングセンターから動かない。買い物に余念がない。ガイドブックに齧り付いている。
「午後からはガイドブックに出てたダイヤモンドヘッド見学ツアーに行くから。」
「何だよ。おのぼりさんかよ。
まさか、ワイキキビーチで泳ごうなんて考えてないだろうな。恥ずかしい奴ら。」
「泊まる所を案内したら、別行動だ。レンタルの携帯もあるし。」
昼飯のガーリックシュリンプとパンケーキとポテトサラダを買い込んでコンドミニアムに行った。適当に簡単な調理のできるコンドでランチにした。女の子たちは不満そうで、それぞれガイドプックの有名店に行ってしまった。
「俺たちもサーフポイントに行こうぜ。
近場は混んでるからなぁ。ワイキキなんか最悪だ。女子は放っておいて、バスでヘッドビーチに行こうぜ。バスにボードも乗せて大丈夫だから、実生のやつ、借りるか?」
「ポイントはサウスショアの端っこだしね。」
レンタルの携帯で連絡したら、女子みんなで
ダイヤモンドヘッドビーチパークに行くと言い出した。カピオラニ公園。
サーフィンだけに没頭したい男たちは、女子に辟易しながらもバスに乗った。
「地元のサーファーをリスペクトしろよ。
ここはあまり人が多くないから快適だ。」
「彼女たち、適当にやってくれよ。
俺はヘッドのスーサイドに回り込みたい。」
山の裏側は崖になっていて時折デカい波が来る。思いのほか水深が浅く、海底は珊瑚礁になっていてケガをする。
ワイキキのような初心者向けではない。
みんなハワイの波には慣れているが、女子たちが気になる。サーフィンをやりたいなどと言いださない事を祈る。
夜になる前に戻ってきた。ワイキキのコンドは便利な所にあるが、
「めっちゃ物価が高い!」
「ああ、そうだな、年々高くなる。
世界的な傾向だよ。」
それでもハワイに慣れている男たちは、頼りにされて楽しそうだった。
2ベッドルームの区画は彼女たちに譲って、男たちは、別棟のもう少し古い建物に入った。
「あとで、着替えたら踊りに行こう。」
「うん、楽しそう。ドレスコードは?」
「あまり露出の多くないもの。
キミたちはイケてるから危ないんだ。」
女子たちは満足そうにうなずいた。
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