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第67話 有人の隣
有人のベッドで眠ったみたいだ。
「あ、仕事行かなくちゃ。」
「休むって連絡しておいた。あの蓮司って人に。」
(勝手な事するなよ。)
そう思っても身体が動かない。
隣に潜り込んできた有人が笑う。
「ちょっと激しかったかな。起きれないか?」
また、抱き寄せて優しいキス。隣に寝転ぶ有人の顔を見ていた。
(ああ、やっぱり素敵だ。)
髪を撫でられて優しいキス。有人のキスは特別だ。また、身体が疼いてくる。
こんな相手は他にはいない。有人は浮気をしない。ずっと剛一筋だった。こんなに綺麗な男が剛だけを愛してくれる。考えると身体が熱くなる。
有人が剛の肩を掴んで、
「まだ、大ちゃんの事、思ってる?」
「えっ?そんな事ないよ。忘れてた。
大仁はどうしてるのかな。」
「ホントに忘れてた?」
「俺の抱えてる問題は,それだけじゃないって言うか。」
ガシッと抱きしめられた。耳たぶを噛まれながら
「どんな問題があるの?」
有人に囁かれた。
「食事に行こう。ここの展望レストラン。
ここでゆっくり食事した事ないだろ。」
「すごいレストランなんでしょ。」
剛は子供みたいに嬉しそうに言った。
「いつも、ルームサービスじゃつまらないだろ。」
風呂に入って、有人におしゃれさせられてネクタイを結んでもらった。前に置いて行ったスーツがあった。新しいシャツが用意されていた。
「かっこいいな、剛のスーツも。」
有人のペンシルストライプのスーツ。
ブルーグレイのスーツに紺のシャツ、ブルーグレイのネクタイが似合ってる。
「有人、すてきだ。スリーピースなんだね。」
腕を組んだ。有人は誰もが振り向くようなイケメンだ。剛は改めて思い出した。
案内されたのは、レストランの奥の窓際、特別席のようだ。
「ワイン、飲むだろ。」
赤いお酒を注いでくれた。
「何に乾杯?」
「僕たちに。僕たちの愛に。
やっと僕の元に帰って来てくれた剛に。」
見つめ合って乾杯した。
(やっぱり、有人しか見えない。)
そこに大仁があのドールをエスコートして入って来た。世にも美しい美男同士のカップルだ。
背の高い肩幅の広いがっしりした男らしい大仁に寄り添う華奢なドールは、奮い付きたくなるほどの美人だった。
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