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第73話 俳優 高岡あきら
高岡あきらの強羅の別荘は人里離れた山の中腹にあった。
迎えの車に乗って、ドールは一人で来た。
別荘の中には美味しそうな料理が用意されて、
マネージャーの男性が迎えてくれた。
「ようこそ,いらっしゃいました。
私は別棟の事務所におりますから、ごゆっくりしてください。温泉も引いてありますからお入りください。源泉掛け流しですよ。」
そう言って引っ込んだ。入れ違いに奥から高岡あきらが出てきた。
「よく来たね。さあ、何か食べよう。
酒は飲めるかい?」
そう言ってワインを開けた。
「ここにすわって、私が食べさせてあげよう。」
ソファに並んで座って料理を食べさせようとする。ドールは笑って
「ボク、自分で食べられますよ。」
「私が食べさせるんだよ。」
怖い顔になって言い出した。
「本当は手錠をかけて拘束するところだ。
水を飲むのも私に請わなければならないんだ。」
「あきらさん?」
「先生と呼びなさい。キミの出る映画は私が監督をするんだよ。」
ドールは驚きと緊張で食べ物が喉を通らない。
ワインを口移しで飲まされた。
どろりとした液体に身体が拒絶する。
高岡あきらは歳の割に身体を鍛えている。65歳になってもがっしりとした体躯でびくともしない。
ドールは抗うのを諦めた。
ネチネチと自分も肉を噛みながらワインを飲んでいる。
「ボク、ちょっとトイレに。」
「行かせないよ。ここでしなさい。
キミのおしっこなら飲ませてくれ。」
「気持ち悪いこと、言わないでください。」
ジャケットを脱いだ。下はTシャツだ。
ジーパンのファスナーを下げて一気に下ろされた。
内股に大仁の噛み跡が残っている。Tシャツも脱がされて全裸にされた。
「身体中に痕を付けられたんだね。
私に挑戦的だな、キミの恋人は。」
乱暴に押し倒された。高岡あきらの嗜虐性に火をつけてしまったようだ。
大仁は知っていたのだろうか。
「キミは予備知識はないのか?
私がサディストだと言うのは、ゴシップ雑誌では有名だよ。そうやって駆け出しのアイドル如きがいきなり主役の座を射止めたりするんだよ。
世に出るためにはそれなりの代償を払わなくてはならないんだ。」
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