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第74話 サディスト

 華奢な線の細いドールは高岡あきらの大好物だった。身体に残る大仁の噛み跡を見て (私の前で、他の男の存在を誇示するとは、いい度胸だ。啼かせ甲斐がある。)  舌なめずりするように覆い被さってディープなキスをして来た。肉を咀嚼したその口でドールの口腔を舐め回す。 (うう、臭い。このジジィ気持ち悪い。) 「先生、おしっこが漏れる!」  高岡あきらはドールのペニスを咥えて腹を押した。我慢していた尿意が堰を切って溢れ出した。 「グフッ、グフッ。」  咽せながら嬉しそうに飲んでいる。ペニスを咥えられて逆らうと怖いことになりそうだ。  風呂に連れて行かれた。掛け流しの温泉だと言う。豊富な湯量で贅沢な風呂で身体中、確認の愛撫を受けた。  途中からは気持ち悪さも通り越して諦めの気分だった。 (男娼の仕事で、乱暴なお客さんもいたけど、ボクの好きなのは、パトロンと長く付き合って生まれる慣れ親しんだ快感だ。乱暴なのは嫌い。) 「気持ち良くしてもらえると思ってるのか? 間抜けだな。痛くしてあげよう。  私は苦痛に歪む顔が好きなんだよ。」  もうどれくらい時間が過ぎただろう。後ろ手に縛られて肩が外れそうだ。  ドールは柔らかい身体でどんな体位も大体付き合うが、このジジィはしつこい。  痛みを感じている顔が好きだと言う。自分は痛くないから、と高笑いする。  残念な事にこのジジィはもう勃たないのだ。65才ですでにフニャフニャの性器を弄らせる。 「口に含んでくれないか?」  気持ちの悪い要求をしてくる。大きくて硬い大仁のペニスが懐かしい。半日前には存分に堪能していた。大仁とのセックスがもう遠い記憶になっている。  いくら口に含んでも応えない性器。それでも高岡は涎を垂らしながらドールの尻を撫で回す。  様々な性具を用意してドールに試そうとする。 「痛いからそれ以上大きいのは入れないで。」  ディルドもいろんなかたちとサイズが揃っている。吐き気のするコレクション。 「先生、あなたのアヌルに入れて差し上げましょうか?」 ローションを塗り込めて疑似ペニスを挿入する。 まだ、前立腺は感じるのか、ビクビクと気持ちよさそうだ。 「ドール、いいよ、そこそこ、そこを擦って。」  足を痙攣させて、イッたみたいだ。 おぞましい老害もかわいく見える。  優しくくちづけしてあげる。 「ドール、おまえは天使だ。」

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