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第3話
前回は、ちょっと面倒そうなお客がやってきました!さて、どうなるのでしょうか!?
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ちょうど、他のお客の料理は大方は出来上がっている。
一瞬考えた後、愛斗は静かにフライパンを火にかける。
『即興料理は得意なんだ。何としても、あのお客に満足してもらえる料理を作るぞ…』
そう決心しながら…。
他のスタッフたちも、愛斗がどんな調理をするのか目を奪われていた。
しばらくして出来上がった皿から、オリーブオイルと白ワインの香りが立ちのぼった。
『よし、これで良いだろ。不味いなんて言わせないから…』
愛斗は自信を持って、自ら皿を携えフロアに足を運ぶ。
男性客のテーブルに、愛斗がコトリと音を立ててパスタの皿を置いた。
「お待たせいたしました。お客様にも召し上がっていただだけるパスタです」
レモンの酸味が魚介をしっかりまとめているから、嫌な匂いが感じられない。
良い香りが辺りに漂い、他のスタッフまでも食欲を刺激されそうなほど。
ひと口食べた瞬間、男性客は目を見開いた。
「…美味しい…」
男性客の食べた感想は、それだけで十分だった。
『そりゃそうだろう…その一言しかでないよなぁ。文句のつけようがないだろ?』
料理に自信のある愛斗はそう思ったが、笑顔で答える。
「ありがとうございます。それは何よりです」
「……これ、本当に俺のために考えたのか?」
思わず漏れた言葉に、自分で驚いて男は目をそらす。
「もちろんです。うちのお客さまですから」
「…」
男性客は、何も反論できなくなっていた。
「無理して食べるもんではない。食べられるものを、美味く食べればいい」
「アンタは凄いな。若いのに、俺が無理言っても満足のいく料理を出してくれた」
その男性客は最後に、「また来る。今度は誰かを連れてくるよ」と言って店から出ていった。
愛斗の心にはじんわりと温かなものが広がり、やり遂げた充足感に溢れていた。
そして気付くと、近くで柳田がジッと愛斗の方を見つめていたのである。
「どうかした?」
柳田に尋ねると、彼はフイっと視線を逸らしてしまった。
「いえ…別に…」
それだけ言うと、何事もなかったように次の仕事に取り掛かる柳田。
『なんだ?あの人…』
愛斗の心の中にはモヤモヤしたものが渦巻く。
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あとがき
面倒なお客の注文にも見事満足させた愛斗。
柳田はジッと彼を見ていたようですが、どう思ったのでしょうか!?
では、読んでいただきありがとうございました!次回に続く!!
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