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第15話
柳田を泊めて自宅まで送った愛斗ですが、果たして映画の約束はどうなる!?
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「ヤバい!間に合わないぞ!」
午前九時半頃、愛斗は自宅でバタバタと外出の支度をしていた。
柳田との約束で、映画を観に行く予定の日だ。
しかし昨夜も仕事で遅かったため、大事な日だというのに少し寝坊してしまった。
待ち合わせは午前十時で、間に合うかどうかは微妙なところ。
『何でこんな日に限って寝坊するんだ、俺は!』
自分を恨めしく思いながら、髪のセットをする。
服装はいたってラフで、ビッグシルエットのTシャツとシアサッカー素材のボトムを合わせたもの。
そして車の鍵をパッと手に取って家を飛び出した。
映画館には、柳田を拾って行った方が便利だから、今回は彼の家に迎えに行くことになっている。
“今から家を出る”と、柳田にメッセージを送ったばかりだ。
急いで、十分と少しの道のりを車で走る。
柳田の家まで来たのは、あの夜に続き二度目。
昼間に訪れてみると、閑静で住みやすそうな場所だと思う。
彼の住むマンションも、見上げてみると実に立派そうだ。
『わりと良い暮らし、してんだな…』
そう思いながら、来客用駐車場に車を停める。
それから、マンションに入りエントランスで柳田の部屋のインターホンを押した。
「桜木だけど」
ドキドキしながら声をかけると、ほどなくして柳田の軽い声が聞こえてくる。
「待ってたよ。今すぐ出るから」
職場とは違う調子でそう言うと、柳田はすぐに部屋のあるフロアに招いてくれた。
彼の暮らす部屋の前まで行けるとあって、愛斗の心は嬉しさと緊張が入り交じる。
「おはよう」
玄関のドアを開けてくれた柳田の顔は、店では見たことのないような笑みが浮かんでいた。
『笑顔だ…珍しいけど、何でだ!?』
訝(いぶか)しく思いながらも、愛斗も笑顔を作って答える。
「あぁ、おはよう。悪かったな、遅くなって」
「いや、大丈夫だよ。さぁ、行こうか」
柳田はすぐに出発するつもりらしい。
部屋の中も見てみたい気もするが、「部屋の中を見せてくれ」なんてとても言えない。
それに、今日は彼と二人で過ごせるだけで十分だ。
第一、映画の上映時間が迫ってきているし仕方ないだろう。
何となくぎこちなさはあるけれど、柳田と一緒に過ごせる時間が嬉しいし、楽しみだ。
今日の柳田は水色の半袖シャツの中に白の無地Tシャツを着て、ボトムはベージュのチノスラックスを穿いている。
こういった服装はなかなか見ることがないし、思わず見惚れてしまう。
「どうした?」
愛斗に見られていると気付いたのか、エレベーターの中で柳田に問われた。
「い、いや…別に、何も…」
思わず視線を逸らして顔を赤くした愛斗だった。
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読んでいただきありがとうございましたm(__)m
柳田を迎えに行った愛斗ですが、果たして映画デート(?)はどうなるのでしょうか!?
次回をお楽しみに!(^^)!
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