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第15話

柳田を泊めて自宅まで送った愛斗ですが、果たして映画の約束はどうなる!? ****************************************** 「ヤバい!間に合わないぞ!」 午前九時半頃、愛斗は自宅でバタバタと外出の支度をしていた。 柳田との約束で、映画を観に行く予定の日だ。 しかし昨夜も仕事で遅かったため、大事な日だというのに少し寝坊してしまった。 待ち合わせは午前十時で、間に合うかどうかは微妙なところ。 『何でこんな日に限って寝坊するんだ、俺は!』 自分を恨めしく思いながら、髪のセットをする。 服装はいたってラフで、ビッグシルエットのTシャツとシアサッカー素材のボトムを合わせたもの。 そして車の鍵をパッと手に取って家を飛び出した。 映画館には、柳田を拾って行った方が便利だから、今回は彼の家に迎えに行くことになっている。 “今から家を出る”と、柳田にメッセージを送ったばかりだ。 急いで、十分と少しの道のりを車で走る。 柳田の家まで来たのは、あの夜に続き二度目。 昼間に訪れてみると、閑静で住みやすそうな場所だと思う。 彼の住むマンションも、見上げてみると実に立派そうだ。 『わりと良い暮らし、してんだな…』 そう思いながら、来客用駐車場に車を停める。 それから、マンションに入りエントランスで柳田の部屋のインターホンを押した。 「桜木だけど」 ドキドキしながら声をかけると、ほどなくして柳田の軽い声が聞こえてくる。 「待ってたよ。今すぐ出るから」 職場とは違う調子でそう言うと、柳田はすぐに部屋のあるフロアに招いてくれた。 彼の暮らす部屋の前まで行けるとあって、愛斗の心は嬉しさと緊張が入り交じる。 「おはよう」 玄関のドアを開けてくれた柳田の顔は、店では見たことのないような笑みが浮かんでいた。 『笑顔だ…珍しいけど、何でだ!?』 訝(いぶか)しく思いながらも、愛斗も笑顔を作って答える。 「あぁ、おはよう。悪かったな、遅くなって」 「いや、大丈夫だよ。さぁ、行こうか」 柳田はすぐに出発するつもりらしい。 部屋の中も見てみたい気もするが、「部屋の中を見せてくれ」なんてとても言えない。 それに、今日は彼と二人で過ごせるだけで十分だ。 第一、映画の上映時間が迫ってきているし仕方ないだろう。 何となくぎこちなさはあるけれど、柳田と一緒に過ごせる時間が嬉しいし、楽しみだ。 今日の柳田は水色の半袖シャツの中に白の無地Tシャツを着て、ボトムはベージュのチノスラックスを穿いている。 こういった服装はなかなか見ることがないし、思わず見惚れてしまう。 「どうした?」 愛斗に見られていると気付いたのか、エレベーターの中で柳田に問われた。 「い、いや…別に、何も…」 思わず視線を逸らして顔を赤くした愛斗だった。 ***************************************** 読んでいただきありがとうございましたm(__)m 柳田を迎えに行った愛斗ですが、果たして映画デート(?)はどうなるのでしょうか!? 次回をお楽しみに!(^^)!

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