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第16話
映画館に行くことになった愛斗と柳田は、一体どうなるのか!?
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車で十分の道のりを走ると、映画館の入る商業施設に到着。
柳田とこうして個人的に出かけるのは、愛斗にとってとても緊張する。
でも、せっかくここまで来たのだから楽しまなくては…。
映画館に到着し、愛斗が尋ねた。
「ポップコーンとか飲み物いる?」
「そうだな。ポップコーンは一つ買って、二人で分けようか」
自然な柳田のタメ口に、愛斗の胸の奥がキュンとなる。
店でも、いつどんな時も気軽に話してくれたらいいのにと…。
しかも柳田は、一つのポップコーンを二人で分けて食べようと言っているのだ。
『俺とそんなことしていいのか!?まるでカップルじゃないか!』
そう思い焦る愛斗。
しかも男同士だし、そこまで親しいとはまだ言い難いのだ。
それでも、彼がいいと言うなら拒否する理由はないだろう。
「分かった!それでいいよ」
「良かった。嫌だと言われたらどうしようと思ったよ」
柳田がそう感じていたなんて、愛斗は考えもしなかった。
嫌だなんて、言うわけがない。
「まさか、そんなことないって。俺が…」
愛斗が言い終わる前に、柳田が片手を前にかざして遮(さえぎ)った。
「料金は俺が払う。映画のチケットもな」
「え、でも…」
理由はないが、今日は自分が費用を持とうと、愛斗は考えていた。
そもそも、誘ったのは自分だから。
「で、でも…行こうって言ったのは俺じゃないか」
「いいんだ。この前は看病してもらったし、今日も車出してくれたから」
そう言って柳田は笑顔を見せた。
やはり、彼の笑顔は魅力的であり眩しい。
普段お客にも笑顔は見せているだろうが、プライベートで自分に向けてくれたことは嬉しいと愛斗は思う。
「わ、分かった。お前がいいなら、頼むよ」
目の前の男の笑顔に見惚れたことを隠すべく、愛斗は顔を背けて返事をした。
『くそっ。今からこんなんじゃ身がもたないぞ!』
映画の上映中は作品に集中していた愛斗だが、中サイズのポップコーンは二人の座席の間に置いていた。
作品を観ながらポップコーンに手を伸ばすと、柳田もポップコーンを取ろうとしたらしく手がぶつかってしまうことがあった。
『ヤバい…』
一つしか買っておらずシェアしようと最初から言っていたのだから、こうなることは見越していたはず。
手が触れて愛斗の鼓動が跳ねたのだが、柳田の方も少しびくりとなったようだ。
こんなちょっとした出来事も美味しいとは思うが、端からポップコーンを二つ買うべきだったかとも思ってしまう。
『心臓に悪いよな。まさか、同時に食べようとするなんて、タイミング良すぎなんだよ…』
そう思っているうちに、映画は進んでいく…。
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お読みいただきありがとうございました!
映画を観ている間も愛斗はドキドキしっ放しですね(笑)
嬉しいお出かけの結末はどうなるのでしょうか(#^.^#)
次回もお楽しみに!
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