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第22話

愛斗の店に高田という人物から電話がかかってきた!?その要件とは… ****************************************** 電話をかけてきた高田博史は、この店のスポンサーであり大企業のトップでもある。 シェフである愛斗に直に電話が来るのは稀なのだが…。 「高田様?何で俺に?」 「シェフに直にお話があるとのことで…」 「分かった」 訝しく思いつつ電話を替わると、何でもないような調子で高田が切り出した。 『すまんな、開店前に。話があってな、今日の空き時間にそちらに行きたいと思ってるんだが』 「承知しました。それで、どういったご要件で?」 「ちょっとね、コンセプトについてだよ。なに、時間を空けてくれていればそれでいいんだよ」 「…そうですか。では、後ほどお待ちしております」 そう言うと愛斗は電話を切った。 スポンサーの高田と話す時は、何となく緊張してしまう。 彼の機嫌を損ねれば、スポンサーの撤退をされてしまいかねないから。 愛斗の料理の腕に惚れて出資してくれたものだが、手を引かれてしまえば店が運営していけなくなってしまうのだ。 できるだけ高田の意には沿わねばならないが、コンセプトについてというのが愛斗は気にかかる。 コンセプトとはどんな話なのか、それになぜ愛斗に直に言ってきたのか…。 「高田様は何と?」 愛斗がモヤモヤとしていると、柳田が厨房に来て尋ねてきた。 彼も電話の内容が気になったらしい。 「コンセプトのことで、休憩時間に店に来るって言ってた」 「コンセプトですか?」 柳田も驚きに目をみはる。 「そうなんだ。ちょっと、気になるな…まさか、コンセプトを変えろってことじゃないだろうな…」 「そうですね…それもあり得るでしょうね。でもまぁ、お話を聞いてみないと分からないですよ」 柳田の言葉に頷いて、ひとまずは目の前に迫っている営業のことに集中することにした。 「突然、申し訳ない」 午後三時、高田は秘書を伴って店にやってくるとそう呟いた。 「いえ、とんでもないです。こちらにどうぞ」 愛斗は、高田と秘書を窓側の客席に並んで座らせた。 その向かい側に愛斗と柳田が着席する。 話の内容は大方は察しているから、緊張して体が震えてしまう。 それに気付いたのか、柳田が小声で聞いてきた。 「大丈夫ですか?」 「あ、あぁ…」 高田はコンセプトのことと言っていたが、コンセプトを一体どうしろと言うのだろうか。 気にかかるものの、愛斗は気を取り直して高田に目を向けた。 「それで、お話のコンセプトの件とは一体何でしょうか」 「うむ。端的に言うとコンセプトを変えて欲しいんだ」 やっぱりそうきたか、愛斗はそう思った。 では、どんな風に変えろというのだろう? ****************************************** 読んでいただきありがとうございましたm(__)m スポンサーの高田は店のコンセプトを変えて欲しいと言い出した! さて、愛斗のTrattoria Segretoは一体どうなる!?

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