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第22話
愛斗の店に高田という人物から電話がかかってきた!?その要件とは…
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電話をかけてきた高田博史は、この店のスポンサーであり大企業のトップでもある。
シェフである愛斗に直に電話が来るのは稀なのだが…。
「高田様?何で俺に?」
「シェフに直にお話があるとのことで…」
「分かった」
訝しく思いつつ電話を替わると、何でもないような調子で高田が切り出した。
『すまんな、開店前に。話があってな、今日の空き時間にそちらに行きたいと思ってるんだが』
「承知しました。それで、どういったご要件で?」
「ちょっとね、コンセプトについてだよ。なに、時間を空けてくれていればそれでいいんだよ」
「…そうですか。では、後ほどお待ちしております」
そう言うと愛斗は電話を切った。
スポンサーの高田と話す時は、何となく緊張してしまう。
彼の機嫌を損ねれば、スポンサーの撤退をされてしまいかねないから。
愛斗の料理の腕に惚れて出資してくれたものだが、手を引かれてしまえば店が運営していけなくなってしまうのだ。
できるだけ高田の意には沿わねばならないが、コンセプトについてというのが愛斗は気にかかる。
コンセプトとはどんな話なのか、それになぜ愛斗に直に言ってきたのか…。
「高田様は何と?」
愛斗がモヤモヤとしていると、柳田が厨房に来て尋ねてきた。
彼も電話の内容が気になったらしい。
「コンセプトのことで、休憩時間に店に来るって言ってた」
「コンセプトですか?」
柳田も驚きに目をみはる。
「そうなんだ。ちょっと、気になるな…まさか、コンセプトを変えろってことじゃないだろうな…」
「そうですね…それもあり得るでしょうね。でもまぁ、お話を聞いてみないと分からないですよ」
柳田の言葉に頷いて、ひとまずは目の前に迫っている営業のことに集中することにした。
「突然、申し訳ない」
午後三時、高田は秘書を伴って店にやってくるとそう呟いた。
「いえ、とんでもないです。こちらにどうぞ」
愛斗は、高田と秘書を窓側の客席に並んで座らせた。
その向かい側に愛斗と柳田が着席する。
話の内容は大方は察しているから、緊張して体が震えてしまう。
それに気付いたのか、柳田が小声で聞いてきた。
「大丈夫ですか?」
「あ、あぁ…」
高田はコンセプトのことと言っていたが、コンセプトを一体どうしろと言うのだろうか。
気にかかるものの、愛斗は気を取り直して高田に目を向けた。
「それで、お話のコンセプトの件とは一体何でしょうか」
「うむ。端的に言うとコンセプトを変えて欲しいんだ」
やっぱりそうきたか、愛斗はそう思った。
では、どんな風に変えろというのだろう?
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読んでいただきありがとうございましたm(__)m
スポンサーの高田は店のコンセプトを変えて欲しいと言い出した!
さて、愛斗のTrattoria Segretoは一体どうなる!?
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