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第26話

謎の人物の来店もありましたが、柳田との関係も悪化したようで!? ****************************************** 高田の言う期限が迫ってきて、愛斗は精神的に少し追い詰められていた。 高級店に転向せざるを得ないのか、何とか良い解決策はないのか、悩んでいたのだ。 自分の店だし、自分の色は失いたくないから。 もし高田に逆らいでもしたら、もしかしたら彼は他の人間に店を任せるかもしれない。 そうなっても愛斗は他で働くことはできるかもしれないが、今の店で築き上げてきたものを失いたくはなかった。 柳田はというといつも通りではあるが、必要なこと以外は話さなくなっていた。 どこか、よそよそしさがさらに増しているように感じられる。 普段から柳田とのメールのやり取りは少ないものの、このところはほとんどしていない。 彼が何を考えているのか分からないし、互いの間のギスギスした雰囲気に耐えられない。 営業中はそんなことを意識していられないが、休憩時間や営業後は息が詰まりそうになっていたのだ。 それは期限がいよいよ翌日に迫った日にも変わらなかった。 そしてランチ営業が終わった後に、愛斗は厨房スタッフの加納に声をかけられた。 「シェフ、ちょっといいですか?」 腕を掴んだ加納は、会話を他に聞かれないように愛斗を厨房の隅に連れて行く。 「どうしたんだよ、一体…」 加納がこうしたことをするのは珍しいので、愛斗はいささか驚いた。 「このところ、どうしたんですか?柳田さんと…」 「え?ど、どうって?」 「せっかくお二人は距離が縮まったように見えたのに…最近はあまり話しませんよね?」 なんて鋭い指摘なんだろうか。 加納は観察眼があると思っていたが、そんなことにまで気付いていたなんて、愛斗は知らなかった。 「そ、そうか?いつも通りだけどな。マネージャーとはずっとこんなもんだよ」 「そうですか?」 まさか、愛斗の柳田への気持ちまでも見透かされたのかと思った。 加納はどこか納得いかない様子だったが、深追いされたくない。 「そうだよ。俺たちはいつも通りだから、気にするなって」 そう言うと、愛斗は加納の肩をポンと叩いてその場から去った。 どんな決定になったとしても、スタッフたちには苦労させるかもしれない。 けれどまだ、コンセプトや自分たちのことで煩わせたくなかったのだ。 それと同時に、ついに明日には店の方針を決めなければいけない。 愛斗は未だにどうすべきか悩んでいた。 ****************************************** 読んでいただきありがとうございましたm(__)m 柳田とのギスギスした関係をスタッフに指摘されてしまいましたね。 2人の間には暗雲が垂れ込めていますが、上手く事が運ぶのでしょうか!?

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