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第37話

柳田に助けられた愛斗ですが、ここから2人の関係は急展開を!? ****************************************** 嬉しいけれど、守られてばかりなのは男として嫌だ。 「お、俺だって…お前を守るよ!」 「どうやって?」 咄嗟(とっさ)に言ったことで、思わず答えに窮(きゅう)する。 「それは…お前を見守って、一人にしないとか…」 愛斗が顔を真っ赤にしながら呟くと、柳田がふっと笑みを浮かべた。 「それは心強いな。ありがとう」 「嘘吐け…」 「そんなことないさ。もう我慢できない…俺は、君が欲しくて欲しくてたまらない…」 熱を孕んだ目で言うと、柳田が愛斗をソファーに押し倒してきたではないか。 「うわっ!何するんだよ!」 「いい眺めだな。君をこうして見下ろしてみたかったんだ」 自分を見下ろしてくる男は、そこまで切羽詰まっていたということか…。 しかし、愛斗には急すぎるし心の準備ができていない。 「せっ、狭いだろ?ここ。それに、俺まだ…」 「じゃあ、こうするしかないな」 柳田は、ひょいと愛斗の身体を両腕で持ち上げた。 愛斗だってそんなに体重が軽いわけではないのに、どうしてこんなに易々と持ち上げるのだろうか。 「寝室はこっちだったな?」 前にも来たことがあるからか、“勝手知ったる”といった風に、問答無用で愛斗を運ぼうとする。 「おい!どこに連れてくつもりだ!」 嫌というわけではないが、慌てた愛斗はジタバタした。 「言っただろう。俺はもう我慢できないと」 「お、降ろせ!」 男なのにお姫様抱っこをされているのが恥ずかしかったのだ。 「嫌だ」 それだけ言うと、柳田はスタスタと愛斗の個室の前まで歩いていく。 「入るぞ」 愛斗のプライベートな空間なので、一応は気を使っているらしい。 「い、いいけど…」 愛斗の了承を得ると、バンとドアを開けて柳田は部屋に足を踏み入れた。 そしてベッドを見つけると、愛斗をそこに降ろして寝かせる。 これから始まることを考え、愛斗の心臓は激しく鼓動した。 「柳田…」 「雄志と呼んでくれ」 「雄志さん…」 ドキドキしながら呼ぶと、柳田が笑顔を見せた。 その笑顔に魅了されて、愛斗は目を離せなくなる。 「君に名前を呼ばれると心地いいな」 「別に、大したことないだろ?」 「いや…柳田と呼んでくれるのもいいが、名前で呼んで欲しかったんだ」 「へ、へぇ…。そんなもんか?」 今は、ベッドに横たわる愛斗に跨った形で柳田が見下ろしている状態だ。 この状況に、愛斗の心臓は耐えられそうにない。 「あぁ。ところで…そろそろ、いいか?」 「へ!?」 「もう我慢できないって言っただろう?だからここに運んできたんだ」 目をキラリと光らせると、柳田は顔を近付けてきた。 「なぁ。明日も仕事なんだけど」 「そうだな…。でも今はこっちが大事だから」 柳田の発言に、愛斗は思わず笑ってしまう。 「真面目なマネージャーがそんなこと言っていいのか?」 「他のスタッフたちも優秀だし、大丈夫だよ」 「も、もし明日、俺が使い物にならなくなったらどうすんだよ!?」 明日、厨房でフライパンが振れなくなってしまっては大変だ。 「そうなったら悪い。もう止められないんだよ」 普段は責任感の塊のような男なのに、今は愛斗しか見えていないらしい。 「愛してる…」 そう言いながら、柳田は愛斗の頬や唇などにキスを落としていく。 「うん…。俺も…」 ずっと密かに想い続けてきた相手とこうなれたことが、まだ信じられないようだ。 『ヤバい…俺ももう、止まれない…この際、どうなってもいいや…』 「さぁ、もう話はこれくらいにしよう。甘い顔してさ、俺に喰われる覚悟はあるか?」 情欲に満ちた目で見つめられて、『甘い顔って何だよ』と思いながらも愛斗は真っ赤な顔で一度頷いた。 「これまで君にしたかったことを、してやる。腹をくくれよ?」 「いいよ…早く来て…」 情熱的ながらも優しく、柳田に蕩かされていく愛斗だった。 ****************************************** 読んでいただきありがとうございましたm(__)m ついに想いが繋がった愛斗と柳田。 さて、これからは良い方向へと向かっていくのか!?

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