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第41話

なんと、秘密にしようとしていたのに、店のスタッフたちに交際がバレていた! ************************************* それから三日後、ランチ営業の後にスタッフたち皆で賄いを食べることになった。 それ自体は別に珍しいことではないが、柳田と相談して皆に報告することにしたのだ。 新たに入ったスタッフも含め、二人の関係を勘付かれているらしい。 スルーして普段通りに営業を続けることもできるが、ちゃんと自分たちの口から説明をして理解してもらえたらと思ったから…。 客席を使って皆が食事を終えた頃を見計らい、愛斗が切り出した。 「ちょっと、皆に話があるんだ。もう気付いているみたいではあるけれど…」 愛斗が話し出すと、皆が一斉に視線を彼に向ける。 少し緊張したので、愛斗はチラリと柳田に助けを求めるように目を向けると、柳田は小さく頷いてくれた。 勇気を得た愛斗は、深呼吸をしてから話を再開させた。 「実は…俺と柳田マネージャーは付き合ってる。付き合い始めたのは最近なんだけど…話してなくて悪かった」 「やっと言いましたね!シェフ!末永くお幸せに!」 そう言ったのは、愛斗の右腕である荒川だった。 荒川の言葉に続いて、皆の温かな拍手が起こる。 その光景に、愛斗の心は満たされて温かな気持ちになった。 ふと柳川の方を見ると、彼も幸せそうな顔をしていた。 「ありがとう。マネージャーと付き合ってるとはいえ、業務に支障は来さないようにするから安心してくれ」 「それは当然ですね。まぁ、シェフなら仕事が手につかないなんてことはないと思いますけど」 荒川がそう言って笑うと、他のスタッフたちからも笑いが溢れた。 「シェフとマネージャー、お似合いで素敵です!」 目を輝かせながら口を開いたのは、ホール担当の紅一点である鈴木である。 「ありがとう、鈴木」 愛斗がそう返したところ、鈴木は何やらもじもじとしながら続けた。 「あ、あの…私も…実は、近藤くんと付き合ってます…」 愛斗が関係を明らかにしたから、自分たちも明かそうと思ったのだろうか。 鈴木のあまりの衝撃の告白に、皆が一斉に「えぇ!?」と鈴木の方に顔を向けた。 そして続けて名前を挙げられた近藤に顔を向けたのである。 「は、はい…鈴木さんと付き合ってます」 白状した近藤の顔は真っ赤だ。 まさかこの賄いのタイミングで皆に知られるとは思ってもいなかったのだろう。 「近藤くんと鈴木さんも付き合ってるとは気付かなかった。案外、職場内カップルって多いのかな?」 そう発言したのは荒川だった。 荒川の声に、今度は皆の視線が荒川に集まった。 ”多い”ということは、Trattoria Segretoスタッフのカップルは二組だけではないというのか? 「俺の恋人も…この中にいるんだ」 「え、え!?誰っすか?それって」 近藤は、自分が鈴木と付き合っていることが明かされたばかりだが、他人の話に興味津々といった感じだ。 彼の質問に対し、荒川はある人物の方へと視線を向けて「彼だよ」と答えた。 荒川の視線の先にいたのは、クールな厨房スタッフの磯崎だった。 彼らまでもが付き合っていると知り、愛斗を含めたスタッフたちは「えー!?」と声を挙げたのである。 いつも冷静沈着な柳田でさえ、目を見開いて驚愕していた。 名指しされた磯崎はというと、照れくさそうに頬を掻いている。 まさか、店内に三組もカップルが存在するなんて、愛斗は予想だにしなかった。 社内恋愛は自分もしているのだし、反対などしない。 むしろ、微笑ましい気持ちで受け止めている。 そもそも、シェフ自らスタッフと付き合っているとあっては、他スタッフの恋愛に文句などつけられないだろう。 「ま、まさかこんな展開になるとは思わなかったよ。でも、皆が幸せで業務も怠らなければそれで問題ないよな」 愛斗は自分にも言い聞かせるように、皆に向けて話した。 「あーぁ、皆いいなぁ。俺も彼女欲し〜」 絶賛恋人募集中である厨房スタッフの加納がボヤくと、その場は笑いに包まれた。 ****************************************** 読んでいただきありがとうございましたm(__)m な、なんと!店にはスタッフ同士のカップルが3組も存在しました! 仲が良いことはいいことですが、これからどうなるのでしょう??

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