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第21話

 ポン、ポン、ポンと不気味な音で目が覚める。ぼやけた視界はその天井をしばらく眺めた。天井のボードの繋ぎ目を一つ、二つ…と数えていくうちに脳みそに血流が巡ったのだろう、そこが病院だということに気がつく。不気味な音は隣の心電図から鳴っていたようだ。   「ゔぅ…」    体には沢山の管が通り、気分も非常に悪い。記憶がツギハギで何があったのか思い出そうとすると酷い頭痛に襲われる。    「ぅ、ウィリアムに…連絡しないと……」    重たい体をグッと持ち上げ、どうにか上体を起こすと自分以外誰もいない。目がグルグル回って、これ以上動けば恐らく吐く。再び意識が混濁し、起きていることは無理だと断念しゆっくりベッドに横になった。   (どうしよう…職場にも迷惑かかってるよな…。と言うより俺はなんで入院してるんだ?…)   ぐちゃぐちゃの思考の中で、不安に怯える背中だけ鮮明に見えて、彼は心配事を抱えながら眠りにつく。    遠くでまだポン、ポン、ポンと聞こえ続けていた。        

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