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 エヴァンが無言で体の向きを変えるかたわら、そばにあったローションを手に取って、自身のイチモツにもたっぷりとそれを塗り込んでおく。言われずとも足を開き、受け入れ態勢に入ったエヴァンの腰へと手を添えて、晃大はそっと声をかけた。 「力抜いて。中、もうちょい見えるように」  指示通り、ふっと窄まりが緩むのが視覚的に確認できる。どこをどうすればどうなるのか、自分の体の扱い方を熟知しているうえ、一瞬のためらいさえ感じさせない速やかな反応。 「上手」  なだらかに反った背中を撫で、晃大は突き出された後孔へと自らの中心をあてがった。 「ん……」  すぐには挿れない。少し開いた入り口に先端を引っ掛けて、軽く弾く。そんなことを、幾度かに渡って繰り返す。 「やっ、もう……っ」  もどかしげな声を聞いて、ようやくつぷりと先端を孔に押し込んだ。 「あっ」  反射的に、エヴァンの背が山なりに跳ねる。 「痛い?」  挿入を止めて問うと、エヴァンは小さく首を横に振った。  「……だい、じょうぶ」  中は十分にほぐれているし、ローションも、やや過剰なくらいには仕込んである。そっと背中を擦って、晃大はゆっくりと中心を押し進めていった。 「……っ、ん」 「今で半分。全部いける?」  無論、全部いけなかったことなど一度もないのだが、念の為そんな確認を取った。 「い、ける……。早く、来て……奥、ついて……」  エヴァンらしい誘い文句に、少しほっとした。 「んじゃ、お言葉に甘えて」  ぐっと腰を押しつけて、根元までずっぽりとエヴァンの中に埋める。 「んぁ……っ!」  生暖かい体内の温度。心地よい吸着感。それが、エヴァン以外の相手では到底収まりきらないであろう晃大の中心を包みこんでいる。 「っ、はぁ……。やっぱ、おまえんなか最っ高……」  毎度ながら、これが男の尻の中とは信じられない。男は男でも、尻は尻でも、多分、エヴァン以外の人間じゃこうはいかないだろう。第一、エヴァンのような顔も頭もいい男が、三万だろうが一万だろうが、金と引き換えに好きでもない相手に体を許していること自体おかしな話なのだ。  おかしいとは思いつつも、それをありがたく利用させてもらっている自分が、親身になって相談に乗ってやろうだなんて言えた立場でないことは明白だ。強いて晃大にできることがあるとすれば、せいぜいこの金銭の授受のもと行われるセックスで、演技ではない快感をエヴァンに与えることくらいである。  金を払ったからといって、相手の体をモノのように扱うつもりはさらさらない。そのような理屈がこの買春行為を正当化する口実になるとは一切思っていないけれど、晃大にとってはそれが、人として踏み外してはならない最低限のラインだった。 「動くぞ」  深く繋がった状態でしっかりと互いの体温を馴染ませた後、晃大はそうっと腰を引く。 「んん……っ」

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