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 始めはゆっくりと、エヴァンの様子を窺いながら。 「ん……っ、あっ、あ、あぁっ」  痛がる様子はなし。内側も、ほどよく力が抜けている。  ――大丈夫そうかな。  見極めて、晃大は少しずつ腰の動きを速めていった。  奥を穿つたびに、エヴァンは靭やかに背を反らせて体を前後に揺らす。バックでの魅せ方を完全にわかっている動き。 「エヴァン、きもち?」 「ん……い、い……もっと……」  ストロークの幅を広げ、浅いところから深いところまでを一気に突き上げると、真っ直ぐ張っていたエヴァンの腕がガクンと折れた。 「あっ」  シーツに突っ伏し、エヴァンはきゅっと四肢を縮める。 「大丈夫か?」  少し急ぎすぎただろうか。緩くウェーブがかった髪の隙間から覗く横顔へと問いかけると、エヴァンは小さく首を縦に振る。 「じゃあ、続けるぞ」  さらりと言って、晃大は力が抜けた腰を両手でぐっと引き上げた。経験上、エヴァンがこの程度でへばるような男でないことは把握済みだ。 「ん……っ」 「足、開いて。……そう、いい感じ」  開いた隙間に膝を差し込んで、勝手に閉じていってしまわないようロックする。その状態で、晃大はふたたび動きを再開した。 「ん……ふっ、あ……っ」  エヴァンにしては、控えめな嬌声。とはいえ、感じていないわけではないのだろう。一突きするたびに中が締まって、ピクピクと腰が揺れている。 「あー……俺、そろそろイきそ」  いつもなら、もう少しじっくりと快感に興じるところだが。ここ一、二週間ほどなにかと結月と過ごす時間が長く、抜いてすらいなかったため、限界が訪れるのが早かった。  ぐっとエヴァンの腰を引き寄せ、奥の奥を狙ってペニスを挿し込む。 「ふっ、ん……っ」  途端、電流が走ったかのようにエヴァンの下腹部が痙攣した。 「っ――ちんこ、ぶっ千切れるって……っ」  息が詰まるほどの圧迫感。震える背中を抱き込んで、薄っぺらなゴム越し、熱い体内へと上り詰めた快感をぶち撒けた。 「あー、きもちー……」  ぶるりと、押しつけた腰を起点に身震いが起こる。  セックスをしたくて来たわけではないけれど、セックスが最高なことに変わりはない。特に、エヴァンとするセックス。奥までずっぽり飲み込んで、がんがん締め付けてくれて、気持ちいいにもほどがある。  ふっと脱力して、晃大はエヴァンの髪を撫でた。 「ど? いつもと違う体位だったけど、ちゃんとイけた?」  あれだけ痙攣していたのだから、訊くまでもないけれど。  思いきや、しばらく待ってもエヴァンからの返事はなかった。  ――あれ?  違和感を覚え、晃大はもう一度その名を呼ぶ。 「エヴァン?」  きゅっと、拒むように首を竦めるエヴァンを見て、不安が過った。 「エヴァン、こっち向いて」  挿入したまま、器用に片足を持ち上げてエヴァンの体をひっくり返す。すぐさま腕で目元を覆い隠すその仕草に、どきりと心臓が脈打った。

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