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「なー俺、明日もおまえと一緒に寝たい。帰ってきて一人のベッド見ると、なんか寂しいんだよ」  髪を乾かし終え、股の間でちょこんと座っていた結月をベッドに引き上げると、その流れでバックハグの姿勢を取った。 「し、知るかそんなこと……っ。なんで俺が一人でおまえのベッドで寝てなくちゃならないんだ!」 「じゃあ、俺がおまえのベッドいくのは? それならいいの?」  すり、と首筋に顔を寄せる。 「んっ」  小さく喉が鳴ったのが、ダイレクトに伝わった。 「結月……」  もつれこむようにベッドに横になり、ふたたび唇を重ねる。何度も、何度も。ついばむようなキスばかり繰り返す。 「んっ、んっ」  ――舌、入れてもいいかな。  入れたら絶対勃起するから、今まで我慢していたけれど。  なにせ、結月は交際経験なし、キスもやはり、二週間前の告白のときが初めてだったのだ。軽いキスならその後も応じてくれてはいるものの、それより先のことに関しては、こちらも慎重にならざるを得ない。場合によっては、今後一生、軽いキス止まりということも覚悟はしていたが……。 「ん、んぁ……」  きゅっと引き結ばれていた唇が、熱い吐息とともに薄く開かれた。何度キスをしても、俯いて恥ずかしがるだけだった結月自ら。  ただの息継ぎだったのかもしれない。しかし、試しにそっと下唇を舐めてみても、上唇を食んでみても、結月は口を閉じなかった。どころか、こんなのじゃ足りないとばかりの熟れた瞳でこちらを見つめている。 「……舌、入れていいの?」  目を見て尋ねると、ぎこちなく頷き返された。晃大は間髪を入れず唇を重ね、舌を挿入した。 「んぁっ」  ビクンッ、と結月の体が跳ねる。驚きか、快感か。答えは、二度、三度と繰り返す反応を見れば明白だった。  口の中が敏感なタイプらしい。どこを舐めても反応する。上顎の裏なんかは特に顕著だ。掠めるたびに腰が揺れる。 「んっ、んっ」  キスをしながら、晃大は引き続き、じっくりと結月を観察した。  ……演技ではなさそうだ。結月は確かに感じている。無論、場を盛り上げるために喘いだり、腰を揺らしてみせたりなんてことを結月がするとは思えないが。  刻一刻と、キスは性的な深みを増している。一日の最後を締め括る、『おやすみのキス』なんてレベルでは、もはやない。極限まで互いの肉体を高め合い、一つに重なり合うための前戯に等しい。  わかって、いるのだろうか。このままキスを続ければ、次になにが起こるかくらい――わかっていてなお、結月はその敏感な口内を、晃大の舌がまさぐることを許してくれているのだろうか。 「結月……」  耳元で囁くと、またピクンと体が揺れた。こちらを見つめる瞳が震えている。口はやはり半開きで、その隙間から、熱い吐息が漏れている。 「結月」  もう一度呼んで、すっと手のひらを服の中に滑らせた。

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