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さっと服を脱ぎ捨てるなり、露わになった晃大の上半身を見て結月が目を丸くした。
「ふ、腹筋……っ、なんで、そんな……っ」
「ん?」
自身の腹部を見下ろして、晃大は「ああ……」と頷いた。
「ここのジム使うようになってから、自然と割れてきたんだよ。もともと縦には線入ってたんだけど」
大学に入ってしばらく、体作りとは無縁の生活を送っていたが、最近になって、部活の現役時代を上回るレベルで筋肉が付き始めていた。性欲管理のため通い始めたジムが、今では趣味の一つになりつつある。
「触ってみる?」
「さ、触らないし……!」
「なんでだよ。触りっこって言ったじゃん。ほら」
結月の手を取って、自らの腹筋へと導いた。薄っすらと浮き出る筋肉の凹凸をなぞらせるなり、はわわと結月が息を呑む。
「ど? 興奮する? 筋肉好き?」
少し自信ありげに尋ねると、途端に、結月の唇がウリッと尖った。
「……ムキムキすぎるのは、やだけど」
「え」
まさか、逆効果だったのか。たしかに、結月はもともとゲイじゃないし、過度に男性的な魅力をアピールをされたところで、喜んでもらえるとは限らない。
「じゃ、じゃあ、今くらいは? このくらいならセーフ? 気持ち悪くない?」
「きっ、気持ち悪いなんか、一言も言ってないだろっ! 今くらいなら、まあ……」
「まあ?」
「かっこよくないこともない、こともないこともないことも――」
「あーもう可愛すぎ」
ほっとして、上裸同士のままぎゅっと結月を抱き寄せた。
「わ、なにしやが……っ」
ないこともないこともって結月が言ってるときは、大抵、照れ隠しの了承だ。つまり、この腹筋は結月のお気に召したということである。
「鍛えててよかった。今後もこの体形キープするために、ずっとジム通うわ」
なにげハードルが高いけれど。恋人の好む体系をキープするのも、愛情表現の一つだろう。
「お、俺は無理だぞ。筋トレとか、苦手だし」
「いいよ、おまえはそのままで。白くてすべすべしてて、そのままで十分綺麗だから」
「……っ」
息を呑んだ結月の唇に、唇を重ねる。舌を絡め、片方の手で乳首を愛撫しながら、もう片方の手で、剥き出しの背中をなぞった。
「ん、ん……っ」
浮き出た背骨のラインを辿って手のひらを下に滑らせてゆき、ズボン越し、臀部のあわいへと指をそわせる。
「んぁ……っ」
結月の反応が変わった。ゆっくりと、だが確実に、行為が進行していることに気づいたのだろう。
そのまま何度か縦のラインにあわいをなぞり、手のひらをスライドさせて臀部の肉を揉みしだいた。晃大の手のひらで包み込んでしまえるほどの、小ぶりで引き締まった尻。直接触れたら、どれほど気持ちいいだろう。
「んっ、んっ」
するすると手のひらを滑らせ、今度はゆっくりと大腿を擦った。脚の付け根に近づくにつれて、感度が上がる。ほんの少し、指先が股間の辺りを掠めただけで、結月の腰が大きく跳ねる。結月のそこも、晃大同様の兆しを見せていた。
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