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起床
俺は魂を抜き取られたかのように寝た。
久しぶりに深く深く眠りについた。
正直ここ2、3週間激動な毎日だったし、幸せな反面それがある意味ストレスになっていたのかもしれない。
暖くんがストレスなんじゃなくて…俺がどうしようもないアイドルヲタのおっさんだから、エンジェルの神々しさに耐えられる精神力がないのだ。
目を開けると、遮光カーテンから薄ら光が漏れている。光は小さな綿毛のように部屋の中でふわふわと舞っている。
カーテンや衣類から出る埃なのだろうが、俺はその光が現実のものとは思えなくて、小さい時からぼんやり眺めるのが好きだった。
広々としたベッドには質のいい、高級シーツが敷かれている。そしてその上には……
「まいったな…」
すよすよと可愛らしい音色を奏でながら、国民的スーパーアイドル花宮暖が丸くなって睡眠を取っている。
昨日…俺は、暖くんの下着を…見つけてからたまらなくなって…帰宅した暖くんに…
手でしてもらった。
あああああああああああ。
俺はなんて事を…最低だ…いや、最高だ…いやいや、最低だ…
昨日のみだらな行為が頭の中に鮮明に映し出された。暖くんの柔らかな手。
興奮して、俺を責め立てた唇。
…そして、いじめられて快楽を手放そうとした俺を捉えたあの瞳。
…普通に無理だ。勃起した。
掛けてあったシーツを捲れば、昨日の行為のままで下半身が丸出しだった。
勃起した自分自身からは、リセットされた欲が丸い雫となって先端から溢れ出ている。
隣で静かに上下しているエンジェルに目を向ければ、更に熱を帯びた。
このまま暖くんに跨ってオナニーしてぶっかけたい。
いやいや…朝から何考えてんだ俺は。
昨日あんな痴態を晒しても怒らず付き合ってくれた暖くんに失礼だ。
冷静を取り戻すために、深呼吸する。
「んっ…」
大きく息をしすぎたせいか、シーツに先端がふれて擦れてしまった。
はぁ、シーツの摩擦ですら気持ちよくなってしまうなんて…暖くん…ごめんね。キモイおっさんで。
「…キモくないです」
「え?」
ぱちりと目を開けた暖くんと目が合ってしまった。
「おはよう、暖くん…あの、昨日は…」
「凍さん!謝罪なら受け付けてませんからね」
唇をキュっと窄めた暖が、いたずらっぽく笑えば寝っ転がったまま俺に近づいてきた。
「先生、それどーするの?」
「それって…?」
「もー!とぼけてもわかってますよ?」
シーツの中で手をモゾモゾと動かした暖くんは俺の硬くなった分身を両手でガシッと握った。
「あぅっ」
「昨日先生だけ、気持ちよくなってましたね?」
暖くんは、怒っているのか更に力を込めて俺を握っている。
うぅ…ちょっと痛いけど、もっと力強くても…
「へーんたい」
さらに口角をあげた天使は、隙間から漏れる光の真ん中にいた。フワフワとした空気と時間が煩悩を包み込めば更に俺の分身からはヨダレが溢れ出た。
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