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【番外編】静寂の宿で、君という傑作を読み解く51
「ひぃあ……ッ、あ……う、あ……ッ、ぁう、……っ!」
ひんやりとしたぬめりと、彼の指がもたらす熱い刺激。相反する感触に揉まれ、俺はシーツの上でただ悶え転がる。自らねだっておきながら、襲い来る過剰な快楽の波に耐えきれず、涙が溢れて止まらない。潤んだ瞳で彼を見上げれば、見つめ返す彼の眼光は眩しいほどに熱を帯びていた。
「可愛すぎだろ、七瀬。もっと声を叩きつけろよ」
「しゅう……いち……さんっ……!」
耐えきれずに名を叫ぶと、彼は心底愛おしそうな笑みを浮かべた。冷たいローションが内側の奥深くをぐるぐると満たし、秘部を濡らしていく。
「……そろそろ、限界だな」
柊一さんの低い呟き直後、熱く硬い質量が一気に最奥まで突き立てられた。あまりの衝撃に身体が大きく跳ね上がる。容赦のない角度で打ち込まれる猛烈なストローク。俺は逃げるどころか、彼とひとつになる一体感を求めて、無我夢中で腰を浮かせて擦り寄せた。
「あっ……あ、うあ……ッ、あ……っ、う、あ……ぁぁ!だ、だめ……っ!」
「何がダメなんだ。素直に『気持ちいい』って言ってみろ」
「あ、……あ、うぁ、……あっ……!き、きもち……い、い……っ!」
涙で顔をグシャグシャに濡らしながら、俺は彼の与えてくる途方もない欲望を受け止める。
「素直でいい子だな、七瀬……可愛くてたまらない……」
激しいストロークが繰り返されるたび、視界の隅で光がちかちかと弾け、思考が白く焼き切れていく。
「い、いっちゃう……俺、もう……だめ……っ、い、いく……っ!」
「いけ、七瀬。お前みたいに感度がいいと、もう限界だろ」
彼の低い囁きと共に最奥を力強く突き穿たれ、俺の理性は完全に崩壊した。
「いく、いく……いっちゃう……っ!だ、ダメ……いく―――っ!」
熱い白濁が溢れ出し、シーツを汚していく。彼は優しく息を整えさせながら、その証をティッシュで丁寧に拭い取ってくれた。――だが、秘部はいまだ熱く繋がったままだ。
彼は逃がさないと言わんばかりに俺の身体をすくい上げると、俺の脚を両肩へと担ぎ上げた。繋がったままでの強引な体位転換。最奥の奥まで一気に穿たれ、息が止まる。
対面する形で密着し、欲望に苛まれて蕩けきった顔を正面から見つめられる。あまりの羞恥と深すぎる結合に、俺は顔を真っ赤に染めることしかできなかった。
「七瀬、耳まで真っ赤だ……。可愛くて最高に淫らだよ」
「そ、そんな……こと、言わないで……っ」
激しい突き上げに翻弄されながら、俺は必死に言葉を繋ぐ。だが、正面から見つめられたまま打ち込まれる衝撃に、理性は簡単に崩れ去っていく。
「あっ……あぁ……っ、ひぁ……あ……うあ……ッ!」
精液で汚れたシーツを必死に掴み、俺は彼の動きに合わせて体を揺らした。一度絶頂を経験した身体は熱を帯び、わずかな摩擦でさえ過剰な刺激となって突き刺さる。
「しゅう……いち、さん……ダメ……っ!俺、また……限界……っ!」
「いいよ、いけ。……お前が絶頂する瞬間を全部見せて」
「や……だ……見ないで……っ!」
柊一さんは俺をがっしりと腕の中に固定すると、さらに深く鋭いピストンを繰り返した。いつもより遥か奥まで突き貫かれる感覚に、もう耐えられそうにない。
「ひぁ……あ、あ……ッ!うあ……あ……ッ、あぁ……っ!イク、いっちゃう……っ!」
脳裏が激しく明滅し、俺は二度目の絶頂を迎えた。体内に残された彼の熱い昂ぶりを感じながら、俺はぐったりと彼の腕の中で息を吐き出す。彼はそっと身体を離すと、ティッシュで愛おしそうに余韻の跡を拭い去ってくれた。
肩を上下させ、荒い呼吸を繰り返す。密着していた熱から解放され、俺は未だに身体を痺れさせる甘い絶頂の余韻の中に蕩けていた。
「……もう、柊一さん……終わり、だよね……?」
「バカ言え。……俺がまだだろ」
逃がさないと言わんばかりに顎を強く掴まれ、そのまま強引に唇を塞がれる。最初は触れるだけだったキスは瞬く間に深さを増し、熱い舌が粘膜を這い回りながら絡みついてきた。逃げ場を失った唇から溢れる息と共に、俺の表情は再び彼の与える甘い毒へと溶かされていった。
俺は再びベッドの上に組み敷かれ、彼を受け入れるために無防備に股を開かされる。重なるように覆いかぶさってきた彼の手が、再度ローションを伸ばしながら、滑らかな手つきで秘部の奥を攪拌し始めた。
二度も絶頂を迎えた後の身体には情熱の残り火が燻っており、いつでも彼の熱を招き入れられるほど過敏に仕上がっていた。
「……ほんと、淫靡な身体をしてるな」
「な、に……それ……っ」
「言葉通りの意味だよ。酷く、いやらしい身体だって言ってるんだ」
「しゅ、しゅう……柊一さんが、こんな風にしたのが……悪いんだろ……っ」
口先では必死に抗ってみせるものの、身体は彼の差し出す快楽に嘘をつけない。与えられる熱を、俺は全身の粘膜で貪るように受け止めていた。
「あ……う、ぁぁ……っ、うぁ……ん、んっ……あ……っ!」
「口でなんと言おうと、身体は驚くほど素直だな……」
「い、い……言わ……ないで……っ!」
必死の懇願も、彼の前では馬の耳に念仏だった。柊一さんは口角を歪めると、瞳に妖しい熱を宿して俺を見下ろしてくる。
「そんな生意気言う口は、指を抜いて放置してやろうか。……いいのか?」
「い、……いや……っ!抜か……ないで……っ!」
「正直でいい子だな。本当は『もっと欲しい』んだろ?」
全身で激しい呼吸を繰り返しながら、俺はもう反論する言葉すら失い、ただ天を仰ぐことしかできなかった。熱い吐息と荒い息づかいだけが、静まり返った部屋を淫らに染めていく。
――次の瞬間、柊一さんは自身の熱塊を一気に最奥まで突き立て、一微も容赦なく穿ち抜いた。
喉から漏れたのは、情けないほど甲高い甘い悲鳴。間髪入れずに叩きつけられる激しいストロークに、俺はただ翻弄されるしかなかった。
「ひぁあ……ッ、あ、ああ……うぁ……あ、うあ……う……あ……ッ!」
喉を押し破るように溢れ出る甘い悲鳴。
「もっと声をあげろよ、七瀬……お前が俺に狂わされてる声が聞きたい」
これ以上は壊れてしまうと拒むように、俺は必死で首を横に振る。だが、彼はそんな俺の抵抗すら愛おしむように、瞳の奥に妖しく艶やかな熱を宿して嗤うだけだった。
直後、叩きつけられるストロークは勢いを増し、さらに苛烈さを極めていく。逃げ場を失った俺は、ただ弓なりに身体をのけぞらせ、彼から与えられる猛烈な快楽の波に呑み込まれることしかできなかった。
「しゅ、しゅう……いち……さん……っ、俺、もうダメ……また、イキそう……っ!」
「感度が良すぎるんだよ、お前は……」
「あぁ……うぁ、あ……ぁ、うあ……ああ……ッ!」
俺の甲高い悲鳴のような喘ぎ声が、夜の静寂に包まれたベッドルームを鮮やかに切り裂いていく。意識は限界を迎えて白く焼き切れ、今にも飛んでいってしまいそうだった。
「っ、ごめ、ん……柊一さん……また俺だけ、いっちゃって……っ。柊一さんと……一緒に、いきたいのに……っ」
申し訳なさで涙を溢れさせる俺の頭を、彼は優しく引き寄せる。
「気にするな、七瀬。お前が何度果てようと、俺の好きにさせてくれるなら構わない。――俺は俺のタイミングで、お前の中に全部注ぎ込むから」
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