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第3話

 奴隷をたぬきが逃した。衝撃的な事実を聞かされたエルンストとヴォルクは、仲間の赤髪、赤い瞳。狐族。弓担当のシアン・ロゼッティ。灰色の髪と銀の瞳。兎族。風魔法と、索敵や通信を得意とする情報担当ルカ・ブランシュに近隣の商業ギルドや、冒険者ギルドに聞き込みに行かせた。裏を取るためである。 「まじで信じてる?たぬきが自分を犠牲にして同じ奴隷を助ける。ありえない。ありえない事の裏取をする。面倒だ。帰って寝てもいいよね。ルカ先輩」 「先輩はやめてください。何度も言っているから、いい加減覚えてね。わたしはまだ25歳。あなたより1つ年上なだけです。それに、裏取は大事ですよ。些細な情報も使い方次第で力になります。それに」 「それに、なんだ」 「わたしと行かないなら、何十人もいた奴隷商人を拷問して、内容を一言一句報告書にまとめないといけませんけど、それがやりたいのでしたら、エルンスト団長に進言しましょう」 「ごめんなさい。オレが間違ってました。こっちがいい。面倒は嫌いだ。言わないでよルカ」 「いいでしょう。素直な人には、ご褒美にヴォルクが作った飴をあげます。はちみつ味ですよ」 「うわぁ。グレンが好きそうな飴」 「彼にもあげてましたよ。くま族は完全な人型にはなれないので、表情はわかりにくいですけど、嬉しそうに紙袋に入った飴を右腕に抱えて部屋に帰っていきました。小さな丸いしっぽが、ピクピク動いてましたから間違いないですね。おっと着きましたよ。商業ギルドから行きましょうか」  ルカとシアンは商人で混雑するギルドの中に入り、カウンターの受付のねずみ獣人にギルマスを呼んで貰った。

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