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第20話

 エルンストがハルを抱き上げ、立ち上がった時だった。外から大きな爆発音が聞こえて、驚きでハルはエルンストにしがみついてしまう。 「またやったかな。これは。ごめん。先に元凶を見に行ってもいいかな」 「分かった。大丈夫」  泣いてスッキリしたから、ハルは普通に話せるようになっていた。今の爆発音。何かあったのかな。 「騎士団の寮なんだ。2階は団員の部屋。1階は暖炉の隣が、作戦室。奥が君が寝ていたベッドの部屋が私の仮眠室。左がヴォルクと入ったから分かるだろうが、台所だ。広くはないから、風呂場がない。ミロに風呂場を寮の隣に小屋を建てて作ってもらうつもりだった。だったんだけどね。まったく」  目の前に爆発して煙をあげて、崩壊している。崩壊した小屋の前にミロと、2人。うさぎかな、灰色の髪の男性。赤い髪の男性。狼かな。エルンストさんと尻尾が違う。前世動物が大好きだったから、よく動物図鑑を眺めていた。動物の尻尾図鑑が1番好きだった。 「うわぁ。ミロ。何やってるんだよ。これ。問題になるぞ」 「修繕費に金貨3枚はくだらないでしょう」 「本当に。シアン。ルカ先輩」 「ミロ。どうしてオレは呼び捨てなんだよ。ルカ先輩は先輩で。差別は良くない」 「シアン。わたしに先輩を付けたら罰金。昨日言いましたよ」 「はいはい。今そこじゃないだろ。ルカ。でっどうなんだよ」 「ルカ先輩は、先輩。尊敬出来ます。シアンはすぐ揶揄うから嫌いっす。嫌いだけど本人には言えないので、呼び捨てなんです」 「おいそれ、もう言ってるからな。どうするんだよ。これ。エルンスト団長に怒られ「さて、誰がやったのかな」」  3人が驚いた顔をして、振り返る。ハルはエルンストの顔を覗き込む。さっきとは違い怒りのオーラを携え冷ややかな笑みを浮かべていた。 「いや、これは。ミロが」 「シアンだって、ルカ先輩も」 「わたしは何も」 「3人ともそこに正座。しようか」  獣耳と尻尾がしゅんと下に垂れ、正座をする3人がハルにはなんだか可愛く見えた。

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