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第26話
朝の訓練が終わり、ハルはまだ眠っている。エルンストは作戦会議室に、ルカとシアンを呼んだ。
「オレとルカに何か用事ですか?」
「用事もないのに呼ばないでしょう。まったく」
ルカは溜息をついた。
「私が思うに、シアン。この間の爆発騒ぎの罰でしょう」
「うわぁ、マジ。団長。根に持ってたの。オレは忘れてくれたかと思ってた」
「シアン。罰を与えない選択肢。ないからな。私は王子殿下に呼ばれていて、今日は1日留守になる。そこで、2人にハルの服を買いに行って欲しい。訓練着と普段着」
「あのたぬきを騎士団に入隊させるつもりなのかよ」
シアンの言葉にルカの顔にもありありと、正気ですかと書いてあった。エルンストは騎士団に入隊させるかどうかはまだ決めていない。
「どうかな。まだ分からないよ。楽しいことにはなりそうかな。君たちには必ず服を買ってきてください。私の罰はそれだけです。着替えて門のところに集合しましょうか」
30分後。
エルンストさんに連れられて、ハルは門の前にやって来た。
「よろしくお願いします」
耳がぴくぴくしているうさぎ族のルカさんと、めんどくさそうな顔をした狐族のシアンさん。
「よろしくお願いしますハルさん」
「めんどくさ」
「ごめんなさい。さん付けじゃなくて大丈夫です。はい」
「何を謝ってるのさ。オレのことはシアンでいいから」
「わたしのことはルカで。行きましょうか。団長。行ってきます」
「任せました。絶対に怪我。させないように。ハル。いってらっしゃい」
「行ってきます」
ここに戻って来ていい。エルンストと離れて出掛けるのは、不安で仕方がなかった。騎士団寮に戻って来られる事実がハルは何よりも嬉しかった。
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