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#05 ラビニアのロッテイぱしり化&セーラいじめ

——あいつは生意気なアルファだ。そう確信したミンチンとラビニアは、セーラを屈服させるためのを準備した。だが、絶望で性反転(ジェンダー・リバース)したセーラの身体は、すでに無防備なオメガへと堕ちている。本来アルファを抑え込むためのその拘束具が、オメガとなったセーラに何をもたらすのか。それが、逃げ場のない強制発情(ヒート)の引き金になるとは、まだ誰も気づいていない。 破滅へのカウントダウンは、もう止まらない。 ◇ その日、セーラは冷たい廊下の床を這いつくばるように拭き上げていた。 「セーラ、雑巾はこうやって絞ると、手が痛くならないよ」 「こう……ですか? あ、本当だ。ありがとうございます、ベッキー先輩」 隣では、先輩メイドのベッキーが一緒に床を磨きながら、優しく仕事を教えてくれていた。厳しい学園生活の中で、同じ使用人として気さくに接してくれるベッキーとの時間は、今のセーラにとって唯一の心休まるひとときだった。 しかし、昨日から続く、奇妙な体の火照り。粗末な使用人の服が擦れるだけで、背筋にゾクゾクとした甘い痺れが走る。 それはΩ(オメガ)へと性反転(ジェンダー・リバース)したヒートの予兆だとは知る由もなく、セーラはただ息を弾ませながら、課せられた仕事を続けていた。 その惨めな姿を、少し離れた柱の陰から冷ややかに見下ろしている影があった。ラビニアと、その後ろで怯えるように身を縮めているロッティだ。 ラビニアとロッティ、そして聖バレンティーヌスの祭日にセーラに愛の告白をしたアーメンガード——この三人が同室なのは決して偶然ではない。 入学時の身体検査によってΩ(オメガ)の気質があると判明した者を一つの部屋にまとめるという、院長であるミンチンの密かな管理方針だった。 もっとも、その事実に気づいているのはラビニアだけで、当のアーメンガードとロッティは、自分たちの性に対する自覚もないまま、単なるルームメイトとして過ごしていた。 「おい、ロッティ」 ラビニアは、背後に隠れるルームメイトへ、毒を含んだ声をかけた。 「ひっ……な、なに……?」 「おまえ、あの転校生(セーラ)が怖いんだろ? いつだったか、体育館の裏で……『襲われかけた』もんな」 ビクッとロッティの肩が跳ねる。あの日の獣のように豹変したセーラの瞳を思い出し、ロッティの顔からサッと血の気が引いた。 「どうして、それを……」 「おまえのことなんか何でもお見通しだよ。……アーメンガードはまだ、あの転校生に未練タラタラみたいだけど、もし、おまえが襲われたなんて知ったら、あいつどう思うだろ? 毎晩ベッドの中で、いやらしく慰め合ってる可愛いが、自分の好きな奴に汚されそうになったなんだからなw」 「やめっ……言わないで! アーメンガードには絶対に言わないで!」 必死にすがりつくロッティの顎を、ラビニアは冷たい指先でクイと持ち上げた。 「なら、言う通りにしてもらおうか。大丈夫。簡単なことだよ」 ラビニアの視線の先には、床掃除用の泥水が入った汚いバケツがあった。 ◇ 「ふぅ……っ、ふぅ……」 セーラは小さく息を吐きながら、重い腕を動かしていた。全身が鉛のようにだるく、下腹部の奥でかすかな疼きが止まらない。 (だめだ、しっかりしないと。僕は……償わなきゃいけないんだ) その時、目の前にコツンと小さな靴先が止まった。顔を上げると、バケツを両手で抱え、ガタガタと震えているロッティが立っていた。その瞳には大粒の涙が浮かんでいる。 「ごめ、んなさい……っ」 かすかな謝罪の声と共に。 ——バシャァッ!! 容赦なく、バケツの中の冷たい泥水がセーラの頭から浴びせかけられた。 「……っ!」 「きゃあっ!? セ、セーラ! 大丈夫ですか!?」 突然の出来事に隣にいたベッキーが悲鳴を上げ、慌ててセーラに駆け寄る。冷たさと泥の臭いが鼻を突き、みすぼらしい衣服に泥水が染み込んでいく。滴る泥を拭うこともせず、セーラはゆっくりと瞬きをした。 泣き崩れそうなロッティと、その少し後ろで、底意地の悪い歪な笑みを浮かべてこちらを見下ろすラビニアの姿が見えた。 (……そうか) セーラは一瞬で状況を悟った。ラビニアがロッティを脅して、こんな真似をさせているのだと。けれど、セーラの心に怒りは湧かなかった。抵抗する気力すら、今の彼には残されていない。 「……ははっ! 傑作だよ。あの気取ったセーラ・クルーが、泥まみれで這いつくばってるよ!」 「ひどい……! あなたたち、いくらなんでもこんなこと……っ!」 セーラを庇おうと声を上げたベッキーを、ラビニアは汚いものを見るような目で鋭く睨みつけた。 「あ? なんだこの薄汚いメイド(ベッキー)は。お前はすっこんでろよ」 ラビニアの嘲笑と罵声が廊下に響き渡る。だが、セーラはただ黙って俯き、ポタポタと床に落ちる泥水を見つめていた。 (これでいい……。僕は罪人の息子だ。こんな理不尽な扱いも、全部僕が受けるべき『罰』なんだ……) かつての絶対王者のプライドは見る影もなく、ただ静かに屈辱を受け入れるセーラ。しかし、その無抵抗な態度は、逆にラビニアの心の奥底にある歪んだ嗜虐心を激しく煽り立てた。 「……つまんねーの。もっと泣き喚けよ」 ラビニアは冷たい目でセーラを見下ろすと、ロッティに顎でしゃくった。 「やれやれ、なんて汚いんだか。これじゃ院長先生に怒られちゃうよ。……ロッティ、綺麗に洗ってやれ」 「え……でも……」 「いいから、やれ! ……おい、そこのメイド(ベッキー)。お前も来い」 「えっ……!?」 ラビニアはセーラの細い腕を強引に掴み、引きずり起こした。気だるさでふらつくセーラと、怯えるベッキーは、抵抗する間もなく、廊下の奥にある彼らの自室へと無理やり連れ込まれてしまった。 冷たいタイル張りの密室にセーラを突き飛ばすと、ラビニアは背後の扉をバタンと荒々しく閉ざした。 逃げ場のない空間で、ラビニアの目が、捕食者のように妖しく光っていた。 つづく 5話グラレコ https://fujossy.jp/fanarts/8108 — 冷たいお風呂場(バスルーム)に閉じ込められて、(ロッティ)は震えが止まらなかった。ラビニアは残酷な笑顔で、たっぷりの石鹸(ソープ)でセーラくんを隅々まで洗うように命じたんだ。 「もうやめようよ……っ」 泣きながら、その白い肌に泡まみれの手を這わせた瞬間……。予期せぬ愛撫に、セーラくんが反応(ボッキ)してしまったんだ!! 次回、A-Little-Prince 第6話。 ちがう……っ、わざとじゃないんだ……!

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