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#27 セーラ*ラビニア 濡れ場アクメあり ——ぬちゅうううう……
「……君の服を借りる、これはその礼だよ」
涙でぼやける視界の中、頭上から降ってきたその静かな声に、ラビニアは自分の耳を疑った。
(……なぜ……?)
薬の熱でドロドロに溶けかけた思考では、目の前の光景をうまく処理できない。自分を心の底から憎んでいるはずのセーラが、軽蔑の眼差しではなく、どこか悲痛な瞳でこちらを見下ろしている。
そして、ひんやりとした白く細い指が、熱を持ったラビニアの中心 をそっと包み込んだ。
「あ……っ、セーラ……っ」
憎き相手からの予想外の施し。こんなことは許されない、振り払うべきだと頭の片隅で小さなプライドが警鐘を鳴らすが、強制的なヒートで限界を迎えていた身体は、切望していた快感と涼やかな手の感触に抗えず、ビクンと腰を跳ねさせてしまう。
(どうして、こんなに優しく……)
不器用に、けれど確実に自分を解放へと導こうとするセーラの手つき。
ラビニアは、かつて自分が彼にどれほど残酷な真似をしてきたかを、その優しさによって逆に思い知らされるようだった。自分はセーラに懲罰チョーカーを閉め、理性を奪い、理不尽に踏みにじってあざ笑った。それなのに、彼は今、最も無防備で惨めな自分を助けようとしている。
だが、彼が与えようとしている『救い』は、慰めの言葉などではなく、圧倒的な雄としての熱だった。
すがりつこうとしたラビニアの身体を、セーラは強引にひっくり返した。
「……膝をつけよ、欲しいんだろ」
乱暴な手つきに見えて、どこか焦燥と熱を帯びたその動きに、ラビニアは抗うことができない。
シーツにうつ伏せに組み敷かれ、無防備な背中を晒したラビニアの背後へ、セーラがのしかかるようにして密着する。
——ずぢゅ*
・
「あ”……っ」
いやらしい水音が響き始める。
——ぬちょっ…
——ぬちょっ…
——ぬちょっ…
——ぬちょっ…
——ぬちょっ…
——ぬちょっ…
ぬちょっ… ぬちょっ… ぬちょっ…
「はぁっ……あ゛っ、セーラ……! そんな……っ、あぁっ……!」
ラビニアの口から零れ落ちたのは、快楽の喘ぎと、そして懺悔のような言葉だった。先ほどロッティにはどうしても言えなかった、本当の「ごめんなさい」の感情。それに気づいたのか、セーラの腰つきが激しくなる。
「あ゛あ゛ッ……! 許して」
やがて限界を迎えていたラビニアの身体は大きく反り返り、ついに深い絶頂と解放を迎えた。
あっ……////
「イッちゃ……/////
・
・
・
・
⚡️
う…/////」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 ⚡️⚡️⚡️ ⚡️⚡️⚡️ ⚡️⚡️⚡️
—ぬちょっ…ぬちょっ… ぬつちよ✨ … ぬつちよ✨ ぬ・つ・ち・よ✨✨
⚡️つ「うう…/////」⚡️⚡️⚡️ ⚡️
・
・
——ぬちょっ………✨
⚡️
「あ”ぁ”」
*
——ぬちゅうううう……✨
⚡️
・
・
❤︎
荒い息を吐きながら、ラビニアは虚脱したようにベッドに沈み込む。その顔からは先ほどの苦悶は消え、深い安堵と、セーラに対する言葉にできない複雑な感情が広がっていた。
夕闇が迫る密室のベッドの上で、二人は奇妙な共犯関係のように寄り添い、互いの傷を舐め合うように静かな時間を共有していた。
◇
一方その頃。
ラビニアを突き放し、勢いに任せて三人部屋を飛び出したロッティは、行くあてもなく放課後の学園内を一人うろうろと歩き回っていた。
(……なんであんなこと、しちゃったんだろう)
自分でも驚くほど冷たい声が出た。ラビニアに対する恨みは確かにあったが、それ以上に、アーメンガードが自分ではなく院長先生の元へ行ってしまったことへの虚しさが、ロッティの心をささくれ立たせていたのだ。
気付けば、ロッティの足は学園の裏手——人気のない体育館裏へと向かっていた。
そこは、ロッティにとって忘れられない場所だった。
あのバレンティヌスの祭日の日。アーメンガードがセーラを壁に押し付け、熱烈な愛の告白をしているのを、物陰からこっそりと目撃してしまった場所。(第1話参照)
赤レンガの壁に寄りかかり、ロッティはずるずるとしゃがみ込んで膝を抱えた。
「……あの時、アーメンガードの思いが……セーラへじゃなくて、僕にだったら……」
ぽつりと漏らした独り言が、夕暮れの風に虚しく溶けていく。
付き合っていたはずなのに、アーメンガードの心はいつもセーラの方を向いていた。自分はただの身代わりだったのではないかという疑念が、いつまでもロッティの胸を締め付けている。
(僕は、アーメンガードにとって何なんだろう……)
涙ぐみながら膝に顔を埋めた、その時だった。
「……ロッティ? そこにいるのは、ロッティじゃないか?」
不意に、頭上の高い壁の向こう側——学園の敷地の外から、抑えた男の声が降ってきた。
「え……?」
ロッティが驚いて顔を上げると、レンガ塀の鉄格子の隙間から、見覚えのある顔がこちらを覗き込んでいるのが見えた。
「デ、デュファルジュ先生……!?」
それは、学園のフランス語教師であるデュファルジュ先生だった。なぜかひどく焦ったような表情で、周囲を警戒しながら声を潜めている。
「よかった、君がいてくれて……! ロッティ、頼みがある。これを、アーメンガードに渡してくれないか」
そう言うと、デュファルジュ先生は鉄格子の隙間から、一通の白い封筒を差し出してきた。
「手紙……ですか? でも、どうして僕に……」
「君とアーメンガードは同室だろう? 誰にも見られずに渡せるのは君しかいないんだ。どうしても急ぎで、本人に直接読んでほしい重要なものなんだ。……頼む!」
切羽詰まった様子の先生のただならぬ気迫に押され、ロッティは思わずその封筒を受け取ってしまった。
「あ、はい……分かりました。渡しておきます……」
「ありがとう、ロッティ! 頼んだよ!」
手紙を渡すなり、デュファルジュ先生は逃げるように壁の向こうへと姿を消した。
(デュファルジュ先生が、どうしてアーメンガードへ……? 一体、何が書かれてるんだろう)
ほんの少しだけ胸をよぎった好奇心と、得体の知れない胸騒ぎ。ロッティは制服のポケットにその手紙を滑り込ませると、赤レンガの壁に背を預け、再びずるずるとしゃがみ込んだ。
アーメンガードに渡さなければならない。でも、今すぐ彼を探しに行く気には、どうしてもなれなかった。
夕闇が濃くなっていく体育館裏で、ロッティはポケットの中の冷たい封筒の感触を確かめながら、一人、暗い思考の底へと静かに沈んでいった。
つづく
27話グラレコ https://fujossy.jp/fanarts/8153
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ドアを開けた瞬間……僕 は自分の目を疑った。むせ返るような甘い匂い。僕のベッドの上で、セーラとラビニアが事後? 熱っぽい顔で寄り添っていたんだ。嘘だよね……? ついさっき、僕とあんなに激しく抱き合ったばっかりなのに!
ラビニア、僕と勝負だ! 本当にセーラを愛しているなら、セーラに触れられて我慢なんてできるはずがない。だから……『どっちが早くイくか』で決着をつけるんだ!
次回、A-Little-Prince 第28話。
負けないよ。セーラへの愛が一番深いのは、絶対に僕なんだから……っ!
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