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#29 ロッティ♡ベッキー 濡れ場あり ——ずぢゅ♡* ——ぬちゅうううう……

敗北の味は、ひどく苦くて惨めだった。 ラビニアとの狂気の勝負に敗れたロッティは、自分の部屋へと戻ることもできず、あてもなく夜の学園を歩いていた。すっと、風に乗って漂ってきたプールの塩素の匂いに引き寄せられるように、気がつけば体育館の裏手へと足を運んでいた。 暗がりで、ふと、ポケットに入れたままだったデュファルジュからの手紙を思い出すロッティ——。その封筒は、糊付けはされていなかった。 ロッティが何気なく封筒を傾けると、中からもう一つ、別の手紙がこぼれ落ちてきた。 (封筒の中に、もう一つ封筒が……?) ロッティは落ちた手紙を拾い上げ、しげしげと眺めた。だが、頭がひどくぼーっとして文字が上滑りし、その封筒の上の文字が何なのか読み取れなかった。暗がりで文字がよく見えない以上に、先ほどドーピングで無理やり引き起こしたヒートの余韻が、身体の奥にじっとりと残っているせいだった。 ロッティは小さくため息をつき、その封筒二つを、ポケットへとねじ込んだ。 下腹部が疼き、熱っぽい吐息が白く夜気に溶けていく。 (どこに行けばいいんだ……。あんな部屋、もう帰れない……) ——と、その時だった。 「……あれ? どうしたの、ぼく?」 不意に頭上から声が降ってきた。ビクッと肩を揺らして顔を上げると、そこには見慣れない粗末なエプロンドレスを着た小柄な人物が立っていた。夜遅くまで雑用をさせられている使用人のベッキーだった。 「ぼく、寮生でしょぉ?」 心配そうに小首を傾げるベッキーに、ロッティは力なく頷いた。 「うん……今日はもう、帰りたくないんだ」 「ふうん……。じゃあ、うち来る?」 「えっ?」 「絶対静かにしてよ? 狭くて汚い使用人部屋だけど」 行くあてのないロッティにとって、その誘いは地獄に垂らされた蜘蛛の糸だった。ロッティはふらつく足で立ち上がり、ベッキーの背中について夜の校舎を忍び歩いた。 ◇ 案内された下働きメイド、ベッキーの私室は、埃っぽく、粗末なベッドが一つ置かれているだけの狭い空間だった。 ランプに火が灯り、ロッティの顔が明るく照らされると、ベッキーが小さく声を上げた。 「あれ? もしかして君、セーラのお友達?」 「……知ってるの?」 「うん。セーラとは以前色々ね」 ベッキーの優しい声色に、ロッティは自嘲気味に笑った。 「僕が帰りたくないのは、そのセーラのことなんだ……」 ロッティが肩を落とすと、ベッキーは同情するように微笑んだ。 「そっか。……今日はもう、ここに泊まっていきなよ」 「えっ、でも……」 ロッティは部屋の隅にある小さなベッドをちらりと見た。 「わたしと一緒に寝るのいや?」 「そ、そんなことないけど……」 その優しい口調に、ロッティの警戒心はすっかり解けてしまった。ランプの火が消され、薄暗くなった部屋の小さなベッドに、二人は体を寄せ合うようにして横になった。 ロッティが安堵の息を吐いた、その時だった。布団の中で、不意にベッキーの手がロッティの腰に触れた。 「……ぼく、可愛いよね」 声のトーンが、先ほどまでとは違う、一段階低くねっとりとしたものに変わっている。 薬によるヒートの余韻が残る身体は、ただ触れられただけで既に敏感に反応(ボッキ)してしまっていた。♂ 「隠さなくってもいいんだよ、ぼく」 焦るロッティの顔を暗がりで見つめ、ベッキーはクスクスと意地悪そうに笑った。 ベッキーは、咄嗟に身をよじるロッティの手首を掴むと、それを自分の股間へと導いていく。 「……えっ?」 「ほら、同じでしょ?」 「……」 「あはっ。私のこと、女だと思ってたんでしょ?」 ベッキーはロッティの耳元に顔を寄せ、冷たい声で囁いた。 「違うの?」 「同じだよ。きみと。……だから、恥ずかしくないよ」 「女の人じゃないんだ……」 「この学園に、女なんているのかしらね?」 ロッティの下着の中に、ベッキーの手が滑り込む。 「ひっ……、っつ」 「ごめんね、手、冷たかったよね」 だが次第にベッキーの手の温度がロッティの中に溶けていく。 「素直なんだ……。やっぱり可愛いね」 ——体育館の裏でベッキーに声をかけられたあの瞬間から、ヒートの火照りが燻り続けるオメガの身体は、無意識のうちにこうなることを期待していた。惨めな敗北感を、誰かの温もりと快楽で塗り潰してほしくてたまらなかった。身体の熱に完全に意識を乗っ取られたロッティは、もう抗うことをやめて身を委ねた。 狭いベッドの上に、布の擦れる音が響き始める。 ——こす…  ——こす… ・ ・ ・ 「ぁ‥ 「これ‥邪魔だよね? 自分で脱げる?」  ゆさ… ゆさ… 「可愛い っ♡」   っ … ・ ・ ベッキーの巧みな指先がロッティの奥を掻き乱し、部屋の空気が一気に甘い熱を帯びていく。 ——ぬっ… ! ——ずぢゅ♡* 「ぁん…」  し-! シズカに♡ やがて甘く淫らな水音が夜の静寂を破る。 ——ぬちょっ…  ——ぬちょっ… 「あ”……っ」  し-!♡ つ ・ ・ 「うう…/////」 ——ぬちょっ…  ——ぬちょっ…    ——ぬちょっ… ぬ… ぬちょっ… ぬちょっ  ぬつちよ 「あ゛」 あ゛あぁ ぁ ぁ ぁ —ぬちょっ…ぬちょっ… ぬつちよ✨ … ぬつちよ(、、、、)✨  「⚡️゛あ゛⚡️゛あ゛⚡️゛あ゛⚡️゛あ゛」 ♡ ——ぬっ………   「っ・ ぁ”」      *     ——ぬちゅうううう……✨ 「可愛いね♡」   っ … ❤︎ 激しい情事が終わり、身体の熱がようやく引いていくのを感じながら、ロッティはベッドの中でぼんやりと天井を見つめていた。 賢者タイムに入り、少しだけ頭がクリアになったことで、ロッティはふと先ほどの手紙のことを思い出した。 (今なら、読めるかもしれない……) ロッティはそっとポケットを探り、二つあるうちの『中から出てきた方の手紙』を取り出した。部屋にはランプがあるが、火を灯せば隣で眠るベッキーを起こしてしまうかもしれない。月明かりすらない薄暗い部屋の中で目を凝らしてみたが、やはり文字はまったく読めなかった。 「……それ、なあに?」 隣で寝そべったまま、ベッキーが興味深そうに尋ねてきた。ロッティはハッとして手紙を隠そうとしたが、ここで思い直した。あの狂った部屋にこんなものを持ち帰れば、いつアーメンガードやラビニアに見つかって奪われるか分からない。 「…これ…… しばらく預かってくれないかな?」 ロッティは、アーメンガード宛の封筒は自分のポケットに残したまま、もう一つの手紙だけをベッキーに差し出した。 「手紙?…いいけど別に」 ベッキーは特に深く詮索することもなく微笑み、それを受け取った。 「いつでも、取りにおいで」 その言葉に、ロッティはホッと胸を撫で下ろした。 張り詰めていた糸が切れ、深い疲労とわずかな安心感がどっと押し寄せてくる。ロッティはベッキーの隣で静かに目を閉じ、泥のような眠りへと落ちていった。 つづく 29話グラレコ https://fujossy.jp/fanarts/8158 — 朝、目を覚ますと隣にベッキーの姿はなくて。(ロッティ)はひどく痛むお尻を庇いながら、内股でこっそりと使用人部屋を抜け出した。僕が留守にしている間、あの密室では……どうせ僕を仲間外れにして、いやらしいコトしまくってたに違いないんだ。 ……でも、もういいよ。 だって、今の僕にはベッキーがいるから。あんなに優しくしてくれて、僕を慰めてくれたんだもん。 次回、A-Little-Prince 第30話。 アーメンガードくんのばか。僕、もう君のことなんて知らない……!

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