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保険というのはこれのことかと納得したが、青葦の友人だということから後々何かしら言われたりはしないだろうかと思いつつ、スケッチブックを開き、鉛筆を持って真っ白なページにペン先を当てる。 と、自身の目で見た対象を写しだすようにさらさらと描いていく。 驚いてしまった。 少しの間であっても青葦のことで描くこともままならずにいたのに、さも当たり前に真っ白だった紙に描かれていくのだ。 自分の手から描かれているように思えないのは、目の前に起きている出来事が夢のように信じられないからだろう。 そして同時に気づかされる。 描きたい活力にさせているのもまた青葦だった。 緊迫した雰囲気の中、描く手が止まった。 「出来た⋯⋯」 描き上げたものを眺める。 二人の間に入って他愛のない話をする友人のことは省いたそれは、細部までしっかりと特徴を捉えた証拠だった。 「⋯⋯今回もよく描けてんな。さすが月岡だな」 「えへへ⋯⋯。これで証拠になればいいけど」 「ここまで描いているんだ。絶対に証拠になるって」 自信を持てと肩を叩く。 触れられた箇所がじんわりと温かくなったように感じ、そんなことをするとは思わなく驚いて小さく跳ねたが、勇気をもらえたように感じ、嬉しく思っていた。 後日。完成した証拠と共に先生に被害の訴えを言うと、先生は動いてくれたようで例の二人は二週間の停学処分をくらっていた。

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