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エピグラフ(9)

――吟遊詩人はたて琴を奏でながら歌いました。  役に立ちたくて動かした手が、あの人の眉を曇らせました。  喜ばせたくて走った足が、自分を立てなくしていました。  それでも、あの人の「ありがとう」が聞きたくて、今日もまた手足を動かすのです。 「良い詩だ」  ダブラーは酒が入ったグラスを高く掲げ、クォークの肩を抱き寄せます。けれども、アルダスはその詩の良さが分からず、ただ戸惑うばかりでした。 『アルダスとダブラー:二人の錬金術師』第8章より

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