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【R18】魔法のリングを手に入れたので友人と使用する話
『こないだ渡したリング、チンポに通して』
暑さが少し和らいだ季節になった頃。自宅でボケーっと深夜番組を眺めていた喜勇は、ベッドの上に放り出していたスマホに届いたメッセージに首を傾げた。
確かに、この前、と言っても先週の話だ。惇嗣の家に遊びに行った帰り際に渡された青いリングがある。若干伸び縮みするシリコンのような素材の、ヘアゴムよりは太いリングだった。ナニコレ、と聞いてもイイモノ、としか返事がなかったから、また何か魔法のシリーズだなと当たりをつけて素直に受け取っておいた。
珍しく今週末は会えないと言われて寂しいなと思いながら家に帰ったのに、土曜から日曜に日付が変わってもう1時間が経とうとしている今になって惇嗣からメッセージが来た。それがこれだ。
惇嗣は盆休みに初めて潮を吹いてから、早々に癖になってしまった。あの日グチョグチョになった敷布団は捨てられ、ついでにベッドを買い替えた。マットレスは寝心地がいい少し高価なものらしく、しっかり防水仕様だ。その上に防水パッドを敷いてセックスしている。おかげで、惇嗣が盛大に潮を噴いても防水パッドを洗ってしまえば問題ない。最初こそ、ちんこおかしくなった♡と戸惑っていた惇嗣もすっかり慣れたのか、しおふきさせて♡と強請ってくるのが非常にエロいので満足している。
時々は喜勇の家に遊びに来ることもあるので、こちらも早々に防水マットレスに変えた。ついでに防水パッドも常備していた。それを聞いた惇嗣が何となく恥ずかしそうに喜んでいたのも、喜勇の満足ポイントである。惚れた弱みであることは重々承知で、エロに積極的な惇嗣が喜ぶプレイなら率先して協力してやりたい。
そもそも、惇嗣の好奇心旺盛な性質が良くない。多分、良くない方向に伸びているのだと喜勇は思う。一体惇嗣にどんなきっかけがあったかは知らないが、自分でアナル開発を施してアナルオナニーに嵌っていたなんて、片思いをしながら友達として付き合っていた頃は想像もしなかった。いや、惇嗣を抱く妄想は何度もした、したけれどそれはあくまで妄想であり、男とセックスしたことがない喜勇にとっては何となくぼんやりとした感じでしかなかった。まさかあんな風に乱れるなんて誰が思ったろう。
普段の惇嗣は、本当に普通の成人男性だ。見た目だって特別良くも特別悪くもない。どこにでもいそうなサラリーマンでしかないし、仲間内では大人になってもバカなことを楽しめる良い奴だ。飲み会で彼女が欲しいと嘆いていたこともあるし、合コンで女の子と仲良くなろうと必死になっていたのも見ている。なのに、ケツにチンポを突っ込まれてひんひん泣いて善がっているなんて。なんて素晴らしいんだろうと喜勇は思う。ちょっとだけ疎ましく、コンプレックスに思っていた自分のチンポの大きささえ、惇嗣が気に入ってくれるなら何も問題ない。むしろ自慢でさえある。
『何で?』
『いいから、早く』
だがそれでも、効果を知らされていない物体にチンポを突っ込むのは、ちょん切られたりしないだろうかという心配があった。うぬぼれではなく惇嗣は自分のチンポを大層気に入っているので、無下に扱うことはないだろうが。
『はーやーくー』
メッセージで追撃され、喜勇は仕方なくベッドの上でスウェットを引き下ろしボクサーパンツの前立てからチンポを引っ張り出す。まだふにゃんとしているそれをリングに通した。が、リングの向こう側に出るはずのチンポは、すっきりさっぱりその姿を消していた。
「え!?」
『抜くなー』
驚いてリングを引き抜くと、チンポは無事に姿を現した。だがすぐに惇嗣からメッセージが送られてくる。なぜ引き抜いたのが分かった?と思いながらもう一度リングを通すと、やはりチンポは姿を消した。
「何……これ」
チンポの根元までリングを通し、肌に張り付けた所でピリリ、とスマホから着信音が響く。惇嗣からビデオ通話の着信だった。すぐさま通話ボタンを押すと、画面を上から見下ろしているらしい惇嗣の顔が映った。逆光らしく、少し暗くなっている。
「おいこれどういうことだよ」
ひらひらと手を振った惇嗣は、耳にイヤホンを付けていた。どうやらそれで、こちらの声は聞こえているようだと分かる。だが一言も喋らない。不審に思っていると、惇嗣のいる場所が彼の自宅ではない事に気づいた。
壁は真っ白で、三方を囲まれている。惇嗣の後ろの壁には、横に引くタイプの鍵が見えた。少し考えて、それがトイレの鍵だと分かる。
「お前……、そこ家じゃないの?」
惇嗣が頷く。正解ということか。
「どっか外のトイレの中ってことか?」
また頷く。正解らしい。
スマホの下の方に少しだけ見える白い物に、どうやら洋式便器の蓋を下ろしたところにスマホを置いているのだと分かる。そう考えると、惇嗣が喋らないのは万が一外に人が居た時の用心だ。そして、中で何をしているのか気付かれないように用心するようなことを、今からするらしい。
「お、まえ……」
立ち上がる時の衣擦れの音や、タイルと履物が砂利を挟んで擦れる音がリアルに響く。何となく喜勇も息を潜めて小声で声をかけてしまうが、こちらの音は惇嗣がイヤホンをしているため聞こえないはずだ。
惇嗣はジーンズにロンT姿で、一見してどこにでもいる普通の男だ。だがその眼が、違う。これから行うことに興奮して、僅かに潤んでいるそれは既にメスの目だった。
「あ……」
惇嗣が無言で指を差した先には、タイル地の壁にピンクのリングが貼り付けてあった。リングの真ん中からは、見たことがあるチンポが突き出ている。亀頭を項垂れさせたそれは、本来なら喜勇の股間にあるはずのチンポだった。
「お前……」
何をしようとしているのか、喜勇は気が付いた。惇嗣も喜勇が気付いたことに気付いたのだろう、薄く微笑んだ唇を真っ赤な舌で舐め濡らしながらチンポの前にしゃがみ込んだ。情景を映すスマホに向かってちょうど真横に当たる位置で、どこも見切れておらずしっかり画角に収まっている。恐らく、入念に準備をしたのだろう。
「ッ」
ふう、と息を吹きかけられ、生温いそれにゾッとする。それだけでチンポの先が動いて、惇嗣が吐息だけで笑ったのが見えた。
「お前、マジで……っ」
大きく突き出した舌先で項垂れる亀頭を持ち上げるように支えられ、興奮で熱く蕩けた口の中に引き込んでいく。チンポの根元からぐわっと熱が湧き起こり、急激に勃起していくのが自分でも分かった。
「ん、っぐ……っ♡」
いきなり奥を突かれた惇嗣が声を漏らしそうになり息を止めて口からチンポを離し、ふー…♡ふー…♡と大きく息をして呼吸を整える。壁のチンポはすっかり上を向いており、カメラの方を見ながら惇嗣がその竿に舌を這わせた。スマホの中で行われることであるのにしっかりと自分のチンポに感触がある非日常に、喜勇は頭が沸騰しそうだった。
「う♡あ……っ♡」
惇嗣が喜勇のチンポにしゃぶりつく。咥え込んだ亀頭に唾液を絡ませ、舌先で亀頭や尿道口を抉るように舐める。じわ、と溢れる先走りも舐め取られ、深く息を吐いて好き勝手に弄られる快感をやり過ごす。
魔法のディルドでした最初のフェラこそ歯を当てて喜勇を悶絶させたが、好きこそ物の上手なれとはよく言ったものでこのところの惇嗣はすっかりフェラが得意になっていた。目の前に喜勇のチンポを差し出すと、メス堕ちしたトロ顔で奉仕するのだから堪らない。時には自分からチンポに顔を押し付けて奉仕を強請るほどだ。こうなる前に友達付き合いをしていた頃に仲間内でチンポをおもちゃにして遊んでいた惇嗣を思い出すと、そうさせたのは自分のチンポだという優越感が凄まじかった。
声も音も出せない惇嗣は、ゆっくりと頭を振っている。含み切れない根元は手で扱きながら、唇だけでなく上顎の裏や頬の内側で亀頭を擦り舌で舐め回した。喜勇の反応を見るためにこちらへ寄越される視線が、媚びを含んでいる。
『ッは……♡』
チュ……ポ♡と控えめな音を立てて惇嗣が口からチンポを引き抜いた時、喜勇は既に肩で息をするほど興奮して呼吸を乱していた。中太り気味の竿に血管を浮き立たせたいっそグロテスクなほどの大きさのズル剥けチンポが垂らした先走りの糸が、カリの張った亀頭の先端と惇嗣の唇とを繋いでいる。
状況の異常さもあるが、一見普通のどこにでもいる男の惇嗣が公衆トイレの一室で夢中になって男のチンポに奉仕する様が堪らなかった。
ごく、と先走りと唾液の混じった物を飲み下した惇嗣が、立ち上がって喜勇のチンポに背を向ける。ジーンズのベルトを緩めフロントホックを外してチャックを下ろし、下着ごとそれを膝までずり下ろす一連の仕草を見せつけられてまるで覗きでもさせられている気持ちになった。
『ん、ッ……♡』
ロンTの裾をたくし上げ、後ろに尻を突き出した惇嗣が尻の谷間に触れたチンポの感触に呻いた。思わず出た声にドキリとしたのは二人ともだったらしく、慌てて惇嗣が自分の口元を手で覆う。
上半身を屈めて尻だけを突き出す腰の曲線を見ながら、柔らかい尻の谷間に亀頭が挟み込まれる感触を味わう。セックスを繰り返すようになって、惇嗣は随分腰回りが柔らかくなった。バックでするときも、最初の内は腰から背中にかけては直線だった。最近では、腰から尻にかけて猫みたいに撓んだ曲線を描くようになった。足も開くようになって、正常位でするときも胸の近くまで膝がつくようになってしまった。セックスの後に足が痛い腰が痛いと言うことが減ってきたのも、体が柔らかくなった証拠だろう。
そのまま惇嗣の尻が上下し擦られ焦らされるような気持ち良さが腰を包み、時々ぐっと押し付けられてズルンと滑って強く擦り付けられて思わず声が出た。
「はぁ……あっ♡それ気持ちい♡」
嬉しそうに惇嗣が目を細めたのが見えて、喜勇は自分からも僅かに腰を揺する。ヒクつくアナルに亀頭が引っかかって、思わず仰け反った惇嗣が小さく声を上げて腰を離す。
「ぁっ!♡」
はっ♡はっ♡と短い呼吸を繰り返している惇嗣は、もうイってしまいそうなほど興奮しているのが見て取れた。堪えるように唇を噛み締めて、自分の二の腕を擦っている。だから、喜勇はわざと低く潜めた声で呼びかけた。
「惇嗣、もう入れて欲しい」
『っ♡』
「お前のケツマンコに入れさせて。トロトロのアナルに、俺のチンポぶち込ませて」
イヤホンから直接耳に吹き込まれる声で、惇嗣が昂っている。露骨な言葉を吐き出すことに興奮する惇嗣は、同じぐらい露骨な言葉を投げかけられるのが好きだ。貶めるような、尊厳を雑に扱うようなスレスレの言葉すら悦ぶ。ドMの気質が色濃く花開いているのを、喜勇は分かっていた。
「こっち見ながら、俺の方ちゃんと見ながら自分で入れて」
頭の中までドロドロに蕩けてどうにもならないような顔で、惇嗣はこちらを振り返る。自分で尻たぶを掴んで開き、こちらに見せつけるようにして喜勇のチンポをアナルに押し付けた。ちゅぷ♡と滑りを帯びた感触でいつものようにローションを仕込んでいるのが分かる。亀頭が触れた瞬間、惇嗣が恍惚としたため息を漏らして尻を突き出す。
「んんッ♡」
締め付けの強いアナルが亀頭を擦りながら飲み込み、開かれた大きさにヒクついては緩む。顎を上げて仰け反った惇嗣は、それでもこちらを見たまま腰を押し付けていく。少しずつ挿入が深くなるにつれてケツからの快感に集中しているのか、堪え切れずに目を閉じてしまった。
『は……ぁ……ッ――!!!』
ぴったりと壁に尻を押し付け、根元までチンポを咥え込んだ惇嗣は息を止めて両手で口を押さえ込む。膝が頼りなくガクガクと震えている。その内に下腹部がのたうち、半勃ちのチンポが数度痙攣した。かと思うとその先端からドロ、とザーメンが溢れて垂れ落ち画面の外に消える。酸欠で顔を真っ赤にした惇嗣は、チンポに触れもせずケツマンコに勃起チンポを咥え込んだだけで射精して見せた。
その絶頂に合わせて、喜勇のチンポは腸壁に扱かれる。滑った粘膜が蠢動し、画面内の体が強張るとその度にアナルが強く締まった。その濃厚な愛撫にピストンもしていないのに射精しそうになって、奥歯を噛み締めて堪えた。
「ぁ、ぐ……ッ♡う……♡」
『ん、ふー…ッ♡ふーっ……♡』
惇嗣は片手で口を塞いだまま、もう片方の手を膝について体を支え肩を上下させて大きく息をしている。射精は止まっていたが、気を抜くと声が出そうなほどに感じ入っているのは分かる。それでも中断するつもりがないのも、名残惜しそうに尻を擦り付けてくる動きで十分に見て取れた。
「惇嗣、家来いよ」
『っ……♡』
分かっていてそう囁いたのは、純粋にどことも分からない公衆トイレで淫行に及ぶ惇嗣が心配なのが半分。もう半分は、興奮しきって乱れた惇嗣を自分がどうにかして泣かせてやりたいという性欲が半分だ。
「なあ、お前好きじゃん。力づくで押さえ込まれんの。そんで奥までガンガン突いてやるからさ」
『ぁ、ッ……♡』
想像したのか、惇嗣がブルッと身を震わせる。落ち着きを見せ始めていたアナルがキュン♡と締まった。惇嗣は注意深く静かに長い息を吐き出すと、ゆっくりした抜き差しを始めた。自分の奥を突き、喜勇のチンポの根元だけをアナルで扱くような動きだ。時々腰をくねらせては、また短いピストンを繰り返す。大きな声や物音を出さないように気を付けているのだろう。
『っ、……ぅ゛♡ぅ♡ん…ッ♡ぁ……!♡』
少しずつ、ピストンの幅が広がっていく。声を殺しきれずに小さく漏らして、もどかしげに身悶えする。強張り締め付け、また緩んで迎え入れる肉筒に扱かれ絶え間なく快感が腰に蟠った。
『ん♡ぅ゛♡……ぅ♡』
静かな公衆トイレの中に、興奮の色が濃い吐息と身を揺する僅かな物音がする。時折混じる嬌声も、スマホ越しでさえ聞き逃しそうなほど小さかった。特等席で痴態を見せつけられているのに、物足りなさが喜勇の衝動を膨らませる。
「はッ♡はぁ……っ♡惇嗣、」
『ッぅ゛♡っ……♡ぅ、ふッ♡ッ……!♡』
「ちゃんと触りたい♡チンポだけじゃなくて♡」
気が付けば欲望の赴くまま口走っていた。こちらを振り返った惇嗣が、口元を隠したまま目を細める。喜勇から求められるのを悦んでいるように見えた。
『ん、ぅ♡ッ……ん♡』
「あ゛ー……♡やば、ぃ出そ♡」
喜勇が呟くと、それを拾った惇嗣がピストンのスピードを上げた。動きに合わせて喜勇が腰を揺すると、画面の中で惇嗣が体をビクつかせる。ぎゅう♡と暴れるチンポを押さえ込むように締め付け、堪え切れなかった声が漏れた。
『んッ♡んっ♡』
「っぐ……♡あ、出るッ……!♡」
『ん、ふ……ッ!♡♡』
ぐっと腰を上げて、喜勇が射精する。びゅるるるッ♡♡と勢いよく射精しながら尚も奥を抉る喜勇のチンポに感じ入り、惇嗣は声を殺して身悶えている。
「っはー……♡すご♡」
突き抜けるような射精感が過ぎ去り大きくため息をついて脱力した喜勇をよそに、惇嗣はいまだ全身を強張らせて震えていた。ザーメンを吐き出したばかりのチンポもやわやわと媚肉で扱かれたかと思うときゅうう…ッ♡と強く締め付けられ、奥へ呑み込もうとする動きで更に扱かれる。声もなく、惇嗣はメスイキしていた。自分の体に腕を回し、堪えるように締め付けて法悦に耐えている。
そこに喜勇がいれば、ぎゅっと抱きしめて体を撫で擦って宥めてやることも、上手くメスイキできたことを褒めてやることもできる。そんな殺風景なところで一人で悶えさせたりなんてしないのに。
「なあ、マジでどこにいんの?場所教えて」
焦燥から苛立ち混じりに投げかけると、ぼんやりと焦点の合わない視線がこちらに投げられる。次いで惇嗣がこちらに手を伸ばして、画面が暗くなった。ポン、と音がして送られてきたのは、位置情報だ。そしてすぐに、通話が切れた。
「これ……」
開いてみると、場所は喜勇の家のすぐそばにある公園だった。喜勇の家のベランダから見えるぐらいの近さだ。確かに、あの公園には人の来ない奥の方に一つだけ公衆トイレがある。そこに、居ると言うのか。
慌ててリングを外して放り投げ、下着とスウェットを引き上げてスマホと家の鍵だけ持ってクロックスを引っかけて部屋を出る。鍵をかけるのすらもどかしく、エレベータを呼ぶ時間を惜しんで階段を使って駆け下りた。エントランスを出ると道の向こうに公園の木が既に見えていて、そこを目指して走る。
既に時間は深夜1時を回っていた。静かな住宅街を束の間通り抜け、公園に入ると一層人の気配は薄くなった。鬱蒼とした木々の間を通る遊歩道をほとんど全力疾走で進む。
今この瞬間に誰かがあのトイレに入ったら、惇嗣に気づいたらと思うと気が気ではない。変態として通報されるのもあるが、メスイキしてトロトロになった惇嗣に襲いかかられでもしたら困る。惇嗣に突っ込めるチンポは自分だけだ。
遊歩道の途中、茂みの奥にぽつんと立っている公衆トイレを見つけて迷わず男子トイレに駆け込む。ゼエゼエ言いながら立ち止まって、蛍光灯の白っぽい明かりが眩しくて目を細めた。静まり返ったトイレの中は物音ひとつしない。小便器が2つと個室が2つ。個室の方は片方の扉が、閉まっていた。
「惇嗣……?」
扉の側に近づいて、小さく声をかける。カチャ、と小さくカギの開く音がして、扉の隙間から惇嗣が覗いた。まだ淫楽の興奮が抜け切っていないのか、潤んだ眼も上気した頬もそのままだ。
「おつかれー……」
なのに呑気な調子で言うから、喜勇の頭の奥で何かがブチンと弾け飛んだ。内開きの扉ごと惇嗣を押し退けると、惇嗣は後ろによろけて便座に足をぶつけそのまま座り込んだ。その間に無理矢理個室に押し入り、扉を閉じて後ろ手に鍵をかける。
「ちょ、喜勇?何っ」
「何、じゃねえよお前」
「は?っ、ぉぶっ!」
とにかく乱暴な気持ちだった。座っているせいでちょうど腰の辺りにある惇嗣の頭を掴み、そのまま自分の股間に押し付ける。いまだ半勃起状態のチンポを押し付けると、上目遣いにこちらを睨む目と視線が交わった。
「ほら、もっかいしゃぶれよ。生で見せろ」
「んぶ、っぅう゛……♡」
ゴリゴリとチンポに頬擦りさせられ、何事か呻きながらも惇嗣が喜勇のスウェットと下着をずり下ろす。跳ね上がったチンポを視界に入れて、渋々だった態度が一変する。
「ぁ……♡」
「はやく」
亀頭で唇を撫でる。拭きもせずにここに来たから、ローションやら何やらでべたついているはずのそれを惇嗣は戸惑いなく口を開いて迎え入れた。にゅるりと舌先で亀頭を拭い、喉の奥まで咥え込んでいく。ゾワァと鳥肌が立つような心地よさが腰から広がっていく。
「ッあ゛ー、クッソ……きもちぃ♡」
「んんぅ゛……ッ♡」
掴んでいた後頭部を撫でると、惇嗣が目を緩めた。音を立てて吸われ、思わず腰を突き入れる。喉を突かれて咄嗟に頭を引こうとするのを髪を鷲掴みにして押さえ込み、オナホにするように口内でチンポを扱く。
「ん゛ぅうッ!♡♡っ、ぐ……っ♡」
惇嗣が苦しげに呻くが、えづく度に喉奥で締められる快感に腰が止まらない。狭い喉の奥に亀頭をゴリゴリと擦り付けると、惇嗣は喜勇の腿に縋り付いて身悶えた。爪を立てられても、スウェット越しだと大した痛みもない。
「あ゛ー……やば♡出そ……♡」
「っぐぇ……ッ!ゲホッ!ぉ゛……っはぁ゛…!お、っまえ……!♡」
射精寸前でチンポを引き抜き、ふー……ッ♡と大きく息を吐き出して堪える。これ以上ないほどいきり立ったチンポが激しく咳き込む惇嗣の頬に当たり、先走りと唾液の混じった汁で汚した。文句を言う前に胸ぐらを掴んで引き上げ肩を押して壁に押し付けると、背後から体を密着させる。
「え、ちょ、ばかばかっ♡」
「バカはお前だっ、いいからケツ出せ」
「いったんっ、一旦止めろって、ぇッ♡」
興奮から息を荒げて粗雑な仕草で惇嗣のベルトを緩めジーンズと下着とを下ろそうとする喜勇に、惇嗣は壁に押し付けられながらも身を捩りジーンズのウエスト部分を掴んで抵抗する。言い争う小さな声と緩められたベルトが鳴る音、服同士が擦れ合い揉み合う音が響く様子は深夜の公衆便所で襲われている憐れな男性被害者と変質者でしかない。なのに抵抗が中途半端でしかないのも腹が立つし、そもそもの事の起りを考えれば惇嗣が拒否できる立場ではないと喜勇は思う。
「惇嗣、逃げんなって」
「まって♡」
「待てるか。ケツマンコ掘らせろ♡」
後ろから直接吹き込まれる露骨な言葉に、やっぱり惇嗣は弱かった。抵抗が緩んだ隙に太腿辺りまで適当に下衣をずりおろし、腰を屈めてチンポの切っ先を尻の合間に突き入れる。すぐに濡れたアナルに突き当りじゅぷぅううッ♡と性急に押し込んでいくと、一切の抵抗を止めた惇嗣が壁にぺったりと体を付けて伸びあがるように仰け反った。危うく出そうになった声を、後ろから喜勇が口を塞いで止める。
「お゛ッ……!!♡♡♡♡」
「デカい声出すなよ……っ♡」
身長差のせいで、惇嗣が背伸びをしたとしてもチンポの挿入から逃れることはできない。本当に強姦魔のようなセリフを吐き捨てながら腰を回すように押し付け、震えて吸い付いてくる肉壺を掻き回す。もじもじと動いた惇嗣の太腿からジーンズと下着がずり落ちて、喜勇が動きやすいように足を開いたのに舌打ちを漏らして大きく腰を引くと強く打ち付けた。
「ん゛ぉ……っ!♡♡♡」
「声デカいって♡」
ずろおぉ…♡とゆっくり引き抜き、もう一度叩き付ける。ひそひそと耳元で喋りかければ、緩く首を振った惇嗣が喜勇の手の上から自分の口を手で覆った。そうしておいて反対の手で自分の尻たぶを掴んで開いて見せるのだから、煽られた喜勇の頭に血が上る。
「俺すぐイキそうだから、ちょっと我慢して」
返事の代わりにアナルの締め付けがキツくなった。みっちりと吸い付く肉壁に逆らって腰を引き、一気に奥まで突き入れる。宣言した通り奥を狙ってガンガン突き上げると、尻を開いていた惇嗣の手が口を押える喜勇の腕にしがみついた。
「んぅうう゛……っ♡んンッ♡♡ぐぅうッ♡♡」
惇嗣を押さえ込んで、はっ♡はっ♡と荒い呼吸で腰を振る喜勇に、口を塞がれて必死に声を殺す惇嗣。二人が僅かに聞こえてくる音に気付いたのは奇跡に近かった。興奮状態の喜勇と惇嗣の耳に、調子外れの歌が掠める。
「っ……!?♡」
「マジかよ……ッ」
ぴたりと腰を押し付けたまま動きを止めた喜勇は、耳をそばだてて外の様子を窺う。小さな歌声はだんだんこちらに近づいてきて、途中で一気に明瞭になった。誰かが、公衆トイレに入ってきたのだ。身じろいで体を離そうとする惇嗣を体重を使って壁に押し付け、耳元で静かにしろと声をかける。
「しー……」
幸か不幸か、入ってきた人間は酔っぱらってかなり上機嫌らしく、大きな声で歌を歌っている。注意力も散漫なのか、足音が乱れながらも小便器に近づき、用を足しているようだった。水の落ちる音が弱く長く続き、時々途切れる。
気づかれるかもしれない。扉を閉めて鍵をかけているから、不審に思われさえしなければ大丈夫なはず。だが下や上から覗かれてしまえば、喜勇も惇嗣も社会的に人生が終わる可能性がある。興奮とは別の意味で馬鹿みたいに胸が高鳴り、じっとりと冷や汗が滲む。
「っ……♡っ……♡」
変態プレイ発覚に戦々恐々としている喜勇をよそに、チンポを包み込む肉壁が惇嗣の浅い呼吸に合わせて震え始めた。少しずつゆっくりと狭まっていき、体内のチンポからザーメンを搾り取ろうとうねり始める。喜勇は小刻みに震える体が自分の腕の中で昇り詰めていくのを、信じられない思いで見ているしかなかった。
「っは……ッ――♡♡♡!!!」
ガクン♡と大きく体を揺らして、惇嗣はメスイキしたようだった。声を出すのは何とか堪えたようだが、吐き出した呼吸音は個室内に響いた。外にいる人間は歌い続けていたものの、そちらにも聞こえてしまったようだ。
「あー??誰かいんのかぁ?」
舌っ足らずの随分陽気な声だ。扉が閉まっているのだから誰かいるのは当たり前だろう、わざわざ問いかけられ無視を決め込んでも良かったが騒がれても困る。
「っあー、急に腹痛くなっちゃって……」
「おー、そうかいそりゃ災難だねぇ、っとぉ」
よろけて転びでもしたのか、何かを叩き付けるような音が聞こえて足音が離れていく。腕の中の体は、まだビク♡ビク♡と断続的に強張っていた。同じリズムで続く締め付けに喜勇も呻いてしまいそうになるが、何とか堪えた。
「そんじゃ、おだいじになー……」
呑気な声が遠ざかり、足音も小さくなってついには聞こえなくなる。それでもしばらくは震える体を抱きしめたまま、ジッとしていた。
「マジで、通報一歩手前……」
そうしてようやく警戒を解いた喜勇は、惇嗣の口を押さえ込んでいた手を離して自分と同じくらい汗ばんだうなじに額を擦り付ける。
「お前さぁ、この状況でイくとかマジかよぉ」
「っ、みつかったらっておもったら♡わけわかんなくなった♡」
「もー……、勘弁してぇ」
上手くやり過ごせた安心感からさすがに泣きが入った喜勇に、惇嗣が尻を押し付けて振る。にゅぷ♡にゅぽ♡と熟れ切ったアナルでチンポが扱かれた。
「でもまだ勃ってんだろ♡♡ほら♡」
「っ、……」
結局は挿入前の抵抗も何の意味もなかった。理由があるとすれば、その方が盛り上がると思ったから、程度だろう。ふつふつと腹の奥から湧き上がるのは、目の前でチンポに夢中になっている惇嗣をどうにかしてやりたいと思う欲情だ。
「もっかい♡な?♡」
「あー、もう、知らねーからなっ」
「んあ゛っ♡きたぁ……ッ♡♡♡」
惇嗣の片足を抱え上げ、自分の体で押し潰すようにしながら腰を叩き付ける。大声を上げそうな口元を開いた手で塞ぎ、トロトロになった雄膣でチンポを扱いた。
「っ♡ん゛、ぅ゛……ッ♡♡♡」
最近肉付きの良くなった尻に腰を叩き付ける音と、押し殺した二人の吐息が個室内に響く。冷たい壁に縋って乱暴にピストンされるがままの惇嗣は、力の入らない腕で喜勇の腰の辺りの服を掴んでしがみつく。
「っ、は♡ぁ゛……う゛ぅ、~~ッ!♡♡」
ばちゅんッ♡とチンポを根元まで挿入し腰を押し付けたまま回す。亀頭が結腸口を捏ね回し、惇嗣の背中が強い快感に引き攣った。肉筒が強く締まり、奥を暴かれる淫虐に慄く。頼りない音を立ててチンポが潮を噴き、身悶えるように腰が揺すられた。
「っ、は……ッ♡ぁ゛……♡」
「あんな嫌がってたのに潮吹くんだ、やらし」
「っ♡♡~~ッ!!♡」
嫌がる演技だったのは百も承知で言い放ち、汗ばんだ首筋を舐める。鳥肌の立つそこに吸い付いて、跡が残らない内に口を離した。体内を蹂躙する雄に阿り締め付けてくる内壁から与えられる快感を堪えて腰を引き、結腸口を押し潰すようにしながら再び奥を叩く。
「っ♡ん゛ぅ……ッ!♡♡♡」
「はー……♡」
惇嗣の体が痙攣し、チンポをしゃぶってメスイキする。必死に声を堪えながらも、深い絶頂に酔いしれる背中がブルブルと震えていた。
自分で望んでのこととはいえ、こんな場所で口も塞がれた上に体ごとで押さえつけられながらケツマンコを犯されて絶頂する惇嗣は、エロくて可哀想で可愛い。打ち付けられてほんのり赤くなっている尻も、カクカク♡と無様に腰をヘコつかせているのも喜勇の興奮を掻き立てるには十分だ。
「っ、は……ッ、もーちょっと付き合って」
「ん゛ぅううっ!!♡♡♡!♡♡♡」
返事を待たずに腰を引き、前立腺をゴリゴリと押し潰しながら奥まで突き入れるピストンを繰り返す。惇嗣の体が跳ねて喜勇の服を握り締めるが、絶頂から降りてこられないのかロクに動くこともできず喉の奥で潰れた嬌声を漏らした。
「っ♡~~ッ♡♡!♡♡」
痙攣する体を抱き竦めたまま腰を押し付けて、肉筒でチンポを扱き立てる。最早惇嗣の様子を気にすることもできず夢中で腰を振り、込み上げる絶頂感を堪えることなく結腸口に亀頭を食い込ませて射精した。
「っぐ…ぅ!♡」
「っ、は……ッ♡ぁ゛……♡」
上向いて苦しそうに喘ぐ惇嗣には悪いが、奥までチンポを押し込んで射精する快楽には勝てない。そのまま緩く腰を揺すって最後の一滴まで絞り出し、脱力感を堪えながら惇嗣の体を抱きしめる。惇嗣が唾液でテロテロと光る唇を半開きにしたまま振り返るから、誘われるまま口付けた。
「ん、……」
「っ、はー……、惇嗣……」
「ん……♡」
射精の余韻に浸りながらのキスは、あんまりにも満足感が強い。お互い積極的に舌を絡ませ擦り付け合い、何度も唇を吸い、絡む唾液を飲み下す。時折漏れる鼻にかかった惇嗣の声が甘くて、全部自分に預けてくれているような気持になって胸が熱くなった。ちゅ♡ちゅく♡とさっきまでが何だったのかと思えるほど可愛らしい音を立てて続くキスに、まだ惇嗣のケツの中に留まっているチンポが勃起しそうになるが何とか堪えてゆっくり腰を引いた。
「あ……抜ける、ぅ♡♡」
雄膣が引き留めるように締まるが、さすがにこれ以上ここで続けるわけにもいかない。熱い体内からチンポが引き抜かれると、すぐには閉じきらずにぽっかりと口を開けたアナルが収縮しザーメンを溢れさせる。
「惇嗣こっちこっち」
「ぅ゛♡」
慌てて便器の蓋を開けて便座に座らせると、呆けたような顔をしている惇嗣がブルッと震えてからぼちゃぼちゃと音を立ててザーメンがひり出される音がする。
「ぁう゛……んは♡♡」
惇嗣は、泣き腫らしたように赤く火照った眼元のままザーメンを排泄する感覚で善がっている。開かれたままの唇の奥で赤い舌が揺らめくのが見えて、喜勇は堪え切れずに強引に上向かせて、食らいつくように深く口付けていた。
「ん、ふぅ゛……♡んぁ゛、ん゛♡」
柔らかい下唇を甘噛みし、舌で舐め濡らす。さっきと違ってされるがままの舌を吸い、粘膜を擦り合わせる。ビリビリと痺れるような快感が喜勇のうなじから全身に広がり、後頭部が興奮でじわっと熱くなった。両腕で喜勇の胸元の服を握り締めた惇嗣が、ゴプッ♡と空気を含んだ下品な音を立ててまたザーメンを溢れさせる。
「ん゛っ♡♡ぅ゛う~……♡♡♡」
「は、……♡」
ちゅぷ……♡と二人の唇が離れても名残惜しく唾液の糸が引く。体を起こした喜勇が見下ろした惇嗣は、すっかり蕩けた顔でぼんやりと喜勇を見上げていた。
「惇嗣、家行こ」
「うん……♡」
身支度を整え、ふらつく体を支えながらようやく自宅に惇嗣を連れ込んだ頃には、時刻は2時を回っていた。
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