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【R18】第8話

 12月初旬の夜はロングコートにマフラーを巻いても、吹きつける風の冷たさに息が詰まる程だ。通りすがる店も街中の装飾もこれでもかという程にクリスマスの雰囲気を押し出していて、微かに聞こえるBGMすらクリスマスソングだった。こころなしか、街を歩く人たちも恋人同士が多い気さえする。  食品を扱う喜勇の会社でも、クリスマス商戦は既に始まっていた。夏頃から準備していたそれらが、11月の旅行が終わった辺りで本格的に動き出し、仕事は加速度的に忙しくなっていった。そして、とうとう先週の休みにはあまりの疲れで惇嗣と一緒にいたのにセックスもせず寝落ちした。  そんな中で、喜勇は繁華街の一角を目指していた。惇嗣から声をかけられ、いつもの友人たちでの少し早い忘年会だ。店は指定されたのは珍しくイタリアン料理の店だ。  仕事は死ぬほど忙しいが週末は休みであるため、金曜夜の今日であれば飲み会も参加できる。本当は惇嗣と二人で過ごしたかったが、その惇嗣が乗り気なのと友達との飲み会は嫌いではないので疲れた体を引きずってやってきた。当然ながら、自分だけ1時間ほど遅れている。 「すみません、茶界で予約してると思うんですけど……」  雑居ビルのを3階まで登って、一つしかない入り口をくぐってレジにいる店員に声をかける。  天井から吊り下げられたランプの灯は、明るすぎず、かといって暗すぎることもない。レジ台は大きなワイン樽と木の板で作られており、壁はレンガ造りになっていた。客席は柱とカーテンで仕切られていて、BGMもそれほど大きくなく全体的に雰囲気が良い。だからこそ、何だか変だなと思う気持ちがさらに沸いた。大学時代の男ばかりの忘年会で、こんな洒落た店を選ぶなんて今までなかった。基本的には仲間の一人の親が経営している居酒屋だし、そうでなくても割と安いチェーン店ばかりのはずだった。  ふと、来年春に結婚する峰岳の事を思い出した。今回峰岳は来ないと聞いてはいたが、もしかしたら結婚相手を連れて参加することになったのかもしれない。だからお洒落な店を選んだのかも。惇嗣はそういう所がある。姉がいるせいか、照れや気負いなく女性好みのものをチョイスできるし、リサーチも的確にしてくるのだ。仲間内では女性へのプレゼントの相談を惇嗣にすることが多い。 「はい。こちらへどうぞ」  店員に案内されながら、カーテンの間を進む。ガヤガヤと人の声が聞こえるが、分厚いカーテンに仕切られているのか明瞭な言葉としては聞き取れない。いくつかの柱とカーテンを通り抜けて、店員が立ち止まる。 「失礼します。お連れ様到着しました」  シャッと音を立ててカーテンが開けられ、最初に目が合ったのは一番奥の席にいる知らない女性だった。一瞬、峰岳の結婚相手かと思ったが顔が違う。けれどその女性の隣にはチカが座っていて、席を間違えたわけではないのは分かった。 「え……」 「あ、喜勇!お疲れー!」    機嫌良さそうな顔で笑うチカが口を開いて、店員が頭を下げて去っていく。無言で視線を走らせ、テーブルを囲む面々を眺めた。コの字型の席に、女性が4人と自分の友達3人。一番奥のチカと女性の一人がいわゆるお誕生日席で隣り合って座り、テーブルの角を挟んでチカの隣に澄、その隣、一番手前に惇嗣が座っていた。 「え、っと……?」  誰、と不躾に尋ねることもできず、首を傾げる。すると、惇嗣の正面に座っていた女性が笑顔でこちらに頭を下げてくる。茶色いボブカットがサラッと揺れた。その隣のロングヘアの女性も、こちらに向かって小さく手を振っている。 「覚えてませんか?ほら、旅行で写真撮ってもらった二人です」 「あ……あぁ」 「あの後、旅館で惇嗣くんに会ってアカウント教えてたんです。今日たまたま近くで飲んでるって聞いて……それで」  記憶の隅っこにかろうじて引っかかっていたそれに思い当たって、惇嗣を見た。じっとこちらを見上げていたらしい惇嗣は喜勇と目が合う寸前に視線を逸らし、ビールジョッキを手に取って口を付ける。惇嗣は甘い酒が好きな癖に、女性と飲むときは見栄を張って最初はいつもビールを頼む。  その癖を思い出した途端、驚きで呆然としていた喜勇の腹の底から強烈な不快感が湧き上がってきた。 「何、連絡先交換してたの」 「……いや、まあ……」 「そうなんです。本当は旅行の時も飲みに誘ったんだけど、お部屋でご飯食べるって言ってたから」  割り込んでくる高い声が、鬱陶しい。ボブカットだかロングヘアだか、どっちが喋ったのかは知らない。喜勇はそちらを見てもいなかった。 「俺聞いてないんだけど」 「あー……まあ、ね」 「旅行の話聞いててさ、近くの店で飲んでるってストーリー上がってたから、俺が呼ぼうって惇嗣に言ったんだよ。喜勇も知ってる子だしいいかなって」  語気が強くなって、周囲がようやく喜勇の不快感に気づき始める。澄が惇嗣を庇うように言うが、喜勇が言っているのはそのことではない。多分、惇嗣も分かっているだろう。  喜勇は今の今まで、彼女たちと惇嗣が連絡先を交換したのもその後に連絡を取り合っているのも聞かされていなかった。旅館で再会していたことだって、知らなかった。 「言わなかったのは悪かったって。ほんと直前っていうか、さっき合流したばっかでさ。な?喜勇も座って、何飲む?」 「…………」  澄がさらに言い募るが、それは何の助けにもならなかった。メニューを手に取って話を変えようとしても、喜勇は席に座ることすらできそうにない。吐き出した息は長いため息になって、とうとう、誰も喋らなくなった。 「俺帰るわ」 「おい喜勇!?」  引き留める声も聞こえてきたが、止まるつもりは毛頭ない。店員の業務的な「ありがとうございました」を聞きながら、さっき乗ったばかりのエレベーターに乗り込んだ。  こういうことは、初めてじゃない。彼女が欲しい澄とチカにせっつかれて、男ばっかりの飲み会の予定が急遽合コンじみた飲み会に変わることは何度もあった。喜勇だって彼女がいないときには賛成したし、それきっかけで彼女を作ったりしたこともある。  逆ナンしてきた彼女たちが悪いわけではない。同じ旅館に泊まっていたことは驚いたが、狭い温泉街の中でそういうこともあるだろう。惇嗣から離れたのは、忘れ物をして部屋に取りに帰ったときだけだ。それ以外はずっと一緒にいた。あの時に、彼女たちと会って連絡先を交換したのだろう。  どうして言ってくれなかったのか、前と今じゃ関係性が違うのに。そこまで考えて、そう思っているのは自分だけなのかもしれないと思考が止まる。惇嗣は今でも、喜勇のことをただの親しい友達としか思っていないのか。でも喜勇が惇嗣のことを好きだと言うのは知っているはずだ。何度も伝えてきたし、伝わっているような素振りも見てきた。  イライラとしたまま交差点で信号待ちをしていた喜勇は、スマホを見てチカから連絡が来ているのに舌打ちした。何で惇嗣じゃないんだと思ったとき、後ろから腕を掴まれる。 『惇嗣帰したから、ちゃんと話し合えよ。悪かったよ勝手に女の子呼んじゃって』 「喜勇」  ダウンジャケットとカバンを片手に持ったまま、息を切らした惇嗣が立っていた。一声呼んだきり、肩で息をしたまま喋らない。白い息を吐き出しながら、呼吸を整えている。  信号が青に変わり、他の通行人が歩き出した。立ち止まっている自分たちが邪魔になるだろうと喜勇が身じろぐと、振り払われると思ったのか腕を掴む力が強くなる。 「ちょ、待って……」 「……、待つから服着れば」  寒いだろうと気遣って言った言葉が、思ったより冷たく響いて自分でドキッとした。惇嗣も同じだったのか、こちらを見ていた視線は外され腕を掴んでいた手が離れた。気まずげにカバンを足に挟んでもそもそとダウンジャケットを着る間に、信号はまた赤に変わった。 「何であの子たちと同じ旅館だって言わなかったんだよ」 「あー、いや……。そもそも、別に連絡とる気とかなかったんだって」 「だったら何でアカウント教えたんだって話」 「いやそうなんだけど……」  それに彼女たちは明らかに自分を標的にしていたはずだ。それくらいは喜勇にもわかる。なのに惇嗣とSNSのアカウントを交換し、連絡を取っていた。  そこでふと、ボブカットの子が惇嗣のことを名前で呼んでいたことも思い出し、さらに腹が立つ。大して親しくもないのに、何が『惇嗣くん』だ、と。 「気に入ったの」 「え?」 「あの子のこと。髪短い方。あっちと連絡とってたんだろ」  不愉快な気持ちがずっと抜けない。最初は自分目当てで声をかけてきて、惇嗣なんか眼中になかったくせに。あの店の個室で見たボブカットの女性は、明らかに惇嗣に興味を抱いていた。 「いやそんなさ、ずっと連絡取り合ってたわけじゃないし」 「へえ」 「ホントだって。澄とチカに旅行の話したら、アカウント見たいって言われてさ、見たら近くの店で飲んでるって書いてて、澄が呼べ呼べって言うから」  惇嗣だって喜勇が写真を撮らされている間も後で喜勇が聞いたときにも全く興味なさそうにしていたくせに、見栄を張ってビールなんか頼んでいた。甘い酒を好むくせに、親しくない女性の前ではいつもそうだ。大して気にもしていなかったそれが、今では無性に腹が立った。 「なあ、連絡しなかったのは悪かったって」 「……、惇嗣はさ、俺のこと好きじゃないよな」 「はぁ!?っいや、おまえ、ちょっとこっち」  口をついて出た言葉にギョッとした惇嗣が、喜勇の手首を掴んで引っ張る。おとなしくついていくと、路地を抜けて人気のない通りに出た。  先を歩く惇嗣の頭を見下ろしながら、喜勇は自分が言った言葉に自分で傷ついていた。 「…………」  そうだ。そもそも始まりはあの不思議なオナホールのおかげであり、惇嗣は自分のことを好きなわけではない。もともとは喜勇と同じく女の子を相手に恋愛もセックスもしてきていたし、男が好きというわけでもない。  喜勇が惇嗣とセックスできたのは、巨根で性欲が強そうだからという喜勇の人格は度外視した理由からだ。  けれどこれまで過ごした時間の中で、惇嗣からの好意を感じる瞬間はあった。それは友人としてではなく、喜勇と同じく恋愛感情を含んだ気持ちのように思えた。けれどそれも喜勇の勘違いだったのか。  気が付くと、背後でバタン、と扉の締まる音がしていた。喜勇の手を離した惇嗣が先に進んでいくのを、半ば無意識に追いかける。大きなベッドが部屋の真ん中に鎮座していた。手前にある応接セットのテーブルに置かれたアメニティボックスは、ここがラブホテルであると主張している。 「外で痴話喧嘩なんかできないだろ」  ぼんやりと立ち尽くしている喜勇に向かって言い、惇嗣はダウンジャケットを脱いでソファの背凭れに引っ掛ける。そこへ自分も座って、こちらへ手招きした。 「ほら喜勇」  言いながら、ネイビーにグレーのピンストライプが入ったスーツのジャケットも脱いで背凭れにかけている。喜勇もテーブルの上にカバンを置いてコートを脱ぎ、壁にかかっているハンガーにコートをかけてから惇嗣の隣に座った。  湿っぽくいじけている自分を既に嫌になってきている喜勇は、それでも不快に思った気持ちを収めることもできず惇嗣と視線を合わせられずに自分の膝を眺めていた。 「んで、何、俺がお前のこと好きじゃないって」 「そうだろ。違う?」 「……いや好きだよ」 「え……」  反射的に顔を上げた喜勇だったが惇嗣の顔を見たときに、あ、と気付いた。伸びてきた手に肩を気安く叩かれ、友達の顔をして笑っている惇嗣を呆然と眺めるしかなかった。 「だって俺ら友達じゃんか」 「は……?」 「好きに決まってんじゃん。それにさ、」  その先も惇嗣は何か言っていたが、声は喜勇の頭の上を素通りしていく。自分で散々言い聞かせてきたことではあったが、面と向かって言われると悲しみよりも怒りが勝った。  あんなセックスをしておいて、あんなに何回もしておいて、ただの友達と言い切る神経が分からない。何より、喜勇が惇嗣を好きなことは知ってるくせに、それこそ身をもって分からせてきたはずなのに、それでもそんな風に言い切るか。 「だから、」 「惇嗣」 「え?いや、」 「誰と誰が友達だって……?」  燃え上がった怒りに任せて惇嗣の腕を掴む。力任せに引っ張って立ち上がると、ソファのすぐ隣にあるベッドに向かって突き飛ばした。足元が引っかかって仰向けに倒れ込んだ惇嗣の腰の上に跨って、起き上がろうとする惇嗣の肩を押さえつける。 「お前何すんだよ!」 「何って、わかんだろ。ここどこだと思ってんの、自分で連れ込んでおいてさ」 「やめろって!話終わってねえだろ!」  自分のネクタイを引き抜いて、喜勇を押し退けようとこちらに伸ばしている惇嗣の手を掴んで縛り上げた。 「お前ドMだろ、こういうのも好きなんじゃん」 「っ今そういう雰囲気じゃねーだろって!」 「そんなん知らねえし」  縛った手は頭の上で力任せに押さえ込んでいるし、骨のない腹に体重をかけて乗ってやれば惇嗣が喜勇の下から抜け出すことは不可能だ。後ろでバタバタと足がベッドを叩く音が聞こえるが、喜勇の知ったことではない。  逃げようと仰け反る胸元に片手を這わせ、ワイシャツのボタンを外していく。緩められたネクタイはそのままに、隙間から手を入れて開きインナー越しの乳首に爪を立てた。 「っぉ゛……!♡」  ビク、と控えめに身を竦ませた惇嗣の乳首が、少し突いただけで勃起して喜勇の指先を押し返してくる。 「ほら、ちょっと触っただけでこんな風になるんじゃん」 「ん゛、ん゛、やめ♡っぉ゛、ッふぅ゛♡」  すりすり♡と乳頭を布越しに指の腹で擦る。後ろでバタついていた足がおとなしくなり、もどかしげに膝を擦り合わせていた。 「ん゛ふ……ぅ゛♡ぁ゛♡」  喜勇は乳首から手を離すと、インナーごとワイシャツを捲り上げる。ぷっくりと赤く腫れた乳首が露わになり、人差し指と親指で摘まんで引っ張った。 「っお゛、ぉ゛ッ♡」 「デカくなったし色も濃くなったよな。こんな乳首、今さら女の子に見せられんの」  指先を擦り合わせるように捻ると、大袈裟なくらい肩が跳ねる。喜勇の尻の下の惇嗣の腰が跳ねて、衣服越しにチンポを擦り付けられているのが分かった。 「あ゛っ♡や、ぁ゛♡」 「お前友達に乳首弄られて感じてんの?恥ずかしくない?」 「ふ、ぅ゛……♡んぉ゛♡」  わざと言いながら反対側の乳首に顔を近づける。口を付ける寸前で止まって惇嗣を見上げると、すっかり緩んだ赤い顔でこちらを見下ろしているから余計に意地の悪い気持ちになった。舌を大きく突き出して、唾液に塗れた舌先が少しずつ乳首に近づいていく様を見せつける。 「っ゛♡は、ぁ゛……♡ん゛ぉお゛ッ!♡」  ぬる♡と触ってもいないのにツンと勃起した乳首に舌先が触れた瞬間、歯を立てて強く吸い上げてやった。舌先で触れられる甘い快感に濡れ切ったため息を漏らした惇嗣が、突然の強い刺激に仰け反って嬌声を上げる。弾力のある乳首を、コリコリ♡くにゅくにゅ♡と舌先で嬲り捏ね回した。反対側の乳首も指先で弾き、指先で先端を擦る。 「ん゛、んぉ゛♡っお、ぁ゛♡や゛、ぁ゛♡♡お゛っ♡♡」  執拗に続けられる乳首への愛撫を享受するしかない惇嗣は、カクカクと情けなく腰を震わせた。ときどき歯で引っ掛けてやると身を強張らせ、痛みと快楽に息を呑んでいる。 「んぉ゛♡ぉ、ほッ♡ぃ゛あ゛……ッ!♡」  喜勇の尻の下で惇嗣の腰がくねった。呼吸が短く上擦って、全身がゆっくりと仰け反っていく。イキそうなのが手に取るように分かって、乳首を摘まんでいた手でスラックスの上から惇嗣のチンポを押さえ込んでやった。ぐりぐり♡と雑に扱いてやるだけで、惇嗣は大きく鳴いて腰を押し付けてくる。 「っ♡ひッ♡ぁ゛あ!♡♡ッ……イ、く♡きゆ♡イきそ……っ♡」 「ん……」 「ッぃ゛ぐ♡……、ん゛う゛う゛っ!!♡♡♡」  足のつま先まで仰け反った惇嗣が、服を着たまま喜勇の下で絶頂した。無意識なのか、腰を突き上げて喜勇の尻に押し付けてくるのが惇嗣の中に僅かに残った雄を意識させて腹立たしい。強張った体を震わせながらイってる惇嗣の顎を掴むと、強引に唇を重ねて舌を捻じ込む。 「っん゛、ふ……ぅ゛♡ん゛、ん……っ」  喜勇の舌に吸い付いてくる惇嗣の舌を押し返し、上顎を舌先でくすぐる。鼻にかかった甘い声を漏らしてされるがままに口内を蹂躙され、絶頂の余韻にうっとりと目を閉じている様子は喜勇を余計に煽る。音を立てて唇を離すと、唾液で濡れ光る唇から艶めかしいため息がこぼれた。既に抵抗する意思もなく、喜勇が押さえつけていた手を離しても同じ場所で力を失ったままだ。  ベルトを外してスラックスを脱がしてやってる間も、抵抗はおろか静止の言葉すら飛んでこない。強引に暴かれようとしているのに、それすら気持ちいいと言わんばかりに蕩けた顔でこちらを見ている。 「あーあ、パンツべちょべちょ。ちょっと乳首触っただけでこんな出んの」 「ん゛ぅ゛……♡」 「ロクな抵抗もできてないしさ」  惇嗣が出したザーメンを含んでじっとり濡れているボクサーパンツを引きずり下ろす。ザーメンと我慢汁に塗れて、陰毛に絡まった粘着質な液体が惇嗣の股間とパンツの間で何本も糸を引いている。いまだ半勃起のチンポを喜勇が指先で軽く弾いただけで、また惇嗣の腰がへこへこと揺れた。 「っんぉ゛……ッ!?♡♡」  ベッドから身を乗り出してテーブルの上のアメニティボックスを引き寄せ、コンドームの袋を拾い上げる。投げ出されたままの足を広げ片方の膝を立てさせて、自分は間に座り込んだ。喜勇の腰に引っ掛かったままの下肢が揺れる。コンドームのパッケージを開けて人差し指と装着し、ゴムの表面に付着しているローションを惇嗣のアナルに塗りたくる。 「っ、ぁ゛♡ん゛……ふっ♡ぅう゛……ッ!♡」  すっかり縦に割れたアナルの縁をぬるぬるとなぞり、ヒクついて中へと誘う動きを避けて表面を擽る。自分の指を咥え込もうと惇嗣が泣き出しそうに顔を歪めむずがるような声を上げながら腰を揺するのを見やってから、指先をアナルの中へ押し込んだ。ぬちぬち♡と浅いところを抜き差ししながら、喜勇の指は第二関節まで簡単に飲み込まれていった。 「ぉ゛……♡」 「まだ指一本だけど、そんな気持ちいい?」 「ん゛、ん……ッ♡」  熟知している前立腺のしこりを軽く圧し込むと、惇嗣の体が強張ってぎゅん♡と指先を締め付けてくる。逃げる腰を掴んで引き留め、狭まる肉筒を押し退けるようにしてとん♡とん♡と前立腺を何度も押し上げた。 「ひお゛ッ!♡ぉ゛、あ゛♡ぁ゛、お゛……っ♡」 「ケツもすぐトロトロになんじゃん」 「んぅ゛、ひ♡ぁ゛う♡あ゛ッ!♡」  しつこく前立腺を捏ね回し、体内からの快楽を自覚させ教え込む。ザーメン塗れのまま放っておかれている惇嗣のチンポは、腹の上でトロトロと先走りを垂れ流していた。  「もうチンポよりケツの方が気持ち良いんだろ?」 「っん゛、ぉ゛♡お゛ッ♡お゛♡っお゛♡」 「ケツ締まってきた……メスイキしそう?」  指をみっちりと包み込む腸壁が、引き攣るように痙攣する。だらしなく開かれた内腿がブルブルと震え、惇嗣が縛られたままの手でシーツを握り締めて背を仰け反らせた。 「お゛ぉ……ッ!!♡っぉ゛、あ゛♡イ、く……♡」 「いいよ」 「ッんぁ゛♡ぁ゛♡イくイく……ぅう゛うぅ゛う゛う゛ッ!♡♡」  ぐぅ……♡と深く前立腺を圧迫され、惇嗣がメスイキを極める。僅かばかり勃ち上がっていたチンポはびくびくとのたうつだけで、射精はしていない。完全に蕩け切ったメスの顔で絶頂に溺れている惇嗣は、喜勇がゆっくりと指を出し入れするだけではしたなく喘いで媚肉をヒクつかせた。 「ッあ゛♡♡ぅう゛……ぉ゛、ふ♡♡」 「指だけでメスイキさせられてさ、もうダメじゃんお前」  はっ♡はっ♡と荒い息を整えている惇嗣から指を引き抜くと、放り出されていた足が開く。入れてもらえるものだと思い込んでいる惇嗣の太腿をパチンと叩いて、喜勇は指に嵌めたコンドームを投げ捨ててから縛られたままの腕を掴んで惇嗣を引き起こした。 「あ゛ぇ……?」 「風呂行くだろ。俺も行くから」  嫌がる惇嗣を引き摺るようにしてベッドを降りると、喜勇は浴室へ向かう。安価なラブホテルの狭さが今はありがたかった。  いつの間にか、怒りが単純な征服欲に変わっているのは分かっていた。女の子と連絡を取っていたどうこうよりも、惇嗣の体が男に抱かれることに順応してしまったことを分からせたい。メスであることを、喜勇だけのメスであることを自覚させたかった。気持ちは違ったとしても、少なくとも惇嗣の体はどう控えめに見てもメスにされることを悦んで受け入れ、雄の蹂躙を望んでいる。  半ば本気で嫌がる惇嗣を壁に追い詰めて、無理やり腸内の洗浄をやってやった。いつも後始末の時でさえ拒否するのを、力づくでシャワーホースをアナルに押し当てた。ひぃひぃ泣いて喘ぐ惇嗣が羞恥と嫌悪感の狭間で揺れながら、それでも快感に勃起するチンポを揶揄い、けれど決して触ってやらずに体を洗った。  放心状態の惇嗣の手を縛っていたネクタイを解いて、ベッドに放り投げる。抵抗もせず転がった惇嗣の足を仰向けに開かせると、足首を掴んで体をぐっと折り曲げる。特別体が柔らかいわけではなかった彼が、今では膝頭が胸にべったりついてアナルが上向きに晒せる体位も難なく取れるようになっていた。高い位置からローションの封を切ってアナルに垂らしてやると、期待にヒクついて喜勇を誘う。ずっと勃起しっぱなしのチンポを宛がえば、ちゅぷ♡と音を立てて吸いついてくる。 「ほら、惇嗣。入るとこちゃんと見て」 「んぅ゛、ふぁ♡あ゛……っ♡っお゛……♡ん゛ん゛ぅう゛……ッ!!♡♡♡」 「俺のチンポ欲しがって吸い付いてる」  ぐ、と亀頭を押し付けて、アナルを押し拡げる。慄きながらもローションの滑りに負けて受け入れていく肉の輪を、惇嗣が食い入るように見つめていた。殊更ゆっくりと亀頭が呑み込まれ、惇嗣の顔が甘く歪んでいく。 「今誰のチンポ咥えてんの?言って」 「ぅ゛ぉ゛……ッ♡きゆうのチンポ♡♡っぁ゛う゛♡ぁ゛♡♡入ってくるぅう゛♡」  にゅぷぷぷ♡とチンポを奥まで推し進めていく。顔を真っ赤に上気させてケツマンコを開かれる快感に酔っている惇嗣の肉壁が、奥へ誘い込むように蠢動して食い締めてきた。 「っは……、もう俺の形じゃん」 「ん゛ぅ♡ぅう゛……ッ♡きゆ、っぁ゛♡きゆうのチンポ♡きもちぃい゛♡」 「チンポ入れてもらうの好き?」 「ん゛、す、すき……っ♡ぉお゛ッ!♡」  竿を扱くようにゆっくりした抜き差しで惇嗣の体内を抉り、時折ぐぅ♡と強く押し付けて結腸口を抉る。身を強張らせて震える惇嗣がこちらへ腕を伸ばしてくるから、その手を引っ張って体を起こし膝の上へ抱き上げ対面座位の体位をとった。喜勇の首に腕を回した惇嗣が、深く腰を落として抜けかけた喜勇のチンポを咥え込んでいく。 「お゛♡ん゛ぉ♡お゛っお゛ぉ゛……っ!♡きゆうのチンポ……っ♡んぉ゛ッ!♡♡」 「そう。惇嗣は女の子より俺にチンポハメられる方が気持ち良くなっちゃう体なの、分かってんの?」  惇嗣の足は喜勇の腰に巻き付いたまま、グネグネと腰を揺すっている。その腰と背中に腕を回した喜勇が、ベッドのスプリングを利用して惇嗣の体を揺すり上げる。ギッ♡と軋む音と共に奥深くを押し上げられ、惇嗣の声が濁って跳ねる。そのまま何度も揺すり上げると、ちゅ♡ちゅ♡と亀頭とキスをしていた結腸口が緩んで開き始めた。 「ッう゛!♡お゛っ♡ぉ゛ん…っ!♡♡ん゛ぅ゛……ッ!♡お゛っ♡ぉ゛お゛、ん゛っ♡」 「ちょっと突いただけでもう奥開いてきた……っ」 「ぉ゛あ゛ッ♡らめ♡そこ♡入っちゃ♡ぁう゛ッ♡ぉお゛!♡」 「結腸抜かれんの好きだろ?惇嗣、キスして」  しつこく揺すりあげ、ベッドが軋むたびに結合の深度が上がる。喜勇の背中にしがみつく惇嗣の腕に力が入り、甘えるように額を肩に擦り付けてくるから髪の毛を掴んで顔を上げさせた。髪を引っ張られる痛みに顔を歪めた惇嗣は、それでも素直に口付けてきた。涎で濡れた唇をしゃぶって舌を絡め取りながら、片腕で掴んでいた腰を自分の方に強く引き寄せる。 「ん゛ん゛ん゛ぅう゛う゛ぅう……ッ!!♡♡♡」  ぐぽんッ♡と結腸弁を亀頭が突破した。強張る惇嗣の体が仰け反りそうになるのを力任せに押さえ込んで、メスイキする体内の変化をチンポでじっくりと味わう。揉み込むように蠢く結腸の弁と、引き攣るように締め付けてくる雄膣が濃厚な愛撫を施し、喜勇にも強烈な快感が込み上げる。絶頂の最中を漂う惇嗣が、喜勇の背中に指を食い込ませた。 「ん゛ん゛……っ♡ん゛ぅ゛……♡ん゛ッ!?♡ぉ゛お゛ッ!♡♡ッ!♡らめ♡いま♡イっ♡イってぅ゛からぁあ゛♡♡♡」 「あ゛ー……締め付けっヤバ」 「あ゛へぇ♡んぃい゛ッ!♡イぐのとまんな……っ♡ぁえ゛♡あ゛ッ!!♡♡」  ギッ♡と堪え切れず喜勇が惇嗣を揺すり上げた。結腸にチンポを咥え込まされたまま奥を揺すられ、メスイキしっぱなしになる。腰に巻き付いていた足が解けもどかしげにシーツを擦って腰を浮かせようとするが、喜勇の腕がぎっちりと腰を押さえ込んでいるためそれも叶わない。 「ぉ゛……♡っお゛♡ん゛ぃい゛ッ♡ん゛ぅ゛ぅう゛♡きゆう♡ッぁ゛あ゛♡もぅ♡やら」 「惇嗣のケツマンコがもっとって俺のチンポ締め付けてくんじゃん」 「もイくのやらぁ゛♡あ゛ぇえ゛♡ん゛っ♡いぃい゛……っ!♡♡ッとまってぇ♡ぁ゛♡あ゛ぁあ゛ぁあ゛あ゛……っ!!♡♡」  ギッ♡ギッ♡ギッ♡ギッ♡とベッドの軋む音を上げながら責め立てられ、咽び泣くような声で喘ぎながら惇嗣が潮を噴き上げた。喜勇が揺すり上げるたびにプシャ♡プシャッ♡と潮を噴き上げ、硬いチンポを食い締めては快感に浸る。その締め付けに堪えながら喜勇は笑った。 「は……ッ、ぁ゛……っ♡あ゛ー……ッ♡ん゛ぉ゛♡ん゛ぅう゛う……っ!♡」 「潮噴いてんじゃん。女の子みたい」 「ちが♡ぁ゛お゛ッ♡ぉ゛、っお゛♡」 「何が違うんだよ。ずっと思ってたぞ俺は」  惇嗣が自分のチンポを咥えたままメスイキしてハメ潮を吹くたび、喜勇の独占欲は満たされた。他の誰でもなく自分が惇嗣の体を作り替え、普通の男であれば体験することのない快楽を感じさせていることが恐ろしいほどの満足感を引き連れてくる。 「ん゛ぅう゛♡お゛ッ♡ぉ゛、あ゛♡ぁ゛♡イ……っ!♡っぁ゛い゛♡ぉ゛、っお゛♡」 「ケツマンコにチンポ入れられて泣くほど善がってメスイキして潮まで吹くなんて、もう女の子だろ」 「やら♡ちぁ゛、う゛♡ぅ゛お゛…ッ!!♡♡」  揺すっていた腰の動きを止め、惇嗣の腰を掴んで抉るように奥を捏ねる。ガクガクと震える惇嗣の膝は既に投げ出されたまま、喜勇の上に乗っているのが精いっぱいの様子だった。 「女の子じゃ嫌?じゃあ、俺のメスだな」 「あ゛♡あ゛ぇ……っ♡ん゛♡お゛ッ♡ぃい゛♡」 「俺のメスにしてやるから、もう女の子と連絡取るなよ」 「あ゛♡あ゛ッ!♡♡ぁ゛!♡」  ごり♡ごり♡とケツマンコの中のチンポを殊更に実感させるゆったりとした動きで奥を掻き回され、惇嗣は喜勇の膝の上で腰をくねらせながら身悶える。喜勇のチンポの形を覚え込んだ惇嗣の雄膣はその暴き立てるような動きに悦んで絡みつき、きゅう♡と吸いついて離れない。 「どう?俺のになる?」 「んぁ゛♡あ゛ぁ゛……っ♡きゆ♡♡ん゛ぅ゛ッ!♡なる゛♡っお゛♡ぉ゛♡んぃい゛……ッ!♡♡きゆうのに♡うう゛♡♡♡」  勃起した乳首を指先で擦ると、惇嗣が奥歯を噛み締めて呻く。そのまま摘まんでしこしこ♡と扱いてやれば惇嗣の腹の奥がうねってざわついた。結腸にチンポをハメ込んだまま、尻がもじもじとくねる。 「俺の、なに?ちゃんと言って」 「ん゛ぁ♡お゛ッ♡お゛っ♡お゛ぉ゛……!♡♡っき、きゆの♡ぉん゛っ!♡め、めすにしてぇ゛……♡んぁ゛!♡あ゛♡あ゛♡」  硬く勃起した乳首の先を指先で押し潰しながらまた奥ばかりを擦るように揺すり上げると、惇嗣は喜勇の首元に顔を埋めて身悶える。じゅぽ♡じゅぷ♡と音を立てるケツマンコが必死にチンポを食い締め、惇嗣を追い上げていった。 「あ゛♡また♡く、るぅ゛う♡ぅう゛……っ!♡♡っぉ゛ん♡♡ッ!♡♡」 「イキそう?チンポで結腸ゴリゴリされてメスイキするんだ?」 「んぉ゛♡い゛ぐ♡ちんぽで♡ぇあ゛ッ!♡♡」 「あー……くそ」  抱え込んだ惇嗣の体が時折不自然に強張り、喜勇の腰を挟む内腿が震える。チンポに吸い付く腸壁も痙攣し始め、メスイキが目前に迫っていることを訴えてきた。喜勇は惇嗣の体を両手できつく抱き締め、結腸の弁に亀頭をハメたままの活塞運動を繰り返す。 「ぅ゛う゛♡お゛っ♡お゛ッ!♡♡♡っイぐイぐ♡♡イ、ぐ゛……ぉ゛お゛お゛ぉお゛ぉ゛……っ!!!♡♡」  惇嗣が喉を反らせてメスイキし、雄膣の痙攣に合わせてぎゅぅ♡と喜勇のチンポを食い締めてきた。叫ぶように嬌声を上げた惇嗣は、全身を震わせて絶頂を受け入れている。快楽の大きさからまた逃げようとでもしているのか、両足がシーツを引っ掻いて藻掻くが喜勇によってしっかり腰をホールドされているために踵はベッドの上を滑るだけだ。チンポに蕩かされた内壁が引き攣り、体内の雄を媚肉で扱いては締め上げてザーメンを強請る動きをする。 「ぉ゛……ほ、ぉ゛……っ!♡♡……ッ♡」 「惇嗣……っんん゛!!♡」  喜勇も眉根を寄せ、熱くざわつく肉輪にチンポを食い締められて獣のような唸り声を上げる。間近に見える限界を感じ、己の射精のために腰を突き上げた。揺するだけでなく明確に突き上げてくる動きに、惇嗣は全身を戦慄かせる。メスイキが収まらないうちから与えられる快楽の大きさに、喜勇の腕から逃れようと足搔いた。 「あ゛ッ♡ぉ゛へッ!♡らめ……っらめぇえ゛!♡♡きゆ、っんぉ゛おッほぉ゛……っ!!♡♡」 「……っ!はぁッ♡……イクッ!!」 「お゛……ッ!!♡お゛、んぉ゛ッ!♡ぁ゛~~……ッ!!♡♡♡」  惇嗣が全身をガクガクと痙攣させ、チンポから透明な潮が噴き上がった。イきっぱなしの惇嗣の体を喜勇は強く抱き込み何度も腰を打ち付け、びゅるぅうううう!♡とザーメンをぶちまける。勢い良く叩きつけたザーメンを塗り込むように緩く揺すり、出し切ってから大きくため息をつく。 「はぁ……、くそ」  惇嗣を抱えたまま、脱力感に任せてゆっくり前に倒れる。ぬぽ♡とアナルから抜けたチンポが惇嗣の尻たぶを叩き、色んな液体で滑る亀頭を内腿に擦り付けた。んん♡と甘さのたっぷり詰まったうめき声を漏らした惇嗣は、喜勇に両足を抱えられ両腕を投げ出したまま荒い息を繰り返している。乱れた髪の毛を掻き上げるようにして頭を撫でると、まだそれだけでも感じてしまうのか声を漏らしながら肩を強張らせた。しっとりした肌と肌が触れ合うのが心地よくて、喜勇は身を捩る惇嗣の尻を撫で回す。 「んふ♡ん……♡きゆう♡も、やめ♡ぁあ゛……♡」 「やめるわけないじゃん。これで終わりと思うなよ」 「ぉ゛♡」  ぎゅ♡と尻たぶを掴むと、震える腰が持ち上がる。期待に満ちた表情を見せる惇嗣のアナルから、喜勇が出したザーメンが溢れた。  シーツの海で溺れる、という言葉があるがまさに今の惇嗣がそれなんだろうと興奮に茹った頭の片隅で喜勇は思う。  何度も喜勇の下から逃げ出そうと腕を伸ばし、シーツや布団を握り締めて引き寄せる惇嗣は今やしわくちゃになった布団に顔を埋めて咽び泣いている。四つん這いになった腰を掴んで後ろから緩くピストンしていると、惇嗣がまた尻を前に逃がそうとするので強く引き寄せてバチュン♡と叩き付けた。 「逃げんなって」 「あひッ!!♡ぃ゛あ゛っ♡ぉお゛っ♡♡ん゛ぉ゛っ!♡♡ぉ゛、いぐっ♡またッ♡」 「っはは、ずっとイってんだろ」 「ぉ゛ん゛っ!♡♡い゛っでぅ゛♡ん゛ん゛ぅ゛……っ!ぉ゛ぐぅ゛うう゛ぅ゛……♡♡♡」  喜勇が抱え込んだ尻肉にギュッと力が入って、惇嗣がまたメスイキする。もう何度達しているのか分からない。本人も分かっていないだろう。肩まで真っ赤に染め上げて、度重なる絶頂に震えていた。相変わらず、ケツの中も熟れ切ってトロトロに蕩けているくせにメスイキの度に強く締め付けてチンポを扱いてザーメンを強請っている。 「ぉ゛♡ぉほ……ぉ♡もぅ、ぃやら♡」 「え?何?」 「もぅおわって♡♡ぇ゛あ゛♡」  自分を支える力も残っていないらしく、尻が下がっていく。膝を曲げたまま、土下座のような姿勢になる惇嗣に合わせて喜勇も腰を落とした。体位のせいで広がったアナルの隙間から、喜勇の出したザーメンが溢れてこぼれ落ちるのが見える。  3回、喜勇が惇嗣に中出しした回数だ。服の上から雑に射精させた以降は惇嗣のチンポには触れていないから、彼の射精の回数は知らない。数えきれないほどメスイキしているのは確かだ。けれど喜勇はまだ勃起して惇嗣の腸内で存在を主張している。 「やめんの?終わりたい?」 「ぁう゛……♡ん♡ぅ゛♡っは、あぁ゛……♡」 「俺まだ勃ってんのに」  後ろから覆いかぶさって丸まった惇嗣の背中に吸い付く。舌で舐め上げると、ため息を漏らした惇嗣がまたシーツをグイッと引き寄せた。アナルがやわやわと締まって、背中でも感じているのだと分かる。また吸い付いてしょっぱい汗の味がする背中を舐める。繰り返しているうちに、惇嗣が尻を擦り付けてきた。 「んぅ゛♡ん゛♡んっ♡ん゛……お゛、お゛ぉ゛……~~っ!♡」 「俺まだ足りないんだけど、ほら」  ずるぅ……っ♡とチンポを引き抜く。布団に顔を埋めた惇嗣の後頭部が、アナルを擦って抜けていくチンポの感触にブルブルと震えている。亀頭だけを含ませた状態で止めると、肉の輪がヒクついてカリを食むのを感じながらゆっくりアナルにチンポを沈めていく。真っ赤に充血したアナルの縁を拡がり、肉色をした喜勇のチンポを飲み込んでいく様を見下ろした。 「ぉ゛♡お゛♡っん゛……ぅ゛う゛ッ♡」 「また入ってくの分かる?惇嗣のケツマンコも嬉しそうに締め付けてくんじゃん」 「……っ♡ん゛……ちがっ♡あ゛、ぁ゛……っ!♡」  沈んでいた尻がチンポを迎えるように持ち上がり、散々嬲られたケツマンコが戻ってきた雄を食い締める。ぐずぐずに熟れた肉が絡みつくような狭さでチンポを扱き、喜勇にも快楽を与えた。 「ん、全部入っ…♡」 「あ゛♡あ゛ぉ゛……ッ!♡お゛、ぉお゛……っ!♡♡」  こつ♡と結腸口にチンポの先が当たる。全身を強張らせた惇嗣が逃げる前に尻を掴み、亀頭で弁をこじ開けた。何度も行われた結腸姦とそれによる悦楽を叩き込まれた体は、あっさりと喜勇のチンポを受け入れる。下腹部が惇嗣の尻に密着するほど深く押し付け、にゅぷり♡と狭い結腸の弁を亀頭が通り抜けた。 「……った♡結腸もちゃんと開くようになったな……♡」 「ん゛♡んぅう゛……ッ!♡」  ふーっ♡ふーっ♡と呼吸を整えようとしている惇嗣の体が、どんどん昇っていく。体の一番奥を喜勇のチンポで開かれ、そこから込み上がる暴力的なまでの快感に押し上げられていく。媚肉の蠕動で、見下ろす惇嗣の身の強張りで、絶頂まで引きずり上げられていくのが手に取るように分かった。何とか堪えているその頭を掴み、ぐ、と布団に押し付け耳元で囁いた。 「惇嗣は俺のメスなんだから、俺が満足するまで付き合って」 「ん゛ぅ……っ!♡ふ、ふか♡ぃい゛ぃ゛い゛ぃ゛♡♡あ゛♡あ゛♡あ゛♡」 「何回メスイキしても俺が満足するまでやめてやんないから」  喜勇は腰を押し付けたまま動いていないのに、肉襞がきゅう♡きゅう♡と蠢動してチンポを愛撫する。縮こまらせた全身を震わせている惇嗣が吹き込まれる喜勇の言葉にすら感じているらしく、チンポに肉輪がしゃぶりついた。 「俺がイくまで、泣いても喚いてもずーっとチンポでケツマンコほじくってやるから」 「ぉ゛♡お゛ほ……ぉ゛っ!♡っ!♡♡♡……んぐぅうう゛ぅ゛……!!♡♡」  みっちりとチンポ全体を包み込む粘膜が狭まり、時折呑み込むように痙攣する。ピストンもしていないのに、惇嗣は堪え切れない唸り声を上げてメスイキした。それを視覚と肌で感じながら、大きな興奮と笑いがこみ上げてくる。惇嗣の背中にのし掛かっていて体を起こし、両手で震える尻肉を掴んで左右に拡げた。チンポを咥え込むアナルがメスイキに慄いて食らいついているのを見下ろし、熱い粘膜に愛撫される快感に深く息を吐き出す。 「お゛♡お゛♡お゛……ッ♡♡」 「チンポ奥にハメられただけでメスイキすんの?気持ちい?」 「ん゛ぉ゛♡お゛……ぉ゛お゛……っ!♡」  緩く腰を擦り付け、弁に咥え込ませた亀頭で捏ねる。びく♡びく♡と全身を引き攣らせる惇嗣が、メスイキしている奥を抉られ尻を震わせて低く喘いだ。腰をくねらせて逃げようとしているのかもしれないが、喜勇には強請っているようにしか見えない。 「ッ!ん゛、ふ♡んぅ゛う゛ぅ゛……~~ッ!!♡♡♡」  結腸から抜けないように注意しながら、短いストロークで軽くピストンする。イったばかりの惇嗣は苦しそうな声を上げているが、柔らかい粘膜でチンポを扱く気持ち良さを優先した。次第にストロークが大きくなり、腰を引く度に結腸の弁から亀頭が抜け突き上げるたびに入り込むのを繰り返す。じゅぱ♡じゅぷ♡とローションが絡む水音が、肌を叩き付ける音と共にひっきりなしに上がった。 「っは、惇嗣♡奥ハメんの気持ちいな♡」 「あ゛♡あ゛ぉ゛お゛……っ!♡ん゛ぅう゛♡ぅ゛う゛ん゛ん゛!♡♡」 「はぁ゛……♡またメスイキした?ケツマンコ食い締めてチンポに媚びんの上手になったなぁ♡」 「お゛♡ん゛♡きゆ♡ぅ゛♡ぉ゛♡お゛ぉ゛っ!♡♡あ゛♡あ゛♡あ゛ぁ゛……っ!♡ん゛♡んぅう゛……ッ!♡♡」  体を伏せたまま尻だけを差し出している体位は、以前遊び倒したオナホールに酷似している。力が籠り過ぎて筋の浮かんでいる惇嗣の手がシーツを引っ掴んでいるのを見て、不意にこれではセックスではなくオナニーだと思った。一度思い浮かべてしまうと、それは不満として喜勇の胸を満たしていく。 「惇嗣……」 「ぇあ゛……?♡ぉ゛ッん゛……ッ♡」  惇嗣のアナルからチンポを抜き去った喜勇は、突然取り上げられたチンポを追いかけてヘコヘコと腰を振る惇嗣の体を仰向けにひっくり返す。両足首を掴んで持ち上げ、膝を胸に押し当てるほど深く折り畳んだ。真っ赤に充血して濡れたアナルが上向き、ごぽ♡と散々中に出したザーメンが溢れ出す。そこへ亀頭を押し当て、喜んで吸い付いてくるアナルに挿入していった。 「ん゛お゛♡ぉ゛♡ぃい゛ぃ゛っ!♡♡♡きゆ、ぅ゛う゛……っ!♡」  当然のように結腸の弁を開き、喜勇のチンポを再び根元まで咥え込んだアナルは戻ってきた雄に絡みついて媚びる。喜勇に何度もしつこく仕込まれたアナルは、収縮を繰り返してチンポを愛撫した。 「あ♡あ゛♡あ゛ぁ゛……っ!♡んぉ゛♡ん゛お゛♡ん゛ぅう……ッ!♡」 「はぁ゛ー……♡」  喜勇は深く息を吐き出し、腰を押し付けたままの体勢で動きを止める。アナルがきゅうきゅうと締め付けてくるのを感じながら、自分の下で悶える惇嗣を見下ろした。涙や鼻水でぐちゃぐちゃな顔を両手で挟み込んでこちらを向かせ、涙で滲んでいる目元を舐める。ぼんやりしていた惇嗣の目が喜勇の顔を映して、腕を伸ばしてくるから抱き着きやすいように上体を倒してやった。 「きゆ……♡んぅ♡ん……っ♡」 「……んー」  目を合わせたまま、唾液と鼻水に塗れた惇嗣の唇を食みすぐに離れる。薄く開かれた唇から差し出してくる舌を避けて唇の端っこに吸い付いて、ちゅう♡と音を立てて離した。間近で焦れたように眉根を寄せる惇嗣の顔を見ながら、腰を上げてチンポを半ばまで引き抜き上から押し付けるようにして奥を突く。 「惇嗣……♡」 「んおッ゛……!!♡♡ッぉ゛ぐ!♡ん゛ぅ゛っ!♡♡」 「は、ぁ……♡」    どちゅっ!♡どちゅんッ!♡と喜勇の重いピストンが惇嗣の結腸を殴りつける。体重をかけた活塞とチンポの長さで今までにないほど奥を責められ、惇嗣が子供みたいに泣きじゃくって嫌がった。 「ん゛お゛♡ぉ゛っ!♡ぎゆ゛♡ぉ゛ぐっ♡おぐッやら♡ぁ゛ぅう゛ぅ゛っ!!♡♡」 「あ゛ぁ……すご♡惇嗣ッ、こっち見て」 「ん゛お゛っ!♡♡ん゛ぅ゛っ♡お゛んッ!♡お゛っ!♡」  結腸を何度も抜かれる淫虐に、アナルは陥落し媚びに媚びてチンポからザーメンを搾り取ろうと蠕動する。狭い隘路をチンポで擦り上げる気持ち良さに、喜勇は夢中になってピストンを繰り返した。 「ん゛お゛っ♡おぉ゛っ!♡い゛……っ♡ぉ゛♡あ゛♡ぁ゛……!♡♡♡」 「目逸らさないで」 「ん゛ぅう……ッ!♡きゆ、きゆっ♡きゆぅう゛……っ♡」 「ん、……♡」  惇嗣が視線をずらすたびに両手で挟み込んだ頭をこちらに向かせ、目を合わせたまま大きく腰を振る。持ち上げられた惇嗣のつま先がぎゅうと丸まって快感に耐えている。 「っは♡ッは♡……んん゛♡」 「ッお゛♡んんッ♡きゆっ……♡お゛♡お゛♡お゛♡♡ッぉ゛!♡♡♡」  ピストンは次第に激しくなり、喜勇が自分の快楽だけを追いかけて腰を振っても惇嗣は苦痛など微塵も感じていないような声で阿る。喜勇にしがみついた手で背中を撫で回し、喜勇だけを見るように強要された目を蕩かせた。 「お゛ぉお……ッ♡あ゛っ♡♡だめっ♡や゛ッぁ♡またイくッ♡♡♡」 「お、れも……っぁ゛ー……♡」  痺れるような快感が喜勇の全身を突き抜ける。せり上がったキンタマの奥から、一度目と変わらない勢いでザーメンが噴き上がる気配がした。さらに膨れ上がるチンポの感触を惇嗣も感じ取ったのか、昇り詰めながらもザーメンを欲しがって雄膣がうねって吸い付き締め上げてくる。 「お゛ッ!!♡♡い、ッぅぐ……♡♡お゛ッぉおお゛ぉ!!♡♡♡♡……ッは……♡ぁ゛っ♡♡イッ、で、る゛ぅう゛、……♡……ぃぎッ♡♡ひぃい♡♡んぎッ♡♡おっ♡♡ぉお゛♡♡」 「ぅう゛……ッ!!♡♡」  狭まった粘膜を押し退けて深く腰を叩きつけ、びゅるるる……ッ!!♡と一番奥で射精した。腰が抜けるような快感が駆け上がり、4度目とは思えない量のザーメンを身震いしながら吐き出す。 「ぎッ♡♡ぃ゛うッ♡ッ♡♡ん゛、ぅ゛う、うぅ゛う゛♡ざぁめんきたぁッ♡♡っ♡あ゛、う゛ぅ……♡♡」 「はー……ッぁ゛♡」 「ん゛♡ん゛♡っふ♡」  じゅぷ♡じゅぽ♡とザーメンの絡む音を立ててゆるゆるとしたピストンを繰り返し、尿道に残ったザーメンも締め付ける肉壁で搾り取らせ雄膣に擦り付ける。そうしながら、うっとりとしたメスの顔でこちらを見上げる惇嗣の唇にキスした。 「んぁ゛♡んん゛……ッ♡」  火照って柔らかい口内を舐め回し、伸びてくる舌を甘噛みして自分の舌を擦り付ける。貪る、という言葉がぴったりなほど自分本位に惇嗣の口内を蹂躙した。 「ぁ゛……♡」  放心した顔で喜勇を見つめる惇嗣の腕が、しがみついていられずにシーツの上に落ちる。喜勇は度重なる淫虐にヒクつく体を撫で回し、首筋から胸元に何度も吸い付いた。その小さな刺激に甘えた声を漏らし、肉筒が引き攣る。ずっぽり咥え込ませたままのチンポが、媚肉の蠢きに触発されまた勃起していく。それを体内で感じた惇嗣が、ヒュと息を吸い込んだ。 「も、まじで、おわって……♡」 「んー……♡」  返事はせずに、惇嗣の乳首に吸い付いた。  シャワーを浴びて出てきても、惇嗣はベッドのど真ん中で沈んでいた。喜勇が風呂場から戻ってきても、身じろぎひとつしない。背中がゆっくりと上下しているから、多分眠っている。その腰に濃く色付いた自分の手形に、視線をやっては反らすのを繰り返していた。  そんなつもりはなかった、とは言えない。そんなつもりで、行動していたからだ。怒りに任せて惇嗣の動きを封じて、自分のいいようにした。嫌がる相手を押さえつけてまで自分の欲を満たしたいと思ったのは、初めてだった。  自分が無体を働いた証拠を見ていたくなくて、ベッドではなくソファに腰かける。下着だけ履いたまま、両膝に肘をついて顔を覆った。 「あー……」  嫌だもう終わりたいとぐずる惇嗣を抱え込んで好き勝手するのは正直なところ気持ち良かった。惇嗣の性癖に付き合っているうちに自分も目覚めた部分はあると思うが、そういうことでもないのは分かっていた。性感の話だけではなく、心の内が満たされるような感じがあった。  同じ感情を返してもらえないことが、知らない間に心の隙間になっていたらしい。何度セックスしても口説いても飄々としている惇嗣を追い詰めて自分の好きなように翻弄できるのは、その隙間を僅かな時間だけ満たしてくれた。  賢者タイムになってようやく、隙間を満たしていたものが自分の望むものではないと気づいた。同時に、好きな人に無体を働いたことへの後悔がどっと押し寄せてくる。 「…………」  脱ぎ捨てた服をのろのろと着込んで、惇嗣の服はソファの背凭れに一纏めにしておく。自分の身支度を整えてから、ベッドの惇嗣に近寄った。 「惇嗣」  もしかしたら起きているのかもしれない、起きていて喜勇を無視しているのかも。そう思って発した一言目は小さく掠れていた。惇嗣に届いたかどうかも分からない。 「惇嗣」  二言目はちゃんと声になって、喜勇は小さくため息をつく。それでも惇嗣が反応しないので、ベッドに膝をついて裸の肩を揺らす。 「惇嗣」  三度呼んで、一拍待って、ようやく惇嗣の頭が揺れる。ゲホ、と咳をしてから、唸り声を上げて側の布団を引き寄せた。また丸まって寝ようとするから、引き留めて声をかける。 「俺、帰るから」 「ん゛ぅ゛……」 「ここ、宿泊に変更しとくから」 「……ぅ゛う゛」  寝ぼけているのが救いだと思った。これ幸いと言うことだけ言って、念のためラインのメッセージにも残しておく。もぞもぞと布団の中に潜り込む惇嗣を横目に、退出の手続きをして部屋を出る。閉じた扉を見て、どこか解放されたような気持ちになる。  目が覚めた惇嗣に怒られたり詰られたりする以上に、いつも通り平然とされるのが一番怖かった。一人でラブホテルの廊下を歩きながら、惨めだなと、強く思った。

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