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【R18】第9話※途中で視点が変わります

「姉ちゃんさあ、最初から旦那さんのこと好きで付き合った?」  実家のリビングで、コタツに入って寝転がっている姉にソファから問えば、姉は胡乱な視線でこちらを振り返った。少しの間、姉は自分の弟が何を言い出したのか考えるような顔をして、んんっ、と咳払いをする。  年始二日目、姉はいつも通り帰省していた。元旦は夫の実家に行ったらしく、今日の昼過ぎに到着した。子供と夫は、近くのショッピングモールでお年玉の使い道を模索しに行っている。姉家族より先、元旦の昼に帰省していた惇嗣は、相談するなら今しかないと口を開いた。 「まあ、そうね。ってかさ、付き合う前に色々遊びに行ったりして何となく良い感じだなー、向こうもそう思ってくれてんなーって感じで最終的に付き合ってくださいって告白する感じでしょ?一応告白時点では好きだったけど?」 「……あー、そうだよなぁ」  見知らぬ人からいきなり告白されてお友達から付き合ってくださいなんて、そんなことが起こるのは一部の人間だ。大抵は、知り合ってから恋人候補としてうっすら意識しながら仲良くなり、その人のことを知ったり自分のことを知ってもらったりする。お互い好印象を抱いてタイミングが合えば、晴れて恋人として付き合うようになる。姉の言うとおり、恋人として付き合う頃には恋愛相手、あるいはそれに近い感情を何かしら抱いているものだ。つくづく、自分と喜勇には当てはまらないなと思う。 「おー、れのさ」 「歯切れ悪いわね」 「俺の友達の話なんだけど。長い間すごい仲いい友達同士でさ」 「私男女の友情は信じない派なんだけど、」  取り付く島もない姉と見つめ合う。男女ではないが、男同士だと言う気もない。しかしこれでは話が進まないと思っていたら、姉の方からため息をついて先を促してきた。 「で?」 「ずっと友達だと思ってて、でも男の方はずっと好きだったらしいんだよね。んで、付き合ったんだけど」 「よくある話よね。おめでとう」  ぱちぱち、と手を叩いて見せる姉は、起き上がってコタツの上に置いてある一口チョコレートの個包装を開け始める。それをなんとなく眺めながら、惇嗣も話を進めた。 「ずっと友達だったから、こう、恋人の距離感みたいなんが掴めなくって」 「あぁ、ね」 「んで、……こないだの飲み会で、話の流れで合コンみたいな感じになっちゃって。後から参加した男の方が怒って、……揉めてる」 「はぁ?何で呼んだの?」 「参加メンバーに恋人のいない人がいて……、紹介してほしいからって」  チョコレートを口の中で転がしながら、姉は頭の中で何か考えているようだ。マグカップに入ったコーヒーを啜ってから、惇嗣の方を見た。 「最低じゃん。その、女の方」 「……やっぱり?」 「だって彼氏の参加する飲み会に、知らない男呼んで合コンみたいなノリで酒飲んでたってことでしょ?」  要約するとそうなる。女の方、というのは実際には惇嗣なわけだが、姉からバッサリ言われてぐっと胸が詰まる心地がした。 「そう……なりますかね」 「何で止めてやんなかったの、アンタも、周りの子も」 「えー……と、周りに付き合ってることは言ってなくて……、だから断りづらかった、らしくて」 「いや、それきっかけで話すとこじゃん」  友人連中の顔を思い出して、言えるだろうかと自問自答する。彼らは惇嗣が知る中では軒並み女の子と恋愛していて、男同士で好きだの付き合ったりだのという話をしたことすらない。  チカはどうやら気付いているらしいが、盆休みのあの飲み会の帰り、惇嗣は酔っぱらっていて喜勇とチカがどんな会話をしていたかうっすらとしか覚えていない。 「あー……」 「その彼女は彼氏のこと好きなの?」 「え……、たぶん?」  姉の顔が、はっきりと呆れを示している。深々とため息をつき、冷めたコーヒーを飲み干してこっちにカップを突き出してきた。受け取って、母親自慢のダイニングキッチンへ向かう。 「最低限の気も使えないなら付き合うなって話。男が可哀想。ちゃんとできないなら別れた方がいい」 「…………」 「逆の立場になったら喚き散らすんじゃないの、その女」  姉の棘のある言葉に、目の前の弟がその女の立場で相手は喜勇です、とは完全に言い出しにくくなった。多分、言ったら引っ叩かれるし、多分喜勇の所に引きずられて行って土下座させられそうだ。姉は喜勇の顔を気に入っている。自分のお気に入りのイケメンを悲しませるようなことをする弟に、容赦はしないだろう。  インスタントコーヒーの粉をカップに入れ、湯を注ぐ。ミルクと砂糖を放り込んで掻き混ぜ、コタツで待っている姉に手渡した。そのままキッチンへ戻って、自分は冷蔵庫の中のリンゴジュースのパックを手に取った。母親が孫のために買ったものだが、たくさんあるので一つ貰っても問題ないだろう。ストローをパックに刺しながらソファに戻って、深く腰掛けた。 「…………」  喚き散らすんじゃないの、という姉の言葉がリフレインする。そもそも、逆ナンしてきた女の子たちをそれ以上喜勇に近づかせたくないという思いで自分が連絡先を交換した。拒否する選択肢もあったが、だらだらと食い下がられて喜勇と顔を合わせて欲しくなかったからだ。  だったらなぜ、チカと澄に会わせろ紹介しろとせっつかれて拒否できなかったのか。なぜ拒否するのかと問われたときに、理由が思いつかなかったからだ。恋愛的な意味で好きだとは言い切れない自分が、付き合っていると勝手に暴露するのは抵抗があった。独占欲のようなものを押し出して、出会いを邪魔している行動を自分で認めるのもプライドが邪魔をした。  せっかく回避したはずの喜勇と女の子の再会をさせてしまうのは癪だったが、喜勇はあからさまに興味がなさそうだったし乗り気なチカと澄がいれば女の子の興味も逸れるだろうと思った。完全に自分が軽率だったと今では思っている。喜勇から見て、惇嗣がその女の子たちに興味があると思われるかもしれないなんて考えもしなかった。浮気や心変わりを疑わせる可能性は、全く頭になかった。 「で、その彼女は謝ったの」 「……あー、話してるうちに有耶無耶になって」 「謝ってないんかい。バカじゃないの。え、それいつの話?」 「12月初め」 「クリスマスは?」 「会ってない……、ってさ」  あの日、ラブホテルの一室で目が覚めた惇嗣は、事の次第を思い出して慌てて喜勇に連絡した。夢うつつに言ってることもメッセージが残っているのも読んだが、何の解決にもなっていなかった。なし崩しにセックスして、何の話もできていない。  時刻は早朝だったが寝ていた様子のないはっきりした声で、喜勇は応答した。勝手に帰ったことを謝りさえした。用事を思い出したと言っていたが、それが嘘だと言うぐらいは惇嗣にも分かる。だから惇嗣は謝ることもできなかった。そのまま話の流れで、しばらく忙しくなるから会えないかもしれないと言われた。 「何で」 「年末はヤバいぐらい仕事忙しいらしくて」 「はー……嘘でしょそれ」 「だろうけど。忙しいのはホントだろうし、疲れてるときに気まずい相手とわざわざ会いたくないんだろ」  食品系の企業に勤めている喜勇が、クリスマスや年末年始などの時期に忙しくなるのは分かっていた。だがこれまでの彼女と、クリスマスデートをしていたことぐらいは知ってる。もし惇嗣が強く望めば、会うことはできたかもしれない。けれど今の立場でそれを言い出すのは気が引けて、結局会えなかった。念のため用意したクリスマスプレゼントは、自宅に置きっぱなしだ。 「年末は?」 「疲れてるだろうし、帰省するって」 「……、年始には会うんでしょうね」 「どうかな。予定はない、らしい」  バカでかいため息をついた姉は、コタツの天板に頬杖を突いた。摘まんだチョコレートの包みを惇嗣に向かって放り投げてから、自分も一つ取って包装紙を剥がす。受け取ったチョコレートを食べる気にもなれず、惇嗣はただ手の中で転がした。 「もう別れたら」 「え?」 「別れたらって言ったの。彼女の方は友達としか思ってないんじゃないの」 「それは違う!……と思う」  咄嗟に反論して、付け足した。反射的に出た言葉が、本心なのかは自分でも分からない。  だが考えてみれば、友人止まりの気持ちなら喜勇が女の子と親しくなるのを嫌がる気持ちは起きないはずだ。むしろ、自分が率先して女の子と仲良くなりに行くはず。少なくともこれまでの惇嗣はそうだったし、恐らく喜勇もそう思ったから旅行の時に惇嗣が女の子とお茶したかったかどうかを聞いてきたのだ。 「彼氏の方だって、せっかくのクリスマスも年末年始も会うつもりないんじゃとっくに冷めてんじゃないの」 「………」 「……まあ、私はどっちでもいいけど。未練があるならちゃんと話し合いなさいよ」 「うん……そう思う」  着信音がして、コタツの天板に置きっぱなしていたスマホを手に取る。チカからのメッセージだった。年末は大体みんな忙しかっただろうからと新年会の計画を立てようと言うグループラインへのメッセージとは別に、個人メッセージが送られてきている。今電話していいか、というメッセージだったので、姉に断って自分から電話をかける。 『惇嗣、お疲れ』 「おー、どうした?珍しいじゃん電話とか」  チカの職場は年末年始も営業しているため、今日も働いているらしい。小さく店内BGMが聞こえてくる。それでも電話ができるのは、バックヤードにいるからか。 『新年会のことなんだけど』 「うん?」 『喜勇が、お前来るなら来ないって言ってんだけど……こないだのことだろ』  ぐ、と心臓を掴まれたような気がした。問いかけるような口調ではないチカは、絶句した惇嗣から何を感じ取ったのだろうか。 「俺からも謝ったんだけど、アイツ怒ってんの?間入ろうか?」 『……、いや』  本格的にヤバいのかという気持ちになった。自分が来るなら行かないと言うのは、会いたくないと同義だ。スッと背筋が寒くなる。 『多分、俺が思ってるので間違ってないと思うんだけどさ。お前らの関係』 「あー……、ね。うん」 『喜勇がまだ言えないっつってたからアレだけど。お前ちゃんと謝れよ。謝んねえだろいつも』  手の中で溶けていくチョコレートをそのままにしながら、惇嗣はリンゴジュースを吸い上げる。数分後、洗濯物干しから戻ってきた母に、孫のために買ったと怒られる羽目になった。まだ残ってんじゃんと言い返せば、姉にそういう所だと呆れた目を向けられる。母親にも、アンタは昔から素直に謝れない子だからと嘆息された。  分かっている、身に染みて、分かっていた。 『今日空いてる?会いたいんだけど、時間作れる?』  恐る恐る送ったメッセージには、思っていた以上に友好的な返事があった。実家から自宅に戻った惇嗣は、そのメッセージを送るのに半日を費やしたと言うのに、だ。同じく実家から戻ってきているらしい喜勇が自宅にいると言うので、惇嗣は徒歩圏内の彼の自宅へやってきた。インターフォンを押せば、扉が開いて喜勇が顔を出す。目が合っても、特に違和感はなかった。もしかして、気まずい思いをしているのは自分だけなのではという楽観的な思いが浮かぶ。 「惇嗣、あけおめ」 「おめでとう」 「上がって」  勝手知ったる他人の家と言えるほどには来ているのに、部屋は何となく余所余所しく感じた。いつも座っているグレーのソファに座ると、喜勇はソファの前に置かれているテーブルの側に座る。普段なら、隣に座っているのに。 「いつこっち帰ってきた?」 「今日の朝。お前は?」 「昨日の昼」  へえ、などと相槌を打つのが精いっぱいだった。いつ頃実家から帰ってくるかなんて、今までならどちらからともなく帰省前に確認していたはずだ。 「…………」  今までとの小さな違いが一つ一つ気になって、疑心暗鬼になっているのが分かる。自分が過敏に引っかかって反応しているのも、良くない傾向だなと自覚していた。これまでの経験からこういう心境に陥ると、大抵トラブルになる。  だから、探ることはせずに直球で問いかけることにした。 「チカから聞いたんだけどさ、新年会の話」 「あー……うん」 「俺が行くなら行かないって」  気まずそうな顔で俯いた喜勇に、謝るなら今だと惇嗣はソファに座り直して口を開く。 「あのさ……」 「ごめん、惇嗣」 「え……?」  しかし惇嗣が声を出す前に、喜勇の方から謝られてしまった。だが何を謝ることがあるのか。彼が何に対して謝っているのか分からず、惇嗣は戸惑った声を出すしかなかった。 「いやほら、あの日……俺無茶したじゃんか。ほとんどムリヤリだったし」 「え、あー……あぁ、いや、あれは」 「怒ってなさそうだったけど、話も遮ったし……置いて、帰ったし」  喜勇がその話を持ち出すとは思ってもいなかった惇嗣は、何も言えなかった。ラブホテルで一人で目を覚ましたとき、やらかした、という思いはあれど喜勇がしたことには何とも思っていなかった。確かに、弁解をしようとする惇嗣を遮ってコトに持ち込まれたのは分かっているが、取り返しのつかない暴力に走ったわけでもないし、途中から受け入れたのは惇嗣の判断だ。本当に嫌ならぶん殴っている。現に、惇嗣は今の今まで、喜勇が話題に出すまで気にしていなかった。 「ってか、お前それで?」 「……、しばらく顔も見たくないかなって」 「え、何だよ……それで?あー……そう?」 「うん……」  ドッと安堵が押し寄せてくる。喜勇は、あの合コンのことを未だ怒っていて惇嗣を避けようとしているわけではなかった。むしろ自分が惇嗣を怒らせたと思って、惇嗣が会いたくないのではと気を遣っていたと言う。 「あと、そもそもの話、惇嗣は俺のこと好きってわけじゃなかったっての思い出して」 「…………」 「何か、ほら、関係が変わって、つい調子乗ったって言うか、何て言うか」  もはや謝るタイミングを完全に失って、姉とチカの呆れ顔が頭に浮かんだ。  ここで好きだと言うことが出来れば、話は穏便に幸福に済むんだろうなと思う。そこまでできなくても、耳障りの良い言葉を吐いて喜勇の心を宥めてやる方がお互いの為かもしれない。ただ、自分の気持ちがはっきりしていないのに、嘘をつくのは嫌だった。それこそ、長年の友人である彼に不誠実な気がするからだ。  何も言うことが見つからず、惇嗣は膝の上に置いた自分の手の先を見つめるしかなかった。 「……だから、惇嗣は新年会行きなよ」 「うん。お前も、さぁ」 「……そうだなぁ」  予定が合えば、なんて今まで聞いたこともないことを言って、喜勇は笑っていた。 ※※※ 喜勇視点  結局、喜勇は新年会に参加した。仕事が始まって最初の土日という絶妙なタイミングでは、用事も何も言い訳は用意できなかった。  心配そうに謝ってくる澄には、ちょうど仕事が立て込んでて初対面の人間を相手にできるメンタルじゃなかったと言い訳をしておいた。あとは、いつも通りの、仲間内での新年会だった。チカだけは気にしていたようだったが、喜勇が黙殺していれば深堀はしてこなかった。  惇嗣とは何の変化もなかった。一時は二人きりが気まずそうだったが、喜勇がいつも通り接してセックスにも誘えば、態度は簡単に軟化した。  あの日、惇嗣が謝りに来たのは喜勇も分かっていた。分かっていたが、素直に謝られるのは流石にプライドが邪魔をした。そもそも、何が悪かったと思って謝るのか、とも思った。どうせ惇嗣は、喜勇のことを友達としか思っていないから飲み会に女の子を呼んだが、惇嗣のことを好きな喜勇が嫌な思いをしたから謝るとでも言うつもりなのだろう。冗談じゃない。惨めすぎる。  出鼻をくじくような真似をして話の矛先を変えてやれば、もともと謝るのが苦手な惇嗣は腑に落ちない顔をしながらも最終的に謝ることはできなかった。  それでいいと喜勇は思った。自分のことを好きじゃない惇嗣と肉体関係を持っているのは喜勇の責任、判断だ。最初は騙し討ちのようなものだったかもしれないが、役得だとばかりにズルズル続けてきたのは自分だ。それに、感情をぶつけてしまったものの、これで解消とはなりたくない。打算と言われたって、好きな相手とセックスできる役得を手放すつもりは毛頭なかった。 「お゛♡お゛♡ぉ゛♡♡くる、くるッ♡♡ぅッぉ゛お゛♡♡♡ッあ゛♡――っひ、ィ♡ぃ゛いい……!!♡♡♡」  背面座位の体勢で膝の上に乗せた惇嗣が、身を丸めてメスイキする。バランスを崩して前に倒れそうになった体を慌てて抱き留めながら、チンポをみっちり包み込む肉の快感にザーメンを搾り取られそうになるのを堪えた。  惇嗣の両手は、肘を曲げて腕同士を背中側で纏められている。縛ったのは喜勇だが、嬉々として頼んできたのは惇嗣だ。言われるまま縛ったらこっちがびっくりするぐらい興奮して、手マンだけで潮を噴いたし今だってチンポを挿入しただけでメスイキした。 「んぉ゛♡お゛ッ……♡♡お゛♡……ッ♡♡」  チンポをみっちり咥え込んだ肉厚の尻が、絶頂の余韻に痙攣している。身を丸めたまま起こすこともできない惇嗣は、きゅ♡きゅん♡とアナルを絞めるたびに小さく鳴いている。  しがみつくこともできずに悶えているのもいいが、身も世もなくなってしがみついてくる腕がないのは喜勇には少し寂しい。 「ぉ゛♡っぐ……ぅッ♡♡お゛、ん゛ッ!!♡」  縛られた腕を掴んで体を引き起こし、下から腰を突き上げる。何度か深く奥を叩くと容易く結腸口が抉じ開けられた。仰け反って硬直する惇嗣の体を腹に腕を回して支えながらお構いなしに腰を擦り付け、ねっとりしゃぶりついてくる結腸口を捏ね回す。 「ん゛ッ♡ん、ぃ゛……っ♡♡♡ぃぎっ♡ィぐ……ッ♡♡」 「ちゃんと足開いて」 「っは、ぁ゛あ゛……!!♡ッ♡」  閉じかけている膝を開かせ、ぶるぶる震える内腿を撫で回した。結腸口を開かれる壮絶な快感に耐えていた惇嗣の口から、悲鳴のような嬌声が漏れる。喜勇の方に後頭部を押し付けるようにして仰け反り、ヘコヘコと痙攣じみた腰振りで二度目のメスイキを享受していた。 「ま゛ッ……ぁ゛お♡いま、イ゛って……るぅ゛う……ッ!♡♡♡あ゛ッ♡イ゛って、へぁ……っ♡♡」  開かせた膝裏を抱え、絶頂に強張る肉を押し退け強引にチンポを抜き差しすると、結腸口が亀頭を食んで蠕動する。惇嗣の制止など聞こえない振りで快楽漬けの媚肉を蹂躙し、肉の輪でチンポを扱いた。 「んぉ゛ッぉお゛お゛……♡♡♡ん゛、ぅ゛う、うぅう……♡ぉ゛ッひ♡♡ぃ゛……ッぎィ゛♡いっ!♡♡あ゛っ!!♡」 「は、……っ、」 「お゛ッぉお♡お゛ッ♡んぉ゛ッ♡お゛ッ♡お゛ッ♡ぉ゛、んぉ゛お……っ♡♡」  体勢の不安定さと腰の振りにくさが気になって、惇嗣の体をベッドに伏せさせる。縛られた腕の下、尻たぶの間で血管の浮き出た自分のチンポが真っ赤に充血して濡れたケツマンコに突き刺さっているのが目に入った。ローションに塗れた縁がヒクついて緩んだかと思ったら、音もなく窄まって締め付ける。尻たぶを両手で掴んで拡げながらチンポを引き抜けば捲れた真っ赤な粘膜が覗き、押し込めば熱い肉壁がチンポに媚びるように狭まった。 「ぁ゛♡あ、ッ♡♡……ッ♡喜勇、奥……っ♡♡」  何度も抜いたり入れたりしてアナルの動きを観察していると、惇嗣が奥までねだるように自分から腰を押し付けてくる。じゅぷっ♡と音を立てて根元までチンポが収まり、結腸口を押し上げられた惇嗣はベッドに頬を押し付けて身悶えた。 「ん、……っ、」 「はッぁ゛♡あ゛ぁあ゛ぁ゛……ッ♡」  腰を押し付けて捏ね回すようにしながら、結腸口に先端をハメ込んで揺すぶってやる。泣きじゃくるような声で喘ぐ惇嗣の上半身は、べったりとベッドに押し付けられ腰だけを高く上げて喜勇のチンポを咥え込んでいた。その媚肉が痙攣するように引き攣り、みっちりとチンポに纏わりついてくる。 「……、ぁあ゛♡う……ッぅ♡♡お゛♡♡ッオぉ゛♡んぉ゛お……っ♡♡お゛ッ♡ぉ゛っ♡♡」 「は、……っ、」 「ッぃ゛、あ゛……、ぁっ、いぐぅううッ……!!!♡♡♡ひい゛っ、あ゛、う゛ぅ♡♡あ゛はッ……♡♡んお゛ぉお♡♡♡――…ぎッ♡♡ぃ゛う……ッ♡ぉ゛ほッ♡っ、ぉ゛おおぉ♡♡」  軽く抜き差しするだけでも、結腸弁で亀頭が擦れて気持ちいい。低い声を上げながらメスイキを味わう惇嗣の肉壁はチンポをしゃぶるように蠕動して、喜勇は奥歯を噛み締めて射精を堪えた。 「っほ、♡ぉ゛あ゛……ッ♡は、ぁ゛……っ♡ぁは、……ッ♡」 「は、……っ」 「ッぁ゛……!♡らめら゛♡ぁ゛、またッ♡お゛ッお゛ぉ♡お゛ぉおお……!!♡♡♡」  何度もメスイキした結腸口を腰を揺すって結腸口を捏ね回すと、それだけで惇嗣はまた絶頂した。ぷしゃ♡と小さな音を立てて潮を噴き、自分で自分の体を支えることもできずに立て続けに襲い来る法悦に咽び泣いている。 「ぉ、ひッ……!♡ぃ゛ッあ♡っあ゛ぁ……、あ゛ー♡……きゆ、♡」 「ッ……、なに?」  身を捩るようにして振り返った惇嗣に甘ったるく名前を呼ばれ、喜勇の背筋に悪寒じみた快感が突き上げた。乱れた前髪が目元を隠しているのを、腕を伸ばして掻き上げる。真っ赤な顔の惇嗣が、目を細めて笑った。 「前から、して♡」 「じゃあ腕解く?」 「うでは、このまま♡」 「え、でも痛いだろ」  喜勇が腰を引いてチンポを抜くと、背中の方で縛られた腕が体の下敷きになるのもお構いなしで惇嗣は自分から仰向けに寝転がって足を広げる。躊躇する喜勇の膝を足でつつき、腰をヘコつかせて誘った。 「ほら♡」 「腕痛めるぞ」 「痛いのがいいの♡」  喜勇は溜め息を零し、惇嗣の脚の間に体を割り入れる。縛られた腕は下敷きになって、惇嗣の体重を一心に受けて潰れている。せめてもの気休めに、腰の下に枕を入れて尻を上げさせた。 「ん、……っ♡はやく♡」 「……、」  アナルにチンポが押し付けられ、惇嗣が嬉しそうに顔を蕩けさせる。目を閉じて亀頭がケツマンコを押し拡げる感触を味わい、深くなっていく挿入に感じ入っている様子だった。 「あ゛ッ♡あ゛ッ♡あ゛ッ♡お゛ッ……♡♡ん゛ッ♡♡ふか、いぃ……ッ♡おぅ゛…♡」 「腕、痛くない?」 「お゛、ぉ……ッ♡ん、ん゛ぅう……ッ!♡♡」  惇嗣の尻が喜勇の腰に密着して、チンポがずっぽりハメられる。結腸口を押し上げる亀頭にヒクヒクと痙攣する肉壁が吸い付き、絞り上げるような動きをしては蠕動した。喜勇の気遣う声など届いていないほど、惇嗣はチンポから与えられる快感に耽溺している。  常ならば、それは喜勇の興奮材料としては十分だが、どうにもノリ切れない。理由は分かっていた。 「あっ、あ゛っ、あ゛♡んっんんん゛……♡」  しがみついてくる腕がない。シーツを掻き毟る指先がない。それは全部、惇嗣の体の下にしまい込まれてしまっている。  応えてくれる惇嗣の手が自分にとってどれほど重要だったのかを思い知らされてしまい、喜勇は奥歯を噛み締めて惇嗣の膝を抱えた。そのまま腰を反らし気味に突き上げると、亀頭が前立腺を抉っていく。 「ぉ゛ッ♡お゛、ん゛ッ♡♡お゛ッ♡ぉ゛ほッ♡んぉ゛お……っ♡♡あ゛はッ……♡♡」 「……ん、」  喜勇のピストンは深く長い。カリがアナルに引っ掛かるところまで抜き、惇嗣の望む奥、結腸口まで抉じ開けて押し進む。押し入ってくる亀頭を悦んで迎え入れる肉襞が、ちゅぱちゅぱ♡と吸い付いてくる。 「あ゛ッ♡あ゛ぁ……ッ♡ぉ゛ほッ……お゛っ♡お゛っ♡♡んぉ゛……ッ♡い゛ッ、あ゛ッ♡ぅ゛……ッ♡♡」 「はッ、ふ……、ん」  ゆったりとした動きに、惇嗣の踵がもどかしげにシーツを掻く。熱く滑った粘膜でチンポを扱く気持ち良さは、何度味わっても堪らない。 「ん゛ッ♡んーッ♡♡きゆ、ぅ……っ♡お゛っ♡ほッ♡んぉ゛お……ッ♡♡はぉ゛……ッ♡」 「……っ」  次第に激しさは増して、喜勇は自分の動きやすさを優先して無意識に惇嗣の腰を引き寄せて抱えた膝を彼の胸元の方へ押しやる。重心がまともに惇嗣の腕へとかかるが、もはや、心配をするほど余裕はなくなっていた。 「……はっ、……は、……う、っ♡」 「はぁ゛ッ♡あ゛ッ♡お゛っ♡♡ぁ゛へぇ……ッ♡♡はへ、ぇ……ッ♡」 「は、は……っ、……ん」 「お゛、っひ♡ぅ゛……、ッうう゛♡♡いっ♡あ゛っ♡ゃ゛はっ……♡♡ぉ゛っ♡お゛っあ゛っ♡」  覆い被さって惇嗣の顔の横に腕をついて体重を掛け、チンポを奥まで押し入れては引き抜く。音が立つほど腰を叩きつけ、結腸口までハメては亀頭で肉襞を抉る。 「あ゛っ♡あ゛っ♡きゆうっ♡あ゛っ♡あ゛っ♡お゛っ♡んぉ゛ッ♡♡お゛ッ♡んぉ゛ッ♡♡」 「ふ、……っ、」 「お゛ッ♡おぉ゛、ッあ……♡♡い゛ッ♡♡あ゛、ッぁあ゛ああ♡う、ッく♡ふぅ゛う♡♡ぅう゛……♡っ、あ゛、う゛ぅ♡♡」  バチュッ♡と強く腰を叩きつけ、せり上がってきた射精感をやり過ごす。腹に力を入れて前屈みになった喜勇を見上げていた惇嗣が、荒い呼吸をしながら薄く開いた唇から舌を覗かせた。自身の前歯をなぞり、唾液で濡れ光った唇の隙間から真っ赤な舌が突き出されるのと、さらに身を屈めた喜勇がその唇に噛みつくのはほとんど同時だった。 「ん、ふ……ぅ゛っ♡」  唇を合わせ、食む。唾液を啜る音を立てながら舌同士が擦れ合うと、ゾワゾワとした快感が喜勇の頭を痺れさせていく。チンポからの快感とは、大きさこそ雲泥の差だが喜勇を突き動かすには十分だった。押し付けたままだった腰を引き、またゆらゆらとピストンを再開させる。 「ん、……ふ、ゅ……っ」 「んぅ……ッ♡んん゛っ♡んー……ッ♡」  鼻から抜ける甘えた惇嗣の声が、触れた口から直接頭に響く。喜勇は舌で上顎をなぞり舌の付け根をくすぐりながら蕩けたその声に酔いしれ、余裕を失った体は快感を求めて動きを早める。 「んっ♡んう゛っ♡んぅー……ッ♡」 「……ん、ん」 「ぁ゛……っ♡♡あ゛っ♡んぃ゛ッ♡♡ん゛~~ッッ♡♡」  喜勇は口を合わせたまま、細かく早いピストンを繰り返す。自身の射精だけを追い求める腰の動きに合わせて密着したアナルからグボッ♡ブブッ♡とえげつない音がたった。肉と粘膜を捲りながら結腸口を抉り、カリ高で中太りした長大なチンポがアナルを限界まで拡げて押し入る。 「ん、ん……っ」 「ん゛ぅうッ♡♡ん゛ーッ♡ん、ん゛ッ♡んぅ゛……ッ♡」 「は、ふ……」 「ん、ん……っ♡ん゛ぅう……ッ♡ん゛、んっ♡んぉ゛……っ♡」  喜勇の腰は止まらない。激しすぎる腰の動きにずり上がりそうになる惇嗣の肩を押さえ込み、ひたすらに媚肉でチンポを扱き立てる。結腸弁にカリが引っかかって刺激されるのが気持ち良く、奥ばかりを狙って小刻みに突き上げた。 「ん、ん……♡ふ……っ」 「んっ♡ふっ、ふぁ……ッ♡んんぅう……っ♡♡んん゛ーーっ♡んん゛っ♡♡」  喜勇の腰に絡みついた脚が強張り、爪先が反り返って震える。堪え切れなくなったらしい惇嗣が首を振って唇を避け、仰け反って悲鳴じみた声を上げた。 「ん゛ひッ♡……い、ッぅぐ♡ふ、ぅ゛うう♡♡ん゛ッ、いぐっ、いッぐ♡い゛、ッう゛ぅううぅ゛……!!♡♡」 「っは、ぁ゛……ッ!♡」  喜勇の腰に絡んだ脚に力が入り、全身が強張ってアナルがキツく締まる。圧を増した肉壁が痙攣して、うねってチンポを食い締めた。だが喜勇は止まらない。腰の動きを緩めず、締め付けてくる肉を押し拡げて突き上げる。 「い、ってる、ッい゛っへう゛ぅう……ッ♡♡お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡お゛ぉ……ッ!♡」 「俺も、……っ、!♡」 「あ゛っ♡あ゛ぁあっ♡あ゛っ♡あ゛ー……っ♡♡」  びゅるるるッ……!♡と喜勇が精子を迸らせる。アナルの深くまで捻じ込んだチンポが震え、結腸弁の奥にザーメンを叩きつけた。 「っはー……っ♡んぇ゛……っ♡」 「はっ、はっ……はぁ……」 「あ、は……っ♡は…っ♡♡」  喜勇がゆっくりと腰を引いてチンポを引き抜くと、アナルはぽっかりと口を開いている。少し間が空いて、濃いザーメンが溢れ出てくる。赤く少し腫れぼったくなったそこがヒクついて窄まっていく様子に、収まりかけた興奮が込み上がってくるのを感じた。 「惇嗣、もう一回……」 「ぁえ?ッぁ゛……♡♡ッん゛、ん゛ん゛ぅ゛……ッ!!♡♡♡」  脱力して震えている惇嗣の肩を掴み、荷物みたいにひっくり返して膝で足を開かせる。抵抗もせずに転がされた惇嗣の尻肉を片手で開き、ザーメン塗れのケツマンコに亀頭を押し付けた。にゅぷぷ……♡と大した抵抗もなく呑み込んだのに、押し進めると嬉々として粘膜が狭まる。射精したばかりの亀頭へ与えられる得も言われぬ刺激に、喜勇はぐっと息を詰めた。 「お゛ッ♡おぉ゛ッ♡♡おぐっ、おぐまだ♡らめらって……!!」 「ダメじゃない、だろ」 「ぉほッ♡あ゛ぁ゛~……ッ♡♡♡おぐぅ……ッ♡♡♡まっ、て♡奥♡ぁ゛、お゛……♡♡ッ!♡」  柔らかい尻たぶに鼠径部を押し付ける。根元までねじ込んたチンポを食む媚肉の感触が気持ち良くて、熱の籠った息を長く吐き出した。長大なチンポに蹂躙された肉筒はやわやわと揉み込むように蠕動していたかと思えば惇嗣の体の強張りに合わせてきゅうッ♡と締め付け、力が抜けると緩む。愛撫されているような動きに喜勇が快楽を得るのと同様、惇嗣もケツマンコでチンポをしゃぶって感じ入っているようだった。もじもじと尻を揺すりながら、陶酔したような声で奥が気持ちいいと唸っている。 「あ゛っ♡おぐッ、ぅ゛♡ぉ゛……ッ♡♡おぐぎもぢぃい……♡♡」 「はぁ……、気持ちいいな」 「ん゛ッんっ♡奥♡ぃい……っ♡♡」 「じゃあ奥、捏ねていい?」 「ひッ!?♡♡ぁ、あ゛……♡♡ぁう゛ッ、ぅう゛う゛……!!♡♡♡」  狭くてキツいが、ぬるぬると潤っているおかげで動くのに支障はない。腰を擦り付け結腸口に押し当てた亀頭で捏ね回すと、惇嗣がぎゅうっと体を縮こまらせて震えた。顔が見たくて上体を伏せると、涙と涎に濡れただらしない顔が見える。 「これもう解こっか」  普段なら惇嗣の背中に密着して寄り添うことができるのに、今日は縛られた腕で阻まれていた。見下ろすと縛った腕の部分が赤くなっているのに気付き、惇嗣の了承も得ずにサッサと解いてしまう。抵抗もできない惇嗣に覆いかぶさりながら握った両手は、血行が悪くなっているのか指先が冷たくなっていた。 「惇嗣、跡残ってんじゃん」 「ッは、ぁ゛ぐぅ゛♡……シャ、ツで隠れるし……ぃ゛あ゛っ♡ぅう゛♡う゛ッ♡」  改めて惇嗣の背中に密着し、またぐりゅ♡ぐりゅ♡と腰を擦り付ける。小突き回される結腸口が亀頭に吸い付くのを感じながら、両手とも指を絡めて握り込んだ。腹の奥を捏ね回される快感に悶える惇嗣が、縋るように手を握り返してくるのに気を良くする。 「はぁーッ♡はーッ♡う゛ぅ゛……ッ♡♡お゛ッ♡んぉ゛ぉ゛、お゛……ッ♡♡」 「……ぁ、……惇嗣それきもちぃ……っ」  いったん腰を引き、上から叩き付けるように突き入れると腹の底を叩かれる衝撃に腸壁が強く締まった。ゆるゆると抜き差しをしてその狭さを味わっていた喜勇が思わず漏らすと、肩越しに惇嗣が目を細めて笑った。 「ね、惇嗣……もっと締めて」 「ん……っ、っはぁ゛、ん゛ん゛ッ♡」 「ッぅ、あ゛ー、それそれ……♡」 「ん゛ぉ゛ッ!♡ぉ゛、これ♡これやば♡ぁ゛あ゛ッ!♡」 「んー……♡」  締め付けたケツマンコを強引にチンポで開かれる快感が堪らないのか、惇嗣が体の下で全身を反らせる。喜勇の方も、狭くて濡れた肉壁でチンポを扱く強い刺激に夢中になってピストンした。力が入ってきゅっと盛り上がり硬度を増した尻肉を潰す勢いで腰を押し付けては先端が抜けかけるほど引き、また押し付ける。 「ッ、はー……ッ、はー…」 「あぎッ♡♡ひぃ♡♡ぃ゛♡♡ぁっ、はーーッ……い゛っ、ぅう゛うッ……♡♡んお゛ぉお♡お゛ッ♡ん、ッふ、ぐぅ……♡♡」  意図的に締めた肉筒を開かれる快感で惇嗣の体が強張り、さらにぎゅッぎゅッ♡と断続的にケツマンコが締まっては緩むのを繰り返していた。その度に込み上げる悦楽に翻弄され、密着した胸の下で泣きじゃくるような声を上げて感じている。 「あ゛っ、ぁう゛ッ、んお゛……ッ!♡♡ぉ゛、んお゛ぉッ!♡」 「きもちぃい……?はーっ♡これ、イイな……ッ」 「いい゛ッ♡♡い、い゛ぃ……!♡♡♡」  夢中で腰を振る喜勇の声も上擦り、息も荒い。痙攣しているみたいに引き攣りながら締め付けるケツマンコの蠕動が強くなり、気を抜こうものならあっという間にザーメンをぶちまけしまいそうになっていた。快感に振り回されて結腸口を突き、捏ね回す。音を立てて腰を叩きつけている拍子に、チンポに媚びた結腸口が亀頭にしゃぶりつき奥の奥まで迎え入れた。 「ッァ゛!♡ひぅっ♡あ、ぁ゛ー……ッ♡んっぐぅ!!♡」 「はぁ、……はー……奥っ、入ってんな……ッ」 「おぐッ♡お゛ッ♡んぉ゛ッ♡い゛、イぐッいぐ♡イッ、ぅう゛う……っ!♡♡」 「……っはぁー……っ、はー……ッすげぇ♡」  じゅぷんッ♡じゅぼっ♡と、惇嗣の腹の奥底で結腸の弁を亀頭が出入りする。結腸に亀頭がめり込むたびに、柔らかい弁の粘膜で亀頭を揉みカリの段差を扱かれる刺激で頭の中が白く霞んだ。喜勇が腰を回すと肉襞に擦り付ける形でしゃぶられ、込み上がってくる衝動に任せて腰を振りたくる。 「ッ♡んお゛ッぉおお……ッッ!!♡♡……ッ♡ぁ゛あ……ッ♡あ゛っ♡あ゛っっ♡♡うぅ゛う~~……ッ♡♡ッッ!!!♡♡♡」 「ッは、……っはぁ……♡」  惇嗣が息を詰め、体が硬直する。ブルブル震えながらメスイキの波を堪え切れずに、投げ出されていた足が先までピンと伸ばされた。先程までの強い締め付けが一転してやんわりとチンポを包み込み、奥からうねるように蠕動する媚肉は惇嗣の体が跳ねて強張る瞬間だけケツマンコがきゅん♡と絞られる。 「は、はぁっ♡ぁー……っ♡はぁーっ♡ぁ、あ゛~~……ッ♡」 「っ……♡」  法悦を受け止め損ねて泣きながら身悶えている惇嗣が、指を絡めた喜勇の手にもどかしげに額を擦り付けた。興奮と性欲でいつもより回転が落ちている喜勇はそれを惇嗣が甘えて擦り寄っていると判断し、全身が熱くなるような大きな興奮が湧き上がってくる。その勢いに任せて、繋いだ手ごと惇嗣を抱き締め猛烈なピストンを始めた。 「あ゛ッ!♡あ゛っ♡お゛ぉッ♡おぐ、ぅう゛ッ♡はげひッ♡お゛ッ♡♡んぉ゛お……っ!♡♡」 「はぁ、惇嗣ッ、っ♡……っは、ぁ、惇嗣……ッ!♡」 「んぉ゛っ!♡♡んお゛っ♡んほぉっ♡またッ♡い、イぐっ!!♡イぐイぐイぐぅう……ッッ!!♡♡♡」  こんな仕草をして見せるくせに、こんな乱暴なピストンにも悦んでしゃぶりついてくるくせに、どの口が友達だと思っているなんて言うのか。体の反応と本人の感情なんて直結しないことを重々承知だが、快楽漬けの頭はうまくストッパーがかからない。激しい活塞運動に度重なる連続絶頂に襲われている惇嗣の、真っ赤に茹った肩口に頬擦りをし汗の浮くうなじを舐めしゃぶって強く吸い付く。 「あ゛ッ♡あ゛っ♡お゛ッ♡んぉ゛ッ♡ん゛、ぅ゛う、う゛ぅう……ッッ!!♡」 「はぁ、……っはぁ……っ、ぐ、ぅ゛う……ッ!♡」  抱きしめた惇嗣の一番奥を抉るように何度も腰を叩きつけ、喜勇はぶるりと腰を震わせた。さっきよりも勢いも量も多いのではないかというザーメンを吐き出す射精の快感に、唸りながらもさらに奥へ奥へと腰を押し付ける。精子が尿道を駆け上がる激しい気持ち良さと共に、腹の底で煮詰まった興奮も抜け出していくようだった。 「っ♡お、……ほぉ゛ッ♡ぉ゛……ッ♡お゛ッ♡お゛……ッ♡」 「はー……っ、はー……っ」 「ぁふ……ぅ゛んッ♡」  繋いでいた両手を離し、絶頂の余韻に小さく鳴きながら震える惇嗣のその肩口を掴んで額を擦り付け深く息を吐く。緩く腰を揺すって最後までザーメンを出し切ると、やや力の失ったチンポはケツマンコの締め付けに耐えきれずに抜けてしまった。ヌルリ、と体液塗れのチンポが内腿に擦れる微かな感触にさえ身を捩った惇嗣の、唾液や鼻水に塗れた唇を塞ぐ。 「んぶっ♡ッ、んぅ……っ♡♡は…、ん、っ、ぅ……♡」  舌を絡め、キスをしたまま惇嗣が仰向けになる。薄く開いた目が、陶然としながらもはっきりこちらを映していた。じゅぷ♡と濃厚な音を立てて唇を離すと、惇嗣は大きく息をついた。まだ興奮の残滓を残した熱い手が、喜勇の手を取って指を絡める。思わず身を強張らせた喜勇に、絡めた指に力を込めたり緩めたりしながらうっとりと言った。 「縛るんじゃなくて、こっちでも割と拘束感あったな……」 「…………」  誰のせいだと思ってるんだと言う言葉は、戻りつつある喜勇の理性によって喉の奥に飲み込まされる。分かっている。惇嗣がセックスで執拗に肉体的な接触を重視するのは、より大きな快感を引き出すためだと言うこと。積極的なのも、同じ理由だ。 「なんかお前も興奮してたみたいだし……?」  だけど、そうやって握った喜勇の手の甲に口付けしながら喋ったり、喜勇が興奮を抑え切れなかったのをちょっと嬉しそうな顔で見上げてくるのも、あまつさえいろんな体液でべたべたのままのチンポを大事そうに撫で回すのも、全部全部愛情を感じてしまう。感じさせるようなことをする、惇嗣が悪い。 「惇嗣が悪い」  思ったことが口をついて出れば、もう止められなかった。開き直ったと言ってもいい。  仰向けになった惇嗣の足をガバァッと持ち上げて開かせ、ザーメン塗れのケツマンコに半勃ち程度のチンポを擦り付ける。瞬く間に硬度を復活させた切っ先を挿入するつもりで圧しつけ、ズルンッ♡と滑って惇嗣のキンタマと会陰を押し上げた。 「は?ぁ!?え゛……ぉ゛んッ♡ちょ、休憩させろってぇ」  もう嫌だ、とかもう終わり、とか言わない所が惇嗣らしいと思う。  これまでの相手とは自分のチンポの大きさが原因で、気遣いに気遣いを重ねてほとんど満足するような回数をこなせなかった。物足りないと誘っても、相手が疲れたと言われてしまうことが多かったし、喜勇自身も気疲れしてしまう。そう言ったことを抜きにして、応えてくれるだけでなく求めてくれるのは喜勇の欲求を助長させるのに十分だった。 「ハメてから休憩しよ」 「ばっ、か♡ぁ゛、デカいの入っ……ぃ゛、ぁ゛あ゛……っ♡♡」 「三回目でもまだデカいだろ」 「っいっつもだろ……ぉ゛、ん゛♡」  じゅぷぅ♡とザーメンとローションの混ざる音を立てて、チンポがケツマンコに呑まれていく。惇嗣が両足を喜勇の腰に巻き付け、喜勇が先程のように惇嗣の両手を指を絡めて握り惇嗣の頭の上でベッドに押し付けた。確かめるように身を捩る体を上から体重をかけて押さえれば、期待に満ちた惇嗣の目が興奮に蕩けていく。  こんなだから手放せないし、絶対に手放したくない。相性のいいセックスの相手であるのはもちろん、友人としても十分に仲がいいし好意を持っている。ならこのまま関係を続けて行けば、惇嗣のその気持ちがうっかり恋愛に転がってもおかしくないと今でも目論んでいる。 「っ、ふー……ッ♡ぁ゛、ぅう……♡おもぃ♡って、ぇ♡」 「……っ重いのがいいくせに♡」 「んん゛♡」  否定はしない惇嗣に顔を近づけると、唇が触れ合うより先に舌が伸びてくる。  とりあえず、ただの友人とのキスに何の抵抗もないのは十分に可能性があるのではないかと、喜勇は思っていた。

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