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【R18】第10話②

『ちゃんと話したいことがあるし、聞きたいこともある。時間作ってほしい』  そんな風にメッセージが送られてきたとき、惇嗣はベッドで寝転んでいた。平日の夜、そろそろ寝ようかなぁとスマホを弄っていたときだった。早い方がいいなら平日にするけどと問えば、長くなるかもしれないから週末が良いとのこと。  決戦に決まったのはやはり金曜の夜で、いつもみたいに家で夕食を食べてから、となった。喜勇の家でだ。 「…………」  枕の側に放り出している照明のリモコンで部屋を暗くしてから、惇嗣は仰向けに寝転んで深呼吸を繰り返した。付き合っている相手から、話がある、なんて言われたら大抵は悪い話だ。  年末のあの出来事は、年始の話し合いで一応収束となった。喜勇とは元の、仲のいい友人の枠を少しはみ出しただけの気安い関係に戻った。表面上は。惇嗣は結局謝れなかったし、根本的な解決にはなっていないのも分かっていた。  その証拠に、二人の間には前と少し違う空気が流れていた。その、以前とは違う所をいちいち見つけては、気にしている自分がいる。例えば、会う約束も遊びの提案も、喜勇からはあまりしてこなくなった。セックスの誘いには、断られるかもしれないと言う不安を滲ませている。  以前なら、二人とも同じぐらいの頻度で約束を取り付けたり、どこへ行きたいあそこへ行こうと言い合っていた。セックスの誘いに、断られるなんて微塵も思っていない自信のようなものもあった。少しぐらい強引でも、惇嗣は決して断ったりしないのを分かっている節があった。 「終わりかなー……」  わざと声に出して呟いた。小さなその声は、暗い部屋の中で響くこともなく霧散した。  惇嗣の一番の負担になっているのは、喜勇の言動が僅かに変わったこと自体ではない。もちろんその変化についてはどうにかしないとと思っている。  好きではないと、恋愛感情は持っていないと思っているくせに、喜勇が恋人の距離を取らないことを不安がる資格は自分にはない。なのにいちいち以前と比較して不満や不安を覚えてしまっている自分に矛盾を感じて、はっきりしない自分に苛立っている。  だったら。不満や不安を感じるなら、喜勇の望むようにすればいい。俺も好きだと言って、喜勇の気持ちに応えればいい。なのにそれには、まだ戸惑いが勝る。これまでずっと女性とばかり恋愛やセックスしていたから、とか、セックスして感情が引きずられているだけでじゃないか、とか。煮え切らない思いと、何より喜勇には嘘をつきたくないと言う考えから安易に口にはできずにいる。  仲のいい、信頼できる友人達にも言えない、言いにくい関係だと、年末のことで気付いて怖気づいているのもある。隠しごとなどこれっぽっちもなかった友人関係に、線を引くような気持ちになった。 「っ……」  ギリ、と奥歯を噛み締める。鬱々と考えこむのは自分の性分ではない。なのに面倒になって寝てしまいたくなっても、頭は考えることを辞めようとはしない。眠気も、訪れない。  自分にとって喜勇は、仲のいい人間。これは確実だ。一緒にいて楽しいし、気が楽になる。安らぐと思うときもある。好きだと思うし、彼に不誠実なことはできるだけしたくないとも思う。  以前なら、こんな風に改めて考える必要はなかった。友人関係であれば、単純に楽しい、気楽だ、それだけで付き合いは続いた。  でも今は違う。好き、だと思うならその種類を見分けなければならないし、不誠実なことをしたくないのなら腹の内を晒さなければならない。  そもそもの話、魔法のオナホールを使ったオナニーに付き合わせるなど、非道な話だ。喜勇は良く怒らずに許してくれた。自宅のベッドの下で、今ではすっかり出番のなくなった彼らを思い出す。  騙し討ちのような勢いでセックスをして、それがあんまりに気持ち良くてハマった。喜勇がうっかり口を滑らせて、自分のことを恋愛感情込みで好きなのだと知ったのも最初の頃だ。それでも、以前と同じ気安さで接してくれるのが心地良かった。ときどき見せる喜勇の雄の部分や、恋人の距離感も、求められている実感があった。  今思えば、いや現在進行形で彼の気持ちの上に胡坐をかいて甘える行為だ。そんな風に心地いい所だけ、気持ちいい所だけ受け止めておきながら、喜勇のことを好きかどうかわからないの、なんてどこの性悪だ。  自分が喜勇なら、あるいは第三者なら、頭が割れる勢いで死ぬ気で考えろと悪態をつく場面だ。惇嗣の話を聞いて怒った姉の気持ちはよくわかる。 「あ゛ー……」  考えなしに調子に乗っていた自分が、猛烈に恥ずかしくなってきて惇嗣はため息をついた。ごろりと寝返りを打って横向きになり、枕もとのスマホを見つめる。  喜勇の話とはなんだろう、聞きたいこととはなんだろう。やはりもう別れたい、ということなんだろうか。 「嫌だな」  過去、元カノに言ったり言われたりした『ごめんもう無理』が蘇る。それは大学時代揉めに揉めたあの元カノに自分が言ったし、その後に付き合った年上の元カノにはあっさりとそう言われた。  今度は喜勇にそれを言われるのか、と想像する。 『惇嗣、ごめん。俺もう無理だわ』  ぞわぁ、と背筋を変な冷たさが撫でていった。嫌だな、と素直に思った。それが、答えだった。  金曜日、まず飯ぐらいは落ち着いて食おう、どちらからともなく言い合って先に食事を済ませることにした。喜勇の家のローテーブルの前、テレビはネットでバズった動画の特集で盛り上がっている。何となく、二人とも口数が少ない。いつもなら、いや以前なら、何を話そうかなんて考えもせずに自然と口をついて出ていたのに。  今は二人とも、惇嗣が来るときに買ってきた総菜とインスタントの味噌汁、喜勇が炊いたご飯をもそもそと口に運ぶだけだ。 「あ、これ美味いな」 「っ、だろ。あの駅前の、期間限定だってさ」 「へぇ……」  プツン、と会話は途切れた。さっきから何度もこれを繰り返している。喜勇から話しだしても、惇嗣から話しかけても同じだ。二人とも、明らかに別の事に気を取られていた。お互い責めることもできず、目を合わせることもできない。  どうにでもなれ、と思えれば多分、惇嗣が口火を切ってはっきりさせただろう。けれど、弱みがあるためそれもできない。 「…………」  レンコンを噛み砕いている喜勇の横顔を盗み見る。話がしたいとメッセージをもらってから、何度も考えてその度に手放したくないなと思った横顔だ。そこそこ整ってて、女性ウケのいい顔だ。姉なんかは旦那がいるくせに、芸能人の誰それに似ているとうっとり言っていた。  色々と考えた。もし仮に、喜勇がもう本当にこの関係が嫌だと言ったら、友達には戻れるのだろうか、とか。その時は、今度は自分が喜勇に片思いすることになるんだろうか、とか。次の恋愛の相手は、男になるのか女になるのか、とか。それでも最後に行きつくのは、喜勇との関係を絶ちたくないということだ。  もうすっかり喜勇の話が別れ話だと思い込んでいる惇嗣は、どうにもならなかったらせめて「トモダチ」の枠だけは残しておいてほしいと言うつもりでいた。 「はー……美味かった」  気が付けば喜勇は食事を終えており、自分もほぼ食べ尽くしていた。食べ物を買ってくるのは家を訪れる方、片づけは家の主とこれまでの付き合いでパターン化していた。今回も、喜勇は食器をまとめて立ち上がるとキッチンへ向かって行った。  残された惇嗣は、片付けられたテーブルを横目にまだ少し残っている缶チューハイを手に取る。ソファに座って、視線だけはテレビを見ていたが、内容は全く入ってこない。 「惇嗣ぃ、洗い物終わった」 「……、ありがと」  しばらくして、喜勇が戻ってきた。腕まくりをしていたスウェットの袖を下ろしながら、惇嗣の隣に座る。セックスするようになって、喜勇が変えた距離感の一つだ。そして最近は、友人関係だったときと同じく少し離れた位置に座るようになっていたのに。 「あのさ、惇嗣」 「うん……」  空になったチューハイの缶をテーブルの上に置いて、体を捻って喜勇の方を見る。喜勇はこちらを見ていられないのか、自分の手元を見下ろしていた。 「俺」 「うん」 「やっぱりお前のこと好きなんだよ」 「……、うん、?」  別れたい、あるいはもうセックスはしない、と言われるとばかり思っていた惇嗣は、一瞬返事が遅れた。喜勇はそれには気付かず、話を続ける。 「年末のことは、そりゃ『何でだよ』って最初は思ったよ。女の子と連絡先まで交換してさ、俺がいるのにって。でも怒っ……いや、ショックだったのはそれじゃなくてさ」 「ショック」 「惇嗣追いかけてきたとき言っただろ。俺のこと友達だって。あれが一番ショックで……、付き合ってるわけじゃなかったんだなって」 「あのさ、」  話しかけた惇嗣を手で制して、最後まで言わせてほしいと喜勇は言った。黙るしかない惇嗣に頷いて、顔を上げてこちらを見る。 「好きなんだ、友達じゃなくて恋愛感情で」 「ぁ……」  じっと見つめてくる視線に、いたたまれなくなる。別れ話ではなかったことには一安心だが、喜勇は大事なものを見るような、慈しむような顔をしていた。そんな顔、見たことない。今まで彼が彼女の話をしているときだって、そんな顔してなかったはずだ。  顔が熱く感じるのは動揺しているせいか、背中にじんわりと汗をかいているのにも気づいた。 「思わず言っちゃったときにさあ。ちゃんと告白しとけばよかったって思って」 「…………」 「でも、あの時だったらあっさり断られてたかも。今で良かったかもしんない」 「え、なん、なんで……ひ、ぁ」  所在なく握り込んでいた手の上から、喜勇の手が重なって思わず引き攣った声が出た。とうとう耐え切れなくなって下を向いたら、喜勇が顔を覗き込んでくるから逃げられなくなる。 「だってそんな顔してくれるから。やっぱり脈ありじゃんと思って」 「そ、そんな顔って何……」  ふふふ、なんて嬉しそうに笑ってるくせに、そんな顔、について喜勇は何も言わない。それに、目の奥がちょっとだけ恐い。セックスの時にときどき見える獲物を狙う雄の視線だと思い出して、余計に目が離せなくなった。 「俺も惇嗣も男だからさ、気持ちいいの好きじゃん。ヤんのも楽しいし」 「あぁ、うん……」 「色んなことすっ飛ばしたけど、俺ちゃんと惇嗣が好きだから。惇嗣も俺のこと好きになってほしい」  喜勇の声がいちいち甘い。握った手を優しく擦られて、ゴク、と喉が鳴る。口の中はいつの間にかカラカラで、飲み下すものなんて何もないはずなのに。  ふと、ホテルに誘われたときのことを思い出した。あの時も、喜勇が今みたいな雄の顔を見せて、甘く湿った声で惇嗣を誘った。最初から断るつもりなんかなかったけれど、恥ずかしくてでも求められるのが嬉しくて、驚くほど簡単に懐柔されてしまった。  あの時と、同じだ。 「好きになってもらえるように本気で頑張るし、俺のこと見ててほしい」 「っぁ……」 「無理にそうしてほしいって言ってんじゃないから。ダメならいつでも言っていいし、な?」 「……、わ、かった」  顔が熱いせいで、頭までふわふわしてくる。喜勇の手が自分の手の甲を滑るたび、そこから染み込むように小さな痺れが走った。 「俺の話は終わり。惇嗣も何か言いかけてたよな」 「あ、うん……」  話を振られて、惇嗣は深呼吸する。  惇嗣の心配は杞憂で終わったが、これはけじめのようなものだ。メッセージをもらってから今日まで幾度となく考えていたことをもう一度思い返しながら、口を開いた。 「まずは、……年末に、女の子勝手に呼んで悪かった。ごめん」 「うん」 「喜勇がどう思うか、考えてなかった。あと、俺が女の子とワンチャン考えてるって思われるってことも、考えてもみなかった。軽率だった」 「……うん?うん、それで?」  一瞬、喜勇が不思議そうな顔をしたが、自分が最後まで言い切ったように惇嗣にも最後まで言い切らせてくれるらしい。先を促されて、惇嗣はもう一度大きく息を吸い込んだ。 「俺は、正直、喜勇が恋愛的に好きかとかそういうのはわからん」 「うん……」 「だけど、喜勇とは付き合ってると、思ってた。一般的な恋人、とは違うかもしんねーけど……」 「うん」 「だから、ほんとにごめん。チカと澄に言われたとしても、俺が断らないとダメだった」 「うん。もういいよ。それは、ほんとに」  どことなくスッキリとした喜勇の声に、惇嗣は頷いた。握られていた手が離れ、外気に触れる冷たさを感じた直後に身を寄せてきた喜勇に肩を抱き寄せられる。半身がぴったりと触れ合い、さっきよりも体温を近く感じた途端、腹の奥がジワリと熱を持った。 「付き合ってると思っててくれて嬉しい」 「思ってた、ずっと……」 「俺のことちゃんと意識してくれてたんだ?」 「うん……まあ」  懐くように喜勇が惇嗣の首筋に頬擦りして来る。顎の下を擽る髪の感触に身を捩っても、肩を抱いていた手が腰を掴んで引き寄せてくるせいで逃れられなかった。 「じゃあ惇嗣は、俺のことどう思ってんの」 「っ、喜勇のことは」 「うん」  喜勇の吐息が首筋の辺りに吹きかけられ、鳥肌が立つ。熱い指先がそれを撫でてくるから、余計にゾワゾワと背筋が震えた。 「好き、だと思う。……多分、友達としてだけじゃない、気がする。大事にしたいし、喜勇に嘘つきたくない」 「うん」 「だから、別れんのは嫌だ」  パッと顔を上げた喜勇が、両腕で囲い込むように抱きしめてくる。肩口に顔を埋めさせられる羽目になった惇嗣は、喜勇の体温と体臭を吸い込んでめまいのような興奮に襲われグッと息を詰めた。   「俺も。別れない」 「ん……」  愛撫らしい愛撫なんてされていないのに、頭の奥の方が痺れている。モヤモヤした熱が込み上がって、息が上がり始めていた。背中を抱き寄せていた喜勇の手が下りて尻を掴んだ瞬間、背筋から脳天を甘い衝撃が突き抜けて濡れた声が出る。 「んっぁ♡」 「惇嗣、」 「ん、ん♡」  ちゅ♡ちゅ♡と触れるだけのキスを落とされ、柔らかい唇が触れ合う度その甘さに脳が溶ける心地がした。物足りなくなって舌を差し出しても、喜勇はそれを避けて惇嗣の頬に口づける。 「惇嗣、えっちしよ」 「え、っち♡」 「そう。惇嗣が俺を好きになってくれるような、ラブラブえっち」 「……する♡」  今までのセックスと何が違うのか、淫らな好奇心が擽られて誘われるまま頷いた。ちゅ♡とまた頬に吸い付かれ、口にしてほしいととうとう自分から吸い付いた。喜勇の唇は柔らかくて、弾力があって気持ちいい。今度は避けられずに、喜勇の舌が惇嗣の唇を割って口内に入ってくる。濡れた柔らかい肉の感触に、それだけで蕩けるような快楽が背筋を滑り降りて腰に蟠る。 「んふ♡ん、んん♡」  舌先でちろちろと上顎を擽られ、鼻にかかった声が漏れた。自分からも喜勇の舌を追いかけて絡めながら、喜勇の膝の上に乗り上げる。大きな手が肩から腰を撫で回し、ジーンズの上から尻に触れられて思わず腰を前にずらしたら喜勇のスウェット越しにぐりっと股間同士が擦れ合い突き上がってきた快感に身を竦ませた。 「んぁッ♡」 「は……、まだ早いだろ」 「ひ、ィん゛♡」  喜勇のチンポも自分のチンポも勃起しかけているのに、唇を離した喜勇はそういうと尻を撫でていた指先をジーンズ越しにグッと割れ目に食い込ませてくる。下着のざらついた感触に縦割れのアナルを撫でられ、それだけでも腰が痺れてアナルがきゅぅ♡と疼いた。 「あっ、あ♡」 「準備しないと、な?」 「じゅんび……♡」  いつもなら会うときは必ずセックスしていたからその前に腸内洗浄は済ませていたが、さすがに今日はそれどころじゃなかった。喜勇もそれは分かっていたらしく、両手で尻を揉みながら惇嗣の耳元で囁く。ホテルに誘って始めて結腸をぶち抜いたときのような、湿って甘い雄の声だ。真綿で優しく包んだその奥に、否と言わせない欲を秘めた声。 「俺にも手伝わせて」 「ぁ゛……」  一度は断固拒否した行為だ。冗談じゃない。そんな趣味はない。なのに、喜勇に手を引かれてソファから立ち上がるときも、脱衣所で服を脱がされるときも。ラブラブえっちなど程遠いようなギラついた目に見つめられていると、到底拒否なんてできなかった。 ※※※  喜勇の言うラブラブえっち、はとてつもない破壊力だった。  二人でシャワーを浴びて体を洗い合うときも、惇嗣の腹の中を綺麗にしているときも、体を密着させてひっきりなしにキスを落としたり体を撫で回してくる。いつもの貶めるような言葉責めじゃなく、気持ち良さそう、だの赤くなって可愛い、だの甘ったるく囁いてきた。なのに、勃起したチンポが触れ合って惇嗣が腰を擦り付けても、あとで♡とエロい顔で笑うだけでチンポには触れてもくれなかった。お互いの体をボディソープでぬめぬめと洗い合う感触も、喜勇によって腹に入れられた湯が体内から出て行く感触も、惇嗣の興奮を高めるだけ高めて、ようやくベッドに辿り着く頃には触れられる全部を快楽として受け止めるしかないほどできあがっていた。 「あ゛♡あっ、あ!きゆっ♡♡」 「惇嗣エロい……エロくてかわいい」 「やっ♡それやぇ♡ぁ゛あ゛…ッ♡」  ベッドの上、身悶える惇嗣を膝の上に乗せた喜勇が蕩けそうな顔で見つめている。それ、が示しているのが喜勇の言葉なのか、さっきから執拗に捏ね回される乳首への愛撫なのか惇嗣自身にもわかっていなかった。勃起乳首を指先で摘ままれ、優しく擦り合わされてビリビリと痺れるような熱が広がっていく。 「乳首気持ちいい?」 「ん♡きもちぃ……♡ッひぃ、あ゛!♡」  聞かれるがまま頷くと、じゅぅ……♡と右の乳首に吸い付かれる。ヌルついた舌先で弾かれ、乳輪を擽るように舐め回されて、反対の乳首は親指と中指でコリコリ♡と扱かれた。その間もずっと喜勇の手は勃起したチンポをゆるゆると撫で擦っている。 「あ゛っ!♡あぅッ♡♡んひィ♡♡」 「惇嗣のチンポぬるぬる……♡」 「ぇあ゛♡ぁ、ふ…っぅ゛♡」  カクカクを腰を振って喜勇の手に先走り塗れのチンポを擦り付け、身をすり寄せた。惇嗣からも手を伸ばして喜勇のチンポに触れると、こちらも血管を浮き立たせ先端を濡らすほど勃起していた。 「喜勇も、だろ♡」 「ん、だって惇嗣が気持ち良さそうだから」 「ぁ♡アッ♡ぅう゛、んっ゛ん゛っ♡」  喜勇が惇嗣のチンポを扱く手を強め、ぬちゅ♡ぬちゅ♡と濡れた音が下肢から響いた。強い快感が込み上がってきて声を上げると、呑み込むように口づけられて舌を吸い上げられトロトロになった舌を甘噛みされる。直接的な快感と甘やかすための口付けに、惇嗣の下腹がきゅう♡と疼いてキンタマがせり上がった。 「んぅう゛……っ♡は、ぁ゛、あ゛♡あ♡イ、く♡」 「出そう?」 「でる♡ッあ、ぅ゛♡ざーめんでるっ♡」 「いいよ♡」  喜勇の肩に手をついて射精に向かって夢中になって腰を振り、喜勇の手をオナホ代わりに駆け上がる。下から喜勇がこちらを見上げているのが分かっていても、もう止められなかった。 「あ゛♡ぁ、あ゛ッ♡みっ♡見んなって♡ッ♡♡♡」 「見たい♡惇嗣のイき顔♡」 「や、ぁ♡あ゛♡ぅ、う゛ッ♡イく♡イ、ぃあ゛……~~ッッ!!♡♡」  チンポを扱く手の力を強められ、締め付けられて惇嗣は震えながら射精した。下腹を慄かせ、チンポを脈打たせながらザーメンを尿道口から噴き上げる。びゅく♡びゅぷぅうっ♡と断続的に噴き上がったザーメンは喜勇の手に受け止められ、力の抜けた惇嗣の体も喜勇の体で抱き留められた。 「ぁは♡はぁ゛……♡」 「ん、いっぱい出たな♡」 「ぁ♡あ゛……ひ♡♡っは、ぁ゛…♡ぁう゛、ぅうっ♡」  ザーメンに塗れた掌でさらに扱かれ、射精したばかりの亀頭も撫で回されて残滓まで搾り取られる。逃げようと引いた腰は喜勇の腕で阻まれ、自分より少しばかり広い喜勇の肩に縋りつくしかなかった。 「惇嗣、こっちも触っていい?」 「ぁ♡」  すっかり縦に割れたアナルを撫でられ、ゾワ、と腰が跳ねる。指先で縁を緩く掻かれ、媚肉が指を食もうとヒクついた。入りそうで入らない指の感触を追いかけ、焦れて喜勇の肩に頬を押し付ける。 「っん♡んぅ゛…っう♡」 「指、挿れるよ」 「ぁ♡あ♡ん゛ぅっ……♡」  ローションを手に出した喜勇の指が、ぬりゅ♡とアナルの縁を押し拡げ奥へと這入りこんだ。喜勇の指は長く、節くれ立っていて少し硬い。中指がゆっくりと根元まで挿入され、括約筋を擦っていく感覚に背筋を粟立たせて込み上がる快感を堪える。 「あ♡ぁふ♡ぅう゛……ぁ゛あ……ッ♡♡」  少し抜かれた指先が、前立腺を抉った。突き抜けるような刺激に小さく悲鳴を上げて仰け反る惇嗣を見上げながら、ぐりゅ♡ぐりゅ♡と立て続けに前立腺を捏ねる。 「ぉ゛♡ぅ゛あっ♡き、ひ……っぃい゛ッ♡♡」 「気持ちいい?」 「ぅ、ん゛ン♡♡きもちいっ♡」  喜勇の指が内壁を押し上げながら往復し、前立腺を指の腹で押し潰されて腰がガクガクと震えた。いつの間にか指が増やされ、二本の指でコリコリになった前立腺を揺さぶる。その度に腰から脳天まで快楽が突き抜け、甘ったるい声が喉を震わせた。 「ぉ゛ほ、っぉ゛……!♡ぃ゛♡う゛、ッ!♡♡ぁ゛う!♡♡あひっ♡ぃいっ♡♡」 「いい声♡」  喜勇の指は三本に増え、ケツマンコを拡げ前立腺を揉み込む。擦られ拡げられた粘膜が指を締め付け、喜勇の指の形をありありと伝えてきて重い熱が下腹から腰全体に広がった。何とも言えない悦楽にへこへこ♡と腰を使って、ピストンされる指を追いかけてしまう。 「あ゛♡ぁう゛っ♡♡らぇ♡きひッ♡♡ぉほ♡らめ……ッ!♡♡」 「駄目じゃないだろ?ほら♡」 「お゛ッッ!!♡♡♡」  ぐりゅん♡と再び強く前立腺が抉られ、そのまま揺すられて腰が跳ね上がる。指の腹で前立腺を捏ね回される度に下腹が快感で疼き、脳髄が蕩けるような感覚が惇嗣の視界を滲ませる。 「あ゛♡ぁ、う……っ!♡♡や、らぇ♡ッお゛♡ぉほ♡」 「嫌じゃないだろ?ほら、ここもチンポみたいに勃起してる♡」  前立腺を捏ねながら喜勇が惇嗣の乳首に手を伸ばし、指先でつまんで捻った。痛みにも似た刺激に仰け反った惇嗣の鼠径部に喜勇の勃起チンポが押し付けられ、ぬるんっと滑る。 「ひ♡ぃ゛いいっ!♡♡ぅう……ッ♡や♡……ッ!♡イく♡イっちゃうってぇ♡♡」 「いいよ♡イって♡」 「やら♡こぇ♡これが、ぃい♡」  惇嗣をイかせようとする喜勇のチンポを握り込み、扱きながら自分のチンポに擦り付けるように腰を振る。掌から溢れるほど長大な肉竿を撫で回すと、先走りがぬちゅぬちゅと音を立てた。 「きゆのちんぽ♡これ入れて♡」 「指よりチンポがいい?」 「ぅん゛♡んッ♡」  ぬぽぉ♡とケツマンコから指が抜かれ、惇嗣はいそいそと喜勇の膝から降りてベッドに仰向けになる。喜勇が惇嗣の脚の間に体を割り込ませるのと、惇嗣が自ら膝を抱えて足を開くのはほぼ同時だった。先走りでベタベタなチンポも、ヒクついて喜勇のチンポを欲しがるアナルも全部が喜勇の眼下に晒される。指で弄くり回され、ぽってりと赤く腫れたケツマンコに、喜勇が上体を屈めて亀頭をアナルに擦り付けた。 「あ♡ぁう゛、ぅ……ッ♡」 「チンポ欲しい?」 「ほしっぃ♡ちんぽぉお……♡♡♡」  亀頭が縁に引っ掛かり、ぬちゅん♡と押し拡げられる。いつものようにゆっくりと挿入され、指とは違う質量と熱に媚肉が絡み付いた。喜勇の亀頭はその長大さに見合った太さで、挿入の時は少し苦しい。その苦しさが何とも言えない快楽となって、ケツマンコがチンポを締め付けて歓迎する。狭まる括約筋を逆向きに擦られ、指とは圧倒的に違う大きさに根元まで挿入されると前立腺が圧される。その圧迫感すらも快感で、シーツを握り締め喉を反らせると媚びた声がまろび出た。 「あ゛♡ぁ、あ゛~~……ッ!♡♡ぅう♡きゅのちんぽぉお……♡♡」 「はぁ……っ♡気持ちいい、惇嗣のナカ♡」  喜勇が興奮を抑え込むように、長く息を吐き出す。上体を倒し惇嗣の頭の両脇に肘をついて体を密着させるが、まだ喜勇のチンポは根元まで挿入されていない。チンポを受け入れた腸壁は剛直を包み込み、体の強張りに合わせて収縮と弛緩を繰り返す。 「ぁ♡は、……ッ♡ん゛ぅ……!♡♡」 「痛くない……?」 「ぅん♡♡」  自身のチンポの大きさを自覚している喜勇は、挿入してすぐには動き出さない。惇嗣がどれだけ強請っても一気に奥までは突っ込まないし、自分本位に動くこともなかった。それが喜勇のセックスの癖だと思っていたが、惇嗣の体を慮ってくれているのだと今では分かる。  今だって上気した顔で、欲に満ちた目でこちらを見下ろしているのに惇嗣の体を抱き込んでいるだけだ。チンポを咥え込んだ内壁がその大きさに馴染むまで、自分の快楽を置き去りにして耐えている。 「ぁ♡あ……っ♡ぅう゛、ん゛♡」  軽く首元に吸い付いていた喜勇の唇が、惇嗣の口を塞ぐ。ぬるりと滑り込んできた舌が絡められ、ちゅく♡れる♡と唾液の絡む音を立てて擦り付けられた。喜勇の焦燥を伝えてくる濃厚なキスに、下腹部に疼くような熱が籠り惇嗣の頭が蕩けて白んでいく。 「んふ♡ぅう゛……ッぁう゛♡んッ!♡」    唾液に塗れた唇が、乳首に吸いついた。電流のような強い快感に惇嗣が身を強張らせ、チンポを強く締め付けてしまう。硬くシコった乳首を舌先で何度も弾かれ、乳輪ごと口に含んでじゅるっと吸われた。喜勇のチンポを締め付けながら、乳首に与えられる快感に身を捩る。 「んぉ゛♡あぅ゛!♡ぁ、う……っ♡」 「だいぶ乳首好きになったよな……」 「あッ♡う、んっ♡♡ちくび気持ちいぃ♡すきぃ♡っ、ィぎ、ぁ゛♡♡」  ぎ、と歯で挟まれて引っ張られ、痛みが突き抜けた。すぐに離されたが、痺れるような痛みは甘い疼痛も伴って惇嗣を苛む。その何とも言えない感覚に焦れ、ケツマンコに咥え込んだチンポで腹の中を擦ろうと腰を揺すった。 「ん♡ん♡きゆぅ♡もう、♡♡」 「ん?」 「ん、もぅ♡動いて……ぇあ♡あ゛ぁあ゛ぁぁ゛~……っ♡♡」  ぬるぅ゛……♡とゆっくり引き抜かれ、カリが腸壁を引っ掻いていく感覚に背筋が粟立ち、緩んだ口元から甘えた喘ぎが溢れる。亀頭だけをアナルに咥え込ませるところで喜勇が腰を止めると、縁がヒクヒクとチンポにしゃぶりつき名残惜しく引き留めた。抜けてしまう、と惇嗣が腰を上げたと同時に喜勇が再び腰を押し込んできて、挿入の角度が変わった。先端がごりゅんッ♡と前立腺を抉るから、目の前に火花が散るような衝撃が腹の底から突き上げてくる。 「んひィっ!?♡♡ぉ゛、あ゛ァ……っ!!♡♡♡」 「逃げない逃げない♡」 「お゛っ……♡♡っ……んぉ゛ッ!♡ぉ゛ひ♡♡ぃい゛……ッッ!!♡♡」  狭い肉筒を本来の向きとは逆に押し拡げられ、粘膜を擦られる異様なはずの感覚に喜勇の腰に巻き付いた足先が反り返って震えた。喜勇のチンポに躾けられた体はその異様な感覚を大きな快感と捉えるようになっていて、歯を食い縛りながらも惇嗣のチンポは半勃ちで亀頭から先走りを垂らしている。 「あ゛♡ぅう゛……ッ!♡♡ぉお゛、ん゛っ♡ほぉ゛、ぉ♡」  正常位で喜勇にしっかり抱き締められながら、チンポがゆっくりと引き抜かれまた押し込まれる。太くて長いチンポでケツマンコを拡げられ擦られると、排泄感にも似た快感が下腹から込み上げてくる。 「ん、ふ♡ぅう゛……ッ♡♡お゛っ♡」 「はぁ……惇嗣、奥までしていい?♡」  喜勇の腰に巻き付けていた足を広げ、自ら膝裏を持って晒け出す。密着していた体を起こした喜勇が惇嗣の太腿を掴んで、じっとりとした性欲の満ちた視線でこちらを見下ろしながらまた腰を引く。それが、奥の奥まで開かれる前の助走だと知っている惇嗣は、さらに膝裏を自分の胸に引き寄せて腰を上げた。ローションで濡れた雄膣が収縮と弛緩を忙しなく繰り返し、はしたなくチンポを強請っている。 「あ♡ぁひ♡っ、ぃいっ!♡♡して、して♡」 「ん、……♡」  ぐちゅ……んッ♡と今までよりははるかに強く、けれどまだまだ緩慢な速さで腰が押し付けられた。惇嗣の尻と喜勇の鼠径部がぴったりくっつき、腹の中では亀頭が結腸口を押し上げる。快感とも苦しさともつかない重たい感覚に涙が滲み、はくはくと戦慄く唇から唾液が伝う。 「……ッッ!!♡ぉ゛……ッ!!♡♡」 「っふ、ぅ゛……♡」  亀頭を結腸口に押し付けたまま、喜勇が掴んでいる惇嗣の太腿を自分の方へ引き寄せながら腰を揺する。雄から圧をかけられ熟れ切った弁は、すぐに嬉々としてカリ首を咥え込み蠢動した。腹の奥から響くような衝撃に惇嗣は自身の膝裏を掴んだまま身悶えて後頭部をベッドに擦り付け、敏感な亀頭をしゃぶられる喜勇も眉を寄せて歯を食い縛った。 「お゛っ……ぃ゛♡ぐ♡い゛……ぁ゛っ!♡♡」 「はぁ……♡」  結腸に亀頭を咥え込ませたまま、喜勇が身を乗り出して惇嗣の顔の横に肘をつく。さらに深く押し入られ、結腸口が亀頭のくびれをきゅうぅ♡と食んだ。 「んひィっ!♡♡ぃ゛、あ゛……ッ!」  喜勇が上体を倒したせいでより深くチンポに貫かれ、その快感に身悶える間もなく喜勇の唇が惇嗣の口を塞ぐ。舌が侵入してきて上顎や歯列をなぞられ、舌を絡めて強く吸われるとまた腹の中で喜勇のチンポがヒクつくのが分かった。ぬちゅ♡ぐちゅ♡と腰を擦り付けるようにして奥の奥を捏ね回され、腹の底に溜まるばかりだった重い快感が全身に溶け出していく。 「んふ♡ぅう゛……ッ!♡♡ぉお゛、ん゛っ♡」 「惇嗣……♡」  喜勇の唇が離れ、今度は首筋に吸い付かれた。強く吸われて痛みが走るがそれすらも快感で、喜勇は何度も吸い付いては甘く歯を立てる。その間も腰の動きが止まることはなく、ぐぽ♡ぬちゅ♡と結腸口を押し拡げる亀頭に弁がしゃぶりついた。 「きゆ♡ぃく♡い、ぐ♡イく……っ!♡♡」 「ん゛……ッ、は……♡」  息も絶え絶えで喜勇に告げるが、腰の動きは止まることはない。結腸口に嵌め込んだままの亀頭で奥を捏ねられ、悪寒じみた快楽と全身がぬるま湯につかったような多幸感が滲み出す。押し上げられるような、あるいはどこかへ放り投げられるような浮遊感に、縋るものを探して喜勇の腕を掴んだ。 「あ♡ぁう゛♡♡きゆぅ♡イく……ってぇ♡♡」 「ん、ッ……イって♡俺のチンポでメスイキする顔見せて」 「やぁ゛♡ぁ゛♡あ、ん゛♡イッ♡ぅう゛……ッ!♡♡」  喜勇の手が惇嗣の顔を両側から挟み込んで固定し、間近で見下ろしてくる。ギラギラした雄の目の奥で自分への愛おしさが満ちているのを見せつけられ、きゅぅん♡と下腹が引き絞られた。その瞬間、腹の奥でぐるぐると渦巻いていた快感が一気に全身に広がり、頭が真っ白になって多幸感に満たされる。 「ッ!!!♡♡♡んぐぅう♡♡う、ッく、ふぅ゛う……♡♡んほッぉ゛♡おぉお♡♡おおぉおお♡♡♡……ぉ゛、ッッ……♡♡らぇっこれ、ッ……♡♡」 「気持ち良さそう……かわいい♡」 「っぎもぢぃ♡ッぃい゛…!♡っや、ら゛……っ♡♡見んな……ッ♡♡」  喜勇が顔を近付けてくるから思わず顔を背けたくても、頭を掴まれているせいでそれもできない。涙でぼやけた視界の中で、喜勇の雄臭い笑みが映った。見られている。そう思うだけで際限なく腹の奥底がきゅんきゅんと疼いてメスイキの波が込み上がり、雄膣が激しく収縮してはチンポに媚びてしゃぶりついた。 「んぉ゛♡お、っほ……♡♡や、ッあ゛ぁ♡イく♡またイぐ……っ!♡♡」 「っ、惇嗣、好き♡」 「んッ、ふっ♡ん゛♡んん~~……っ!♡♡」  再び唇が塞がれた。喜勇の舌に惇嗣の舌を絡め取られると、軽く噛まれて吸われる。上も下も気持ちよくて頭が蕩けていくようで、腹の中でビクビクと跳ねるチンポをきゅぅうう♡と食い締めながらまたメスイキした。 「ッは♡ぁ゛あ゛ー……ッ!!♡♡」 「惇嗣、かわいい……♡俺のチンポ気持ちい?」  とちゅ♡とちゅん♡と緩く奥を突くだけの抜き差しで何度も絶頂に押し上げられ、強張った爪先がピンと伸びきって震える。低く甘ったるい声で囁かれ、何度も頷いて泣きじゃくるような声で答えた。 「きもぢぃい……っ♡♡ぎもぢぃ゛ッ♡♡きゆの、チンポぉ♡ぉ゛お゛……ッ!!♡♡ま゛らっ♡い゛ぐ、ぅ♡」 「……っ、俺も気持ちいい……♡」 「あっ、あ、あッ♡♡……ぃぎッ♡くるっ♡♡あ゛っ、あぁ……♡♡……お゛ッ♡♡ひぐっ、う゛ぅううぅ♡ん゛、ぅ゛う、うぅう……!!♡♡♡」  喜勇は涙でぐしょぐしょになった頬に口付け、顔を真っ赤に上気させて度重なる法悦に浸る惇嗣の頭を撫でる。惇嗣が舌先を覗かせて誘えばすぐにキスを落として舌を吸い、腰を揺すっては亀頭でメスの快楽に堕ちた結腸弁を可愛がった。メスイキを極めるたびに雄膣はうねって狭まり、熱く熟れた粘膜で喜勇のチンポを扱く。 「…っふ、ぅう゛♡きゆ、ッあ゛!♡♡♡」 「ん、♡」  射精を伴わない絶頂は何度波を越えても終わりが見えなくて、ずっと気持ちいいのが続くせいで頭が蕩けて馬鹿になりそうだ。耐えきれなくなって喜勇に縋っても、緩いピストンは止められずにまた体が昇り始める。 「ひう゛ぅう゛う……ッ♡♡い゛……ッぐ♡♡イぅ♡♡……ぉ゛、ッッ!!♡♡♡っ……ひい゛っ、あ゛、う゛ぅ♡♡っ♡お、お゛ッ、――ッ♡♡」 「ん、……っは♡」  身を捩ろうにも上から押さえ込まれているうえに、力の抜けきった体では喜勇の胸を押し返すことすらできない。惇嗣のチンポからは先走りなのか精液なのか分からない汁が垂れ流しになっている。 「あ゛ッ♡♡ら゛ぇえ♡も、らぇ゛♡いってぅ゛♡ぁ゛……っ♡♡」 「うん……♡」 「お゛ッ♡♡ぉ゛……ッ!!♡♡」  少しずつ、ピストンが大きくなる。嵌められっぱなしだった結腸弁をカリで弾くように抜き差しされ、メスイキしながらぷしゅ♡ぷしゃ♡と惇嗣のチンポが潮を噴く。腹の上でのたうつだけのチンポを大きな手で撫でられ、その快感の鋭さに惇嗣の腰がガクガクと痙攣した。 「ぎもぢぃ♡♡お゛ッ♡あ、あ゛っ♡らめっ♡んぉ゛……ッ!♡♡」 「だめ?♡」  喜勇が上体を倒してきて、惇嗣の耳元で甘く囁く。そのまま耳朶に軽く歯を立てられて、それだけでまた絶頂に押し上げられた。もう何度目になるか分からないメスイキは深く重く腹の奥底に響いて、その余韻に浸る間もなく次の波がやってくる。 「らぇ゛♡じゃなぃ♡いぐっ♡ぃ゛、ぉ゛お゛ぉ゛……ッ!!♡♡♡」 「ん、俺もイく……♡」  惇嗣の頭を固定していた手が背中に回り、全身で抱きしめられた。間近に感じる喜勇の体温と汗の匂いにめまいを起こすほどの興奮が押し寄せて、惇嗣は力の入らない腕で背中に縋りつく。 「お゛ッ♡♡ぉ゛……っ!♡♡♡……っ!!♡♡♡」 「はぁー……ッ♡」 「んぉ゛……ッ!♡♡お゛っ♡あ、ぁう゛ぅ……♡」  喜勇の腰の動きが速く深くなって、余裕のない息遣いが耳元を掠めた。結腸弁をカリ高チンポで捏ねられ、腹の奥底から響くような重い快感が全身を駆け巡る。もう何度目かも分からないメスイキに全身が強張り、喜勇の背中に爪を立てて縋りついた。 「いぐっ……!♡ぅ゛♡お゛、ぉお゛ぉお゛……ッ!!♡♡」 「っ、ぅ゛……ッ!♡」  耳元で喜勇が息を詰めた直後、腹の奥でザーメンがぶちまけられる。結腸弁を抉じ開けられて直接種付けされたような衝撃に、惇嗣もまた中出しアクメの余韻に浸った。ヒク♡ヒク♡と体が強張るのに合わせてケツマンコがチンポを締め付け、ゆるゆると腰を振ってザーメンを出し切ろうとする喜勇に媚びる。 「惇嗣……♡」 「ぉ゛……♡ッ……んぅ゛♡」  射精を終えた喜勇の甘えた声に呼ばれ、深く口付けられた。何度もメスイキを繰り返して緩み切った思考の中、濃厚に舌を絡められて何も考えられなくなる。喜勇の舌に応えながら、未だ勃起したまま腹の中に留まるチンポも、その持ち主の喜勇のことも愛おしく離れがたく感じて両腕だけでなく両足も彼の腰に絡めてしがみついた。  ゾク、と寒さに震えて目が覚めた。霞みがかったような寝起きの頭が、薄っすらと開いた視界に入る景色を認識していく。目の前に肌色の何かがあり、首を反らして見るとそれが喜勇の首元だと気づく。はだけてしまったらしい布団と毛布を引き上げながら、自分も喜勇も全裸だと思い至って服を着るという選択肢が浮かんだ。寝起きの怠さがそれを押しとどめ、惇嗣は布団に潜る選択をする。 「…………」  恥ずかしげもなく自分に腕枕をして抱き込んで眠る喜勇にも布団と毛布をかけてやり、全身を暖かく包まれてまたうとうとと意識が微睡んだ。布団の中で絡む足はどっちも男の物で、骨が当たるし硬いし重い。すね毛の感触さえあるのに、ちっとも不快ではない。  肌同士がぺったりとくっつく感触も心地よく馴染み、惇嗣は喜勇の体に腕を回して首元に顔を近づける。ボディソープの匂いと体臭が混ざり合ってそれがとても落ち着く。 「……喜勇、」 「ん……、」  思わず名前を呼ぶと、まだ眠りの淵にいるらしい喜勇から返事のような寝言が返ってきた。目を閉じたままもぞもぞと身じろいだ喜勇が、惇嗣を抱き込んでいた手で後頭部を撫でてくる。  そういえば、ラブラブえっちとか言って男の自分に散々可愛いだの好きだの大安売りしていたなと思い出して、ついでに昨日のセックスまで思い出した。徹頭徹尾惇嗣の体を慮ったセックスで、それが珍しいことじゃないのを惇嗣はもう知っている。それが自分への好意からくるのだと実感すれば、浮かぶのは負の感情ではない。 「あ……、……」  健気だなと思う。昨日喜勇が自分に向けて言ったのとは違う意味だが、可愛い男だなとも思う。寝ている間でさえ自分を離したくなくて腕に囲い込んでいるのも、自分への好意なら心地いい。同じくらい、この男を離したくないと思った。離すことにならなくて良かったと思ってしまった。  いろんなことがすっきりした頭では、それがどういう感情なのか簡単に判別がついた。うだうだ考え続けていたことも無駄に思えるぐらいあっさりと。 「…………」  気づいてしまえばそれは気恥ずかしさも一緒に連れてきて、惇嗣は布団の中で身を丸める。浮かんでくるあれやこれやを歯を噛み締めて耐えていると、遠くでスマホが音を立てた。アラームかとも思ったが、どうやら着信音らしい。惇嗣のではなく、喜勇のスマホだ。 「喜勇、おい」 「ん゛……ぅ」 「スマホ鳴ってんぞ、起きろ」  スマホはしつこく鳴り響く。近所迷惑も考えて喜勇を揺り起こし、起こされた喜勇は唸りながらも腕を伸ばしてヘッドサイドのスマホを取った。薄く目を開けて通話ボタンを押し、目閉じたまま耳と枕の間にスマホを挟む。そうしておいて、惇嗣をぎゅうと抱き寄せてきた。 「はい……何」  低く、ぶっきらぼうな声に惇嗣が目を丸くする。これまで、どんな相手にも、気心を知れた自分にも取らない砕けた態度だった。そもそも、身を起こさずに通話を始めることからしても、相手が親しい人間だと分かった。 「は?無理だし。俺にだって予定とかあるし」 「…………」  息を潜めてジッとしている惇嗣の頭を撫で、額に唇を押し付けながら随分と子供っぽい口調で言う。うっすら聞こえてくるのが女の声だと気づいた瞬間、強烈な不快感が湧き上がってきた。 「お前の予定とか知らんし」  さらにはお前、と言った。かつて付き合っていた彼女たちにさえもそんな言い方をしなかった喜勇が、からかうような口調で言い放っている。ジリジリとうなじを焦がすような、腹の底を無遠慮に掻き回されるような心地に耐えきれず喜勇と距離を取ろうとするが、手首を掴まれて阻まれた。 「ノゾミお前な」  ついには呼び捨てにされたその女は、電話口で何が楽しいのかキャッキャと笑いながら何か話している。明らかに喜勇のテンションが低いのにもお構いなしで、何事か頼んでいるようだった。 「だから……、もー、しょうがないなお前はぁ」  仕方なさそうな声。その声に滲んでいるのは、電話の女の我儘を可愛いと思っているような優しさだ。女の所に行くのか、と思ったら全身が凍るような気がした。昨日の出来事は何だったんだと詰るような気持ちが湧き上がって、慌ててぐっと奥歯を噛み締める。そうしていないと余計なことを言ってしまいそうだし、これ以上この場にいたくなかった。 「ちょ、……だから今日は無理だって。無理なもんは無理。はい、おしまい。じゃあな」  渾身の力を込めて起き上がり喜勇の手を振り払おうとする惇嗣に、喜勇が慌てて電話を切り上げる。スマホを放り出し、布団から抜け出した惇嗣の肩を掴んで止めた。その拍子に喜勇がくるまっていた布団もはだけ、部屋の気温の低さにぶるっと身を震わせていた。 「さむ……、惇嗣もう起きんの?まだ早いし寒いしさ、もうちょっと……」 「何今の女」 「え、今の?あぁ、いっつも急にかけてくんだよ。何か、車で送ってほしいって」  聞いた声は思った以上に硬くなっていて、自分でこんな声が出るのかと思う程だった。言われた喜勇は大したことじゃないと言う風に答えながら起き上がって、惇嗣ごと布団にくるまろうと両手を広げて近寄ってくる。それを両手で押しとどめた惇嗣を見て、ようやく喜勇が不思議そうな顔をした。 「どうした?」 「行くのか。その、ノゾミとかいう女のとこ」 「いや、行かないけど……。何?え?惇嗣だって知ってんじゃん。ノゾミだぞ?」  ノ・ゾ・ミ、と区切って言われ、心底分かりませんという顔をした喜勇が覗き込んでくる。それで、沸騰しそうな頭がスッと冷えたような気がした。瞬間、記憶の中に同じ名前の人物がいることを思い出す。 「ノゾミ、ちゃん……」 「うん。大学決まってから遊び過ぎなんだよなアイツ」 「い、もうと……」 「うん」  6歳下の、喜勇の妹だ。少しばかり年が離れているせいか、喜勇によく甘えるし喜勇もよく可愛がっているのを覚えている。喜勇が実家に住んでいた頃は、部活で遅くなるときには送り迎えをしてやったりという話も一緒に思い出した。 「今の、ノゾミちゃん……?」 「うん。だからさっきから言ってんじゃん。え、何?」  ぐにゃ、と全身から力が抜けた。同時に腹を立てていた自分に猛烈な羞恥心が込み上がってきて、そのまま布団を奪い取っての中に潜り込む。土下座みたいな状態で布団をかぶって握り締める惇嗣に、突然全裸で放り出された喜勇は驚きながらも布団を返せと引っ掴んできた。 「え、え?さむ、何?ちょ、俺も入れて?」 「忘れて……マジで……」 「え?何……、あぁ!えー!?」 「気付くなって!」  力づくで布団を剥がして中に入り込んできた喜勇がにやにやと笑いながら惇嗣の後ろからぴったりくっつき、顔を覗き込もうとしてくる。バカみたいに赤くなっていることは十分承知している惇嗣は逃げようとするが、腰に回った腕がそれを許さなかった。 「なにー?惇嗣、やきもちぃ?」 「っ……!」 「んふふふー、ノゾミのこと他の女とでも思ったんだぁ?」  喜勇は心底嬉しそうに、布団の中で惇嗣を抱き込んで頬ずりをしてくる。全身で上機嫌だと伝えてくるような仕草が鬱陶しくて押しのけようとするも、それすら喜勇にとっては嬉しいことのようでますます抱き込まれた。 「やきもち妬いて怒ったのかー」 「……っるせ……」 「んふふー、そっかぁ……へぇー」  何を言っても喜ばれて調子に乗るだけだと分かっているので、惇嗣は背中にべったりと張り付く喜勇の好きにさせることにした。が、抱え込まれた腰に当たる喜勇のチンポが勃起し始めているのを肌で感じて放置もできなくなる。 「ちょ、お前何で勃ってんだよ!」 「惇嗣がかわいいことするから?」 「何が、かわいっ、くそ、お前離せ!」 「だってさぁ、昨日の今日でやきもちとかさぁ、かわいいじゃん」  ぐり、ぐり、と尾てい骨の部分にチンポを押し付けられ、ニヤけた喜勇の声に興奮が混じってくる。逃がさないように締め付けてくる腕の強さにこそ独占欲じみたものを感じさせて、昨日の夜散々暴かれた腹がじゅん♡と疼いた。 「俺が二股かけてると思っちゃった?」 「…………」 「思って、嫌な気持ちになったんだ?」 「…………」  観念して頷くと、押し当てられるチンポが力を増す。完勃ちになったそれに意識がとられて、腰を締め付ける腕から力が抜けていることには気付かなかった。 「じゃあもっかい俺の気持ちをわからせなきゃなぁ」 「は……?何……」 「昨日しっかり分かってもらったと思ったけど、足りなかったんだろうなぁ」  ニマニマした声で言いながら、喜勇の大きな手が惇嗣の下腹部を軽く押し込んでくる。ぞわ♡とたったそれだけで腹の奥から淡い快感が立ち昇って、惇嗣はうなじを粟立たせた。押し付けられるチンポは先走りが滲んで、ぬりゅ♡ぬちゅ♡と水気を帯びた感触に変わっている。 「ん゛……ぅあ゛♡」  喜勇が惇嗣の腰を掴んで少し上げさせ、尻肉の間にチンポを挟み込む。ちょうど正座した惇嗣の後ろに喜勇が密着した体勢になっているため、布団の中で喜勇が腰を振ると尻肉でチンポを扱かれる形になる。それ同時に数時間前まで嬲られていたケツマンコを擦られることとなり、まだ柔らかいそこがヒクつき始めた。 「ほら、もうこんな勃ってる」 「ん、ん♡」 「惇嗣のナカがいいって」  ピクピクと脈動するチンポに下からアナルを叩かれ、惇嗣は膝を開いて腰を上げる。逃げ出そうとしていた手を股座に突っ込み、長大なチンポを握り込んだ。スリスリと亀頭を撫で回し、指先に絡む先走りを塗り広げると喜勇が息を詰める。 「っ……」 「俺の、だよな……これ」 「んー、俺のでもあるけど、使う相手はお前だけだな」  惇嗣が振り返って問うと、にんまりと表情を緩めた喜勇がとぼけたことを言いながら身を乗り出して口付けてきた。 END

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