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第19話

 池で溺れ、いったん意識を取り戻した葉太は再び意識を手放した。  心地よい空間で横になったまま抱きかかえられて、まぶたを閉じていると、どこかへ運ばれた。 『子供のうちは、まだ足りる。だが成人する頃には足りなくなる。だからその後は私と常に一緒にいてもらう』  静かな声が心地いい。息をすると、落ち着く祖母の家のにおいがした。  その言葉を聞いた祖母が、静かにはい、と返事をしている。 (何の話だろう。家まで連れて来てくれた)  ぼんやりとした意識の中で、ふたりのやりとりを聴き取れたのはこれだけだった。  次、葉太が目を覚ましたのは翌朝で、いつもの布団の中だった。  その日から、祖母の家での朝の習慣に、新しく設置した龍神用の神棚へのおまいりが増えた。

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