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第22話

「ただいまー、じゃ畑行ってくる……」 「待ってよぉ、葉太。それよりも先にこっちこっち」  高校から帰宅するなり、日課の畑の水やりへ出かけようとしたところ、祖母に止められた。 「サカキさん、今日から一緒に暮らすんやろ?」  そんな話は初耳だと思っていると、廊下へ出てきた祖母の後ろから、真っ白な着流しではなく葉太の高校の制服をまとったサカキが現れる。 「え、何で今日?それにその格好は……?」 「ずっとそばにいるには、学校にも行く必要があるからな」 「お部屋、葉太の隣を使ってもらうからね。片付け手伝ってあげなよ」  ご近所へおすそわけのついでに畑にもよってくるからと、祖母は玄関から出ていってしまった。 「水甕、かわいらしいメダカが住んでいたな。気に入った」  サカキは本当に、庭先の小さな水甕を守る龍神になってしまったらしい。  ふたりの部屋がある二階へ階段をあがり、葉太の部屋へまず進んで荷物を片付ける。するとサカキがついてきた。 「大人っぽすぎて、制服似合わないですね」  笑いながら着替えを始めると、サカキに背後から抱きしめられた。 「なっ、ちょっと!」 「お前と私は、魂を半分ずつ持っている。だから、時には熱を循環させなくてはならない」 「……はぃ……?」 「だから番と言った。これからは、定期的に交わる必要がある」 「!?」  慌てて振り返ると、肩口にあごをのせてきたサカキに後頭部をとらえられ、唇を押し付けられた。 「んんっ!」  舌先で唇の間をなぞりつつかれ、差し込まれるうちに、自然と隙間ができてしまう。  サカキとのキスは、嫌ではない。それどころか、じわじわと体に熱がともって心地いい。  なので、抵抗する素振りは見せるけれど次第に流されてしまう。

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