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第3話 尻治療を試す

 門くんとのキャンプ生活が始まる。歩いて次の街やら村を目指すことにしたがほんと旅慣れないので足は痛いし風呂にも入れない。泉みたいのがあるからそこへ入れたりしたくらい。  こちとら今まで平和な日本にいたんだよ?日本がどれだけ便利で素晴らしい国かを異世界来て実感している。 「あのさぁ……ちょっとだけ足が痛くてさ。試していい?」  急に門くんが僕の尻を見つめ出した。 「は?」 「違う、変な意味じゃなくて昼間……実は足を捻って腫れてて明日動けるかどうか……」  と門くんが足のくるぶしを捲ると真っ赤に腫れている! 「きみ、なんで早く言わないの!それ相当痛そうじゃん!」 「痛いよ」  そりゃそうでしょうよ!! 「だからその、変な気は起こさないから試しに君の尻に足置いていい?」  そうか、僕の尻パワーがあれば治るのか? 「判った……。ただし変なことしたらぶっ殺すぞ!」  と脅し門くんはうなずきとりあえず僕はうつ伏せになりズボンを少し下ろして尻だけ見せる。もう嫌だよ。なんだこの羞恥!  門くんがそろっと尻の上に腫れた足を乗せるとパァッと尻が光り門くんが 「うわっ!すっげ!痛みがひいてく!本物だ!すげえな!!」  と言い、なんと完治し腫れはすっかり引いていた。 「うーん、本物だったのか。僕の尻は……」  と尻パワーが本物なのをようやく実感した。 「屋台手伝ってた時もやはり人が来たのってそれのせいだよ。救世主は伊達じゃないな」  と門くんが言う。 「何でこんな恥ずかしい部分なわけ?この世界ほんとおかしいよね?あの宗教も変なとこだったし!美尻を召喚とかあり得ない」  と言うと門くんも 「まぁ確かに。でも……俺たち……元の世界に帰れないらしいし、このまま旅を続けてていいのか不安だ。かと言って長居するとあの変な教徒に見つかってもな。出来るだけ遠くの街や村に行って腰を据えて暮らしてくしかない。  あ、俺たちが異世界人てバレないよう…偽装結婚するとか」 「はあ!?結婚だと?お前やっぱりそういうつもりかよ!!」  この、尻狙いめ!!と睨むと 「違う違う!カモフラだよ!あくまで!俺は同意ないと変なことしないって!まともだよ!変態と一緒にしないでくれ!」  いや電車で痴漢しといてよく言うわ!  しかも俺のこと好きっぽいからとことん優しいが。 「うーん、女の子が居ない世界だし仕方ないことなのか……。くそう……」  と僕は観念してその案に乗るしかなかった。  実際手を出すなときつく言えば何もしてこないからこいつは安全なイケメンかもしれない。  テントでも一緒に寝てるけど手は出されないもんな。そこは良かった。  イケメンはキャンプの手際もよくたまに兎とかが出ると狩れるくらいにはなってた!すげえ!捌きも見事だ。 「実は俺の叔父さんが猟師なんだ。猪とか捌いてたの見たことあるんだよ。子供ながらにギエエエと思ったけど何回か見てると慣れたよ。兎なんて可愛いもんだよ。ちょっと可哀想だけど食うしかないんだ」  とイケメンがサバイバル慣れしてきて頼もしい!!怪我したら僕の尻で治療出来るしな。  と思ったらある日鹿追いかけて崖から落ちて血だらけになりながら帰ってきたから僕は驚いて悲鳴をあげる!! 「おい!しっかりしろ!門くん!」  テントに横にさせてぐったりしている!このままじゃ死ぬ!?やだよ!こんな異界で一人にしないでくれ!生きろ!  とズボンを下げ尻パワーで何とか血を止めたり傷を塞いだり僕は尻をさっさと怪我した所に当てて治すが額の治療に戸惑う。だって頭に尻乗せなきゃだよ!アホか!構図的にかなりヤバい!  いや、コントと思おう!  と尻を光らせ治療を完了する。 「はぁはぁ!疲れた!!」  と僕は尻パワー使い過ぎで死んだ。  反対に元気になった門くんはお礼を言い熱が出た僕を看病してくれた。  この力酷使すると熱が出ることがわかった。  変なことはされなかった。良かった。  でも甲斐甲斐しく看病するこのイケメンまじ優しいなと思った。  *  その夜、汗かいたので近くの湖で身体を清めて上がると心配した門くんが現れ全裸見られた!! 「おわっ!」  と布で大事な所隠し、門くんも真っ赤になり 「ごめん!テントにいないから心配して探して!」  と慌てた。 「いや、僕こそごめん!」  とそそくさと服を着てやり過ごす。テントに戻り変な空気になる。  やだやだ、もう。門くんがイケメンでなければ僕は1ミリもなんとも思わなかった。例えば門くんが小太りのオタクとかならほんとなんとも思わなかったわ。  そうだ、これから門くんを小太りのオタクのイメージに塗り替えよう!!  とイメージし、門くんを見てオタクと重なり 「キモ」  と呟くと 「え??」  とショック受けて青ざめる門くん。 「いや……なんでもねぇ」 「じ……じゃあ、もう寝るよ」  とあっさり門くんは眠った。  僕も眠り、朝になるといつもみたいに出発して街か村を目指した。  それから森を抜けるとなんか大きな街が見えた。 「おおっ、街だ」 「とりあえず布団とかで寝たいな」 「うん、身体痛い」  そう、僕は門くんを治療できるが僕自身の治療は無理であり怪我しても手とかは尻に当てると何とかなるが他の尻に当てられない箇所は傷だらけなんだよ!! 「薬も買おう」  と門くんが言う。  一瞬イケメンに塗って貰うのが浮かびにやけそうになった僕……ヤバイ!

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