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第5話 オオジリ教に見つかる
宿で僕はうつ伏せになった門くんの尻を見た。というか見させられた。
「どう?変じゃない?」
「普通のイケメンの尻だよ……。クソ尻じゃないよ。なんなら僕の尻より美尻だろう。やっぱりあいつら頭おかしいんだ」
「そうか……。でも匡人くんの尻の方がとてもいいよ。俺が保証する」
「保証すんな!変態!!」
と電車での痴漢行為を思い出し尻を庇う。
「はい、すみません」
ともかく明日には街を出ようと言い、さっさと眠ることにした。
イケメンと同じ布団。
久々のベッドに僕は直ぐに眠ってしまう。
しかし夜中なんかモゾモゾと誰か僕の尻触ってない?
薄ら目を開けると門くんが寝ぼけて僕の尻を撫でまわしとる!!ひ、ひいいいいい!!
しかも寝言で
「………匡人くん……匡人くん……」
と呟きながら!!やめろおおおお!!
でもイケメンは気持ち良さげに寝ている。
止めろ!変な夢見ていい顔すんなっ!!
トイレに起きることにして部屋を抜け出したらそこかしこからあのお尻付きの音がしてギエエエっと思った。怖いこの世界!!
もう元の世界に戻りたいよ!!
*
翌朝早くに荷物をまとめて出発した。
わざと山道の方を選び歩いて行くことにした。靴もボロボロだったから買い換えといて良かった。
しかし……その時、ピーという音と共にワンワンと犬の声がしてあっという間に複数のドーベルマンみたいな犬に囲まれた!!
門くんが僕の前に立ち守るが犬が襲ってくる!!
このままじゃ門くんが噛まれる!!
その時お尻がムズムズして僕はズボンを下ろして後ろを向いて尻を出した。
すると尻の光で犬達が大人しくなり地面に伏せをする。
そこへ白いローブを着た男達が来て
「見つけた!!救世主様!!」
しまった!!見つかった!!
門くんが前に立つ!
「やめろ!俺たちはオオジリ教なんか知らない!!」
「黙れ!クソ尻が!オオジリ教だと自分で言っておいて何言ってやがる!!」
と言われショックを受ける門くん。
「何故、クソ尻なんて言うんだ!やめろよ!!」
「?救世主様??よもやこんなクソ尻を愛しておられるのですか?」
「えっ!?いや、違うけど……友達のお尻に酷いこと言うなよっ!」
と言うと門くんが感動してこちらを見た。やめろ、そんな意味でもない。
「ともかく救世主様の保護を!このクソ尻も仕方ないから捕らえろ。殺すなよ」
とオオジリ教の人は門くんを捕らえ縄で縛り馬車に乱暴に投げ入れ、僕の方はきっちり綺麗な馬車に乗せて出発した。
最悪だ。
*
それから綺麗なお部屋に通されて毎朝美味しい食事が運ばれる。
その際に門くんの安否を聞いたが
「生きておりますよ」
と言うだけでにこりと笑われて……
僕はその後、治療と称して沢山の人に尻を撫でられる仕事?悪魔の業務をこなすことになった。
しかも薄い白いシスター系衣装だがなんと後ろを向くとお尻だけ綺麗に見えるように尻部分にすっぽり穴の空いた作りの変な服でコントかよ!!と思わずにいられない。
中にはニヤニヤしながら触る若者やおっさん、様々な男に触られて嫌悪感が酷い。
疲れて倒れるように眠ってしまいたいが、今日こそは門くんを見つけなければとなんとか隙を突くことにする。
食事係の人が食事を持ってきた際に物陰に隠れ後ろから頭を強打して倒れた。
こ、殺してないよな。
うん、息はしてる。
とりあえず鍵を取り逃げた。
一体どこに?と思ったが普通に礼拝堂など、しか見当たらないなら地下とかに隠し部屋があるのかも!こういうのって大体地下監禁だ!
僕は地下への入り口を探した。
途中で食事係の人が酷い臭いのスープなどを運んで蝋燭を動かして中へ入りしばらくして出て行く。
僕は様子を見て蝋燭を動かして地下へと降りた。何とか気配を殺して歩いていくと奥に何か見えた。
見張りは誰もいないようだ。
檻の中にぐったりした門くんがいた。
「門くん!!」
門くんは鞭で打たれたのかボロボロで床にぐったりしており、スープも床に溢れていた。酷い!!
「う……幻か?匡人くん?」
「幻じゃない!助けに来た!」
鍵束を合わせていきようやくカチリと合うやつがあって扉を開け鎖で繋がれていた手首の枷も探して外す。
手首は赤くなり酷い!
現代人の虐待のニュースを見たがそれより酷い。
すぐにお尻を出し治療した。鞭で打たれた傷も消えていく。
「ふー!何とか大丈夫か?」
と聞くと門くんがぎゅうと抱きしめてきて僕はパニックになる。
ひえ!!
「もう会えないかと!!」
と涙声で門くんが言う。
よく見ると口の端も切れて血が!
「門くん血が!!」
と言うと門くんは
「ああ……でも……ここは……尻にキスしないと治らないからいいよ」
「そんな!……いやでも確かに……尻にキスは門くん気持ち悪いよね……」
と言うと門くんは首を振り
「匡人くんが気持ち悪いだろ?そんなの!」
「ち、治療の為ならいいよ!僕だって昼間何人もの男やらに治療とか言われ撫でられ続けたし……」
「あ、あいつら……殺す……」
と言い門くんは僕のズボンから覗くお尻を向けると優しく触り
「可哀想に……匡人くん……。こんな卑猥なズボンなんて履かされて…」
と言い、お尻にキスをする。
ひえっ!
もう治ったろうに何度もキスされ恥ずかしくなったからさっと離れて真っ赤になり怒ると、イケメンが笑い
「もう大丈夫。ほら……」
と唇を見ると確かに血は治っていた。
ていうかだんだん門くん近くなってない??
キスされそうな距離に危機を感じ必死で胸を押さえると門くんは辞めて
「よし……逃げよう!!」
と手首を掴み地下を走った。
「水の音が聞こえるから……下水が通ってると思う。耳を澄ませておいたんだ。こっち!」
と門くんは言い本当に下水道を発見する。
臭いけど我慢して通り、上への梯子を見つけ、慎重に門くんはフタを開け誰もいないか確認して外へ出て僕を引き揚げた!
森の中のような場所だ。
それから二人は走り逃げた。
尻部分の穴は足元まで長い裾部分を破いて腰に巻きつけて隠した。
途中で泉を発見して身体を洗いやっと臭いがとれた。
火を門くんがなんとか点けた。TVでサバイバルの番組でやってたのを真似してみたというが僕がやっても点かないのに。
ともかく寒いので身を寄せ合うしかなく恥ずかしかったが、門くんは僕を後ろから抱きしめ眠った。疲れていたのだろう。首筋に門くんの息が!!
ひえっ!!
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