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第8話 お尻バトロワ開催!

 その日は暑い日であった。  僕はこの国の日傘らしきものを借りた。  傘というか大きな葉っぱを持っている! 「それでは!!第87回!!燃えよ!炎のお尻バトル!を開催致しまーす!!」  と司会者らしきお兄さんが進行すると男達は盛り上がり雄叫びや拍手や口笛の音がした。 「今回のお尻バトルは趣向を少し変えた新たな方法でバトってもらいます!!皆さん、後ろの森をご覧ください!!制限時間内に適当に遭遇したらお尻バトルを始めてもらいます!  そこで負けた者は失格だ!制限時間内に敵を全て倒せなかったら賞金は無しだ!!」  と言うのでブーイングが上がる。 「なんだよそれーーー!?聞いてねえよー!しかも森の中なんて俺たち観戦できないだろー?」 「誰かがズルするんじゃねーだろーな!?」  と尤もな意見が飛び交った。  すると司会の男は 「ご安心ください!公正な監視者を各二人ずつつけ、試合を見守っております!ズルは失格とします!」 「制限時間……つっても……どのくらいなんだ?」  選手のマッチョのお兄さんが言う。 「はい!明日の昼までです!!勿論夜にいきなりバトルになるので選手の皆さんは気が抜けないでしょう!」  と言う。  ヘイズンさんはバシっと門くんの尻を叩く。 「修行の成果を見せつけてやれ!」 「はい!師匠!!」  と意気込んでいた。なんかシラける。  門くんは僕の方に来た。 「あの……匡人くん」 「何?」  するとイケメンが顔を耳元に寄せ囁いた。 「優勝したらほんの少しでいいからお尻を触らせて?そうすれば俺……負ける気がしないんだ」  と言う。若干青ざめたが耳元の囁きに照れ、つい…… 「わかった……。優勝して金をもぎ取ってくれよ?俺たち金必要だし。勝ったら尻くらい撫でさせてやるよ」  と返事した。門くんはそれを聞いて明るくなりイケメンスマイルを繰り出してきた!! 「ありがとう!匡人くん!俺!頑張るよ!!」  と手を振りスタート地点に行った。  司会の人の合図とともに長いお尻バトルが始まったようである。  *  俺は森の中に潜み身を隠す。  何としても優勝して金を稼ぐ!  そしてご褒美に匡人くんのお尻を触らせてもらうのだ!!  ーーそう!今度は痴漢行為ではなく、本人の同意を貰ったご褒美に俺は内心浮かれている!  だからこそ身を引き締めねば!と言う気持ちなのにあの可愛らしいお尻に堂々と触れると思うと顔がにやけそうになる。  その時こちらへ歩いてくる男に気付いた。  やはりマッチョな体躯の男で尻は硬そうだが……俺は呼吸を整えて背後から飛び出した。  相手も気付いた。  後方に控えていた監視員が円を土に描いた。  俺は怖がっているフリをした。 「ううっ!ついてない!最初にエンカウントしちゃった!!こんなの負け確定だ!」 「見ない顔だな?初心者ぽくてラッキー!!」  と試合が始まり弱そうな俺を見て嘲笑い、完全に油断している相手の尻の強烈な突き出しを俺は尻を引いて交わすというフェイントに相手が一瞬ひるんだ隙に反撃に出た!  師匠直伝のフェイントに引っかかってついに相手の足が僅かに動き、尻インパクトをかました!! 「うおおおおう!!!」  円から見事にマッチョは押し出され俺は一勝した!! 「……な……んだと!?……俺が……負けた!?こんなクソ尻に!?」  とマッチョ男は愕然としていた。  俺は速やかにその場を立ち去り同じ方法で次々と遭遇した敵達を倒していった。  負けるわけにはいかない。  日も暮れていき、夕飯を食べ、寝ている時狙われないよう木の上にハンモックをぶら下げて警戒して眠る。  翌朝、朝食を食べ終わり残りの奴らを探すことにしたがあまり見かけなくなった。候補者の数が減っている。強敵がいることを感じる。監視員の男から連絡があり、残りは俺を含めて3人らしい。  するとそこへ1週間前の大会で優勝したドケインと負けたメイトンがやってきた。  二人とも俺を標的にしている!……こいつら!!  人数を減らすために組んでいた!?しかし監視員が居るはずだが。監視員たちは了承している。  くっ!こいつらもグルかよ。 「俺がクソ尻をやるぜ!賞金は山分けだ!」 「くくく!よく最後まで残りやがったな!ヘイズンのとこで修行したって聞いたぞ!あいつはフェイントが上手いからな!それさえ注意してれば勝てる!」  と言い出して俺は焦る。  くっ!ヘイズンさんのことまで!!くそう!!  負けてたまるか!!俺は匡人くんからご褒美を貰うんだ!!  かつてない力を感じる。離れていても匡人くんのお尻を思い出す。  円を描きその中に入る。 「悪いなクソ尻!ここで負けだ!」 「お前らの茶番に付き合うなんてごめんだね!」  合図が始まりドケイン尻の猛攻が始まる。何とか躱し俺も尻を突き出すが躱され中々奴もやる!  俺は負けるわけに!いかない!!  足の踏ん張りの強化特訓をしてきた俺は渾身の尻突き出しをかました!!グラついたドケインの隙を見つけ追い討ち連続尻突きでついにドケインは 「ぎゃあ!!?」  と叫び勢いよく円の外に吹っ飛ばされた。 「な!まさか!!く、クソ尻の勝ち!?」  メイトンが汗をかき俺の形相を見た。 「ひっ!ひいい!!き、棄権する!!」  メイトンが棄権したことによりついに俺の優勝が決まった!!やったよ匡人くん!  そう思った!!  しかし、森の中からゾロゾロと敗者たちが集まった。 「悪いがお前のようなクソ尻を優勝などさせられない。ここで消えてもらう」 「何だと!?ルール違反だ!!」  俺の監視員を見ると、殴られて気絶させられていた!!くっ!俺は走って逃げた!昼までに逃げなくては! 「捕まえろ!!」  と奴等は俺の行く手を遮り皆で取り囲んでついに一斉に襲い掛かられドスンと無理やりに円の外に追い出された!! 「お前ら……卑怯だぞ!」 「うるせえ、クソ尻!おい、尻をしばいて崖に落としておけ!!」  と言い俺はしばかれ崖に連れて行かれた。 「大丈夫だ、死にはしない崖さ。少し怪我をして気絶してもらう。夕方には探しに来てやる!!」  と男達が笑い俺を突き飛ばした。  * 「あっ、帰ってきた!」  監視員たちが協議し、優勝はドケインという1週間前に大会で優勝していた人となった。  あーあ、やっぱりあの人強いんだ。  ヘイズンさんが 「おかしいな。ユーリがいない」  と門くんが戻ってないことを聞きに行って戻ってきた。 「誰も見なかったらしい。今から捜索するって……」 「あ、僕も行きます」  と皆で捜索し、門くんは崖下に落ちて気絶していたのが発見された。門くんは気が付いて 「俺が優勝したのにこいつらが全員で不正を働きやがった!俺の監視員も殴られた!!」  と抗議したが皆は何のことやらと言い崖から落ちたショックで夢でも見たのだということになった。  ヘイズンさんは夕食を奢ってくれて慰めた。 「俺が……本当に勝ったのに!!ドケインを負かした!!なのに!監視員も口裏を合わせて……」  と泣き出した。 「ユーリ……。ドケインはそういう奴だ。俺たちが何を言っても無駄だろうな。今頃酒を飲んで賞金を皆で分けているだろう。ドケインはシリシリの実を前回の大会で貰ったからな……。皆恩恵を受けようと協力したんだろう」 「最低ですね……。オオジリ教め!」  と僕は泣きじゃくる門くんと二階の部屋に行く。門くんはしばかれた尻を見せた。  僕は可哀想になり 「し、仕方ないから少しだけ触っていいよ。服の上ならな!」  と言うと泣き止んで門くんは嬉しそうに 「ううっ!ありがとう!!匡人くん!!」  と尻に顔を寄せて抱きついた!!  ひいいい!!  それからしばらく僕の尻は門くんの涙でグショグショに濡れた。

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