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第13話
四本王13話 猫又の百又
※出血残酷表現、R18本番まであり
そして、千年前。
狼男が歴史から姿を消した日が訪れた。
数年経ち、全華の妻四人はそれぞれ子を産んだ。王の子は八人を超え、国の後継問題に心配は無くなった。しかし、朔狼は一人も孕むことは無かった。
▼▽▼▽▼▽▼▽
百又は、全華と朔狼に呼び出され王座の前に来ていた。
「西の森の月影宮殿ですにゃ?」
「あぁ、最近妖怪たちが西の森の付近に近づくと取り憑かれる被害が相次いでいてな。かなり強い呪いがかかっている宮殿だから周りに結界を張っていたんだが呪いが強くなりすぎて結界が機能しなくなってきたんだ。だから、全華とオレで呪いを祓いに行くことにした。」
「ではワタシも同行いたしますにゃ!」
「いや、百又には留守を頼みたい。」
「え?どうしてですにゃ?」
「もしもの時は百又、お前に国を頼む。」
朔狼が渡してきたのは、総隊長の証である緋色の外套だった。百又は、驚いて全華の方を見た。
もう二人で相談済みなのだろう、全華は百又の目を見て頷いた。
「こんな大切なもの受け取れませんにゃ!」
「今回の呪いは強すぎて無事に戻れる保証が無い。だから全華とオレだけで行く。百又、お前はこの数年でとても力をつけた。オレ達が後を託したいと思うくらいに。」
「朔狼様...」
「頼んだぞ、百又」
「全華王様...お二人の無事をお祈りしております!」
呪いがあまりに強大であるため、今回のことは百又のみに話したらしい。
百又は城門で西の森に向かう二人を見送った。
しかし、すぐに嫌な予感がした。
百又は今まで感じたことはないが、化け猫には死を察する力があるとも言われているらしい。
(きっと違うにゃ、今の気持ち悪いのはきっと気のせいにゃ___)
百又は自分に言い聞かせるが、どうしても嫌な予感が払拭できなかった。
百又は急いで宮殿に戻り戦闘装備を揃え、そのまま二人の後を追いかけた。
▼▽▼▽▼▽▼▽
西の森に到着した全華と朔狼は、あまりの呪いの強さに驚いた。二人の想定以上に、呪いの広がりが早い。
「まだ森の入り口なのにこんなに...」
「先を急ぐぞ」
目的地の月影宮殿に辿り着いた。
今まで見たことがないくらい強く禍々しい呪い。月影宮殿は大昔から呪いに特化した巻物や呪具を収集しており、呪いが蓄積されてしまっていったらしい。
宮殿に入ると、呪いのあまりの強さに祭壇以外は黒く染まってしまっており、どのような建物なのかわからなくなってしまっていた。全華は早速建国の儀式をはじめる。
己と朔狼腕を少し切り、血を己の角に塗る。
「建国の前儀、「血解の儀」を執り行う。」
全華の手が祭壇に触れた瞬間、
「ぐあッッッツ!!!」
全華が目を見開き、苦しみ出す。
角が黒くなりはじめる、呪いに取り込まれたのだ。
「全華!」
急いで朔狼が駆け寄るが、
ドッ!!!
「全華王様!!!朔狼様!!!」
大急ぎで駆けつけた百又が見たのは、
呪いに取り込まれた全華に、朔狼が腹を貫かれた瞬間だった。
「え...?」
「グハッ...うぐっ...!」
朔狼は血を吐きながら、己を貫く全華の腕を掴み固定した。そして全華の腕に人魚の短剣を突き刺した。
人魚の短剣は呪いを治癒し、黒くなった全華の角が戻っていく。だが、すぐに止まってしまう。呪いが強すぎて、短剣程度の癒しの力では一時的に呪いを止めることしか出来ないのだ。
「全華王様!朔狼様!」
百又も急いで二人に駆け寄る。
「百又...これを...」
人魚の短剣で自我を取り戻した全華が血だらけの手で渡してきたのは、黄金の金薔薇の首飾り。
「これを、妻たちに...」
「そんな...そんな...」
百又は涙を流しながら首飾りを受け取る。
化け猫の噂話は本当だった。
百又はハッキリと、二人は此処で死ぬと己の妖力で悟ってしまったのだ。
「百又、国には、ゲホッ...オレが反逆し王を殺したと、伝えろ。」
「な、何を仰るのですか?!そんなことできませんにゃ!」
「国を、ゲホッ...守る為には、ゴホッ...これしかない!今の妖全華国は、ゴホゴホッ!...全華とオレの力ありきで成り立っている!だからオレの生を偽れ!」
生きている全華王と朔狼が国に戻らないのは不自然だ。そしてもう生きて無事な状態で戻るのは難しいだろう。だが、反逆して逃げていると偽れば朔狼が生きていると皆を騙すことが出来る。千人力の狼男を敵とすれば、妖全華国は内部の結束が高まり国としての体制は維持できるだろう。
だが、それは誰よりも朔狼を尊敬して愛する百又に、朔狼を貶せと言うことであった。
「ワタシに、貴方様を貶せと、仰るのですか!」
「ゲホゲホッ...そうだ!国のためだ!」
「そんな...そんなワタシは...」
「国を頼んだぞ、百又。ゴホッ...ゲホッ...オレは、全華とオレごとこの宮殿を封印する...!」
朔狼が取り出したのは、白沢の妖力が込められた禁断の封印宝珠。発動者の命と引き換えに、どんな呪いも封印する呪具だ。
「うぐっッツ...」
全華がまた苦しみだし、角の黒化がまたはじまる。もう全華が完全に取り込まれるまで時間が無い。酒呑童子である全華が完全に取り込まれれば、呪いは今の被害など比べものにならない程の恐ろしいものになるであろう。
もう百又には何も言えなかった。
涙が止めどなく溢れてくる。
だが、百又にこの状況を何とかする力など無かった。
百又は唇を噛み締め、全華の首飾りを握りしめた。後を向き、百又は国へ向けて走り出した。
「ゴホッ...行ったか...」
朔狼は背中の大剣に手を回す。
「全華、痛い...ゲホッ...思いを、させる」
「構わぬ...やれ」
朔狼は血だらけの手で大剣を握る。
残された力の限り振り上げ、思い切り全華の身体に振り下ろし大きく切りつけた。
「グハッ...!」
ボタッ...ボタッ...
全華の身体から大量の血が吹き出す。
これだけ大量に出血を続ければ間も無く死に至るだろう。呪いに取り込まれる前に絶命することが出来れば、最悪の被害は避けることが出来る。
そして、朔狼は禁断の封印宝珠を発動した。
「朔狼...グッ...すまな、い...」
「謝るな、ゲホゲホッ...お前は、よくやった...お前だけで死なせない。オレも...一緒だ。」
「朔狼...我は、」
「全華...ゲホゲホッ...大丈夫だ。オレたちは、百又に繋いだ。」
結界の光が徐々に広がる中、足元には血溜まりができていく。もうどちらの血かわからない、互いに出血が酷い。
「最期に...見るのが、お前の顔で、良か...った。」
全華はもう殆ど霞んで見えない目で朔狼の顔を見つめ、不器用な笑顔で笑った。
「朔狼...愛している...」
全華の頭がガクンと垂れる。
先に、全華が絶命した。
朔狼は全華の命を見届け、腕の中の全華を強く、強く抱きしめた。
結界が広がる。
発動の代償として宝珠の光が朔狼の頭を刎ねる。
朔狼の頭部だったものは呪いの闇の奥に消えていった。
光が広がり、祭壇と月影宮殿を超え森全体を包みこむ。二人の遺体はそのまま月影宮殿に封印された。
白沢の封印で月影宮殿は結界の外側からは見えなくなった。
こうして、西の森は禁断の場所となった。
▼▽▼▽▼▽▼▽
百又は急いで国に帰り、妖兵に緊急収集をかけた。
百又のあまりの勢いに周りは困惑するが、全華の首飾りを見せると事の重さを理解した。
百又は緋色の外套を纏い、妖兵たちの前で叫んだ。
「狼男の朔狼は反逆し、王を殺害し逃亡したにゃ!最強の狼男は敵となった!我が国の急務は、国の妖力増強だにゃ!」
百又は、妖兵たちに動揺が伝播する前に言葉を叩きつけ続ける。
「我らは全華王の剣!反逆者を倒し、この国を守れ!王の道は我らが切り開くのだにゃ!」
復讐者を演じる鬼気迫る百又の演説で、周りを鼓舞する。
オオオオオッ!
雄叫びが上がる。
朔狼の思惑通り、国の士気は守られた。
百又は総大将となり、いつ狼男が襲ってきても負けぬような妖兵教育を行った。まだ幼い王の息子を側で支え、次世代の王家を育てていった。
百又は二人がいなくなった国内で身は忙しく動き、国の発展に大きく貢献した。しかし、心の中は常に激しい無力感で苛まれていた。
(あの人のような演説で、あの人の名誉を汚す。
ワタシは、役立たずだ。
愛する人を救うことも、王を救うことも出来なかった。
あの二人のように己の力のみで妖怪たちを従える力も、納得させるカリスマ性も無い。
だから愛する人の死を冒涜し、力を利用し復讐者を演じることでしか国を守れない。
この数年、朔狼様のために力をつけたつもりだった。
なのに、何て無力なのだろう。
ワタシは死ねない、月影宮殿の呪いを解くまで。
あの人を嘘吐きの狼男のままではいさせない。
愛するあの人の___狼男の名誉を取り戻すまで。)
化け猫は、思い残した執念が強いほど永遠に寿命が伸び、尾が裂ける。
この日、百又の尻尾は裂け彼女は猫又になった。
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百又の語った壮絶な話に、一同は驚きを隠せなかった。
「狼男が一人敵にいる、これだけで一国を滅ぼすだけの力があるんですにゃ」
「そして今回は本当に敵に三人も狼男がいるということか...」
「それでも我は狐紅を取り戻しに行く。」
「そう仰ると思いましたにゃ、ですのでワタシの今の話を元に対策を万全に立てます。恐らく狼男達は西の森の月影宮殿にいますにゃ。狼男が持っていた剣は鴉天狗の大剣と飛行龍の双曲刀。元々は朔狼様のものです。」
「総大将の仰る通りかと思います。蜘蛛の糸は西の森の方向に伸びています。」
水蜘は、菊龍が狼男につけた糸の先を確かめて進言した。
「やっぱりにゃ。ワタシは西の森の月影宮殿の勝手や、大剣と双曲刀の能力がわかっておりますにゃ。」
「わかった、百又の指示に従う。」
「ありがとうございますにゃ、王。」
「では、狼男対策を説明しますにゃ。」
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一方、狐紅は暗い場所で目を覚ましていた。
(ここは何処だ?俺は確かーーーー)
「やっとお目覚めか、お姫様。」
「?!誰だ?!」
狐紅の目の前に現れたのは、仮面をつけた狼男。
「覚えているか、オレ様のことを」
「...誰?悪いけど〜、俺その場限りの関係とかよくあるから覚えてないんだけど〜」
狐紅の言葉を聞くと男は「そうか」と返し、狐紅の前に屈んで左手を取った。
「これで思い出すか?」
と狐紅に自身の仮面の下を触らせた。
指先に触れたのは、覚えのある傷。
「ーーーーッ!あの満月の夜のアイツか!」
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満月の夜。
第四百部隊だった狐紅たちが、宮廷試験に合格したと分かったばかりの頃。
あと一年程で桜天といる時間が終わる___狐紅は苛ついていた。
自分に出来る最大限、宮廷試験にまで合格したのに桜天は妖兵を続ける気にはならなかった。自分が何をやっても、もう桜天とは一緒にいられない、わかっている。頭では理解しているのに感情が付いてこない。
桜天など忘れようと、今まで以上に男も女も何人とも付き合った。この顔が付いていれば、相手など幾らでも寄ってきた。でも、誰と居ても頭には桜天が居た。
誰と手を繋いでも、隣にいても、話をしても、抱き合っても、キスをしても自分の頭は勝手に相手を桜天に変換したがる。
(もっと先までやっちゃえば、忘れられるかな)
桜天がやらないような、その先のこと。
狐紅は行きずりの相手と身体の関係を持つことにした。少し遊び癖が強い友人関係から情報を得て、目的の場所はすぐに見つかった。
国から少し外れた、森で隠れた秘密の場所。泉の周りに何軒かの小さな小屋が並ぶその場所は、夜になると一晩の関係を探す妖怪たち御用達の場所となるらしい。暗い個室の中では互いの顔も見えず、昼の己を隠して一時の欲を発散するには丁度良いのだとか。
月が輝いている。
月明かりはそんなに明るくなどないのに、悪事を暴かれるようで狐紅には眩しく感じた。
月から顔を背けて歩くうちに、目的の場所に着いていた。
小屋の戸が閉じている時は既に使用中、空いている小屋に入るとその内誰か来るらしい。
適当な空いてる小屋に入ると、奥に大柄な男が座っていた。顔は見えない。
(既に居たわけね)
狐紅は扉を閉めた。
「俺はどっちでも良いけど、あんたどっち〜?」
「女を探していた」
「はいは〜い、じゃあ俺が下ね〜」
狐紅はするすると来ている衣服を脱ぐ。小屋には最低限の小さな窓しか無いが、また月明かりが強く感じた。月明かりに照らされると正気に戻ってしまいそうで、男がいる奥の暗がりに行く。
男の目の前に座って、首の後ろに手を回す。
顎に手をかけられ、口付けをする。
ぴちゃ...ぐちゅ...
「んっ...ふっ...」
(コイツ、キス上手いなあ〜...)
しかし心は満たされない。
男は片方の手で口付けをする狐紅の腰に手を回した。もう片方の手で何かの小便を開けているようだ。
「何それ?」
「潤滑油だ」
「別にそんなのいらないけど〜」
「処女の癖に強がるな」
「は?何でそう思う訳〜?」
「所作を見れば隠せぬ育ちの良さくらいわかる、辞めるか?今ならまだ見逃してやる。」
「辞めない〜、さっさとやってよ」
小瓶から、粘り気のある潤滑油が落とされる。
ぐちゅっ...ぬちっ...
「んっ...」
(気持ち悪っ...でも耐えられなくは無い...)
男の太い指で後ろを解される、指はゆっくり、ゆっくり増やされていく。
指が三本入るようになったところで、もっと熱いものが当てられた。その太さに一瞬臆すが、もう戻れない。
ズブッ...
「あぅっ...んっ...!」
あまりの刺激に反射的に声が出る。
男は狐紅の息が整うのを少し待ってから動きはじめた。
ズンッ!ヌプッ!ズチュっ...
酷くは無いが、愛は無い、身体の欲を満たすだけの行為。
目の前の自分を抱いている男は、面影など全く無いのに、また自分は桜天を思い浮かべている。
(何で俺はこんなに桜天が好きなんだろう、苦しいよ、助けてよ桜天。)
身体を重ね終わった後、狐紅は途方に暮れていた。桜天を忘れるどころか、想いの強さを再自覚して虚しいだけだった。
「無くなっちゃえば良いのに」
耐えられなくなって、一人呟く。
「この国がか?」
行為中も言葉をほぼ話さなかった相手の男から返答が返ってくるとは思わなかった。
でも、今の自分のぐちゃぐちゃな、この感情を聞いてくれるならもう誰でも良い。
「違う、この国は良い国だ...。可笑しいのは俺だけ、こんな恵まれた素敵な国で俺は頭が可笑しいんだ。」
(そうだ、桜天は居なくなっちゃだめだ。)
「だから」
(可笑しいのは俺だけ。)
「俺が無くなりたい」
(今日はじめて会った相手に、俺は何を言っているんだろう。いや、もう会わない相手だから言えた本音かもしれない。)
「オレ様が国を作ってやる。」
「...は?」
「今の国に居るのが嫌なんだろ?」
「そうだけど、アンタとは一回寝ただけ。もう会わないよ。」
馬鹿馬鹿しいと顔を背けようとすると、顎を掴まれ顔を向けさせられる。暗くて顔は見えないが辛うじて口元だけは見えた。仮面をつけているようだ。
「お前の目が気に入った。」
手を掴まれ、仮面の下を触らせられる。指先には傷の感触があった。
「お前は妖全華国の妖怪には無い、満たされない目をしている。この指の感触を覚えておけ、時が来たら迎えに来る。」
男はそれだけ言って、小屋から出て行ってしまった。狐紅は、これ以上意味が無いと身体の関係を探すのを辞めた。
そして王の求婚で桜天と居られるようになった。
▼▽▼▽▼▽▼▽
「思い出したようだな。」
「国を作るって本気だったってこと?馬鹿馬鹿しい〜、妖全華国の建国学学んで無いアンタは知らないかもだけど〜国を作るのには「王族の酒呑童子の角と血が必要なんだろ?」
先を言い当てられ、狐紅は真顔になり黙った。
狐紅の虚をついて口元に笑みを浮かべた男が取り出したのは、
「角ならある」
血が付いた、折れた角。
(俺はコイツらが襲撃してきた時、直ぐに気絶してしまった...まさかその後王サマに?!)
「アンタ、王サマに何しやがった!!!」
「思ったより愛があるんだな」
「答えろ!王サマに何した!」
「なー?大兄貴まだー?」
狐紅が仮面の男を問い詰めていると、自分を攫った双曲刀を持った長髪の狼男と、もう一人短髪の狼男がこちらに歩いてきた。
「そうだな、はじめるか」
仮面の男は角を狐紅の前に突き出した。
「オレ様はあの夜からお前が忘れられなかった。オレ様はお前に恋をしたんだ。」
角は狐紅の手に当てられる。
「あの日、お前は全てを諦めた良い目をしていた。...だが今は満ち足りたつまらない目になってしまった。それでもオレ様はお前を愛す。」
「国を作るのに必要なのは王家の血、即ち酒呑童子の血。そして、」
ブスッッっ!
仮面の男は角を振り上げ、狐紅の手を突き破った。
「ッぐぅ...!」
あまりの痛みに声が漏れる。
「愛する者の生き血だ。」
ピクッ!
短髪の狼男の耳が動く。
「大兄貴、追っ手だ。」
「弦狼(げんろ)、三日狼(みかろ)、処理しろ」
「了解」
「はいよー」
仮面の男の指示を受けた双曲刀を持つ長髪の狼男と、短髪の狼男は宮殿を出て森の中へ駆けて行った。
「狐紅、良いものを見せてやる。建国の瞬間だ。」
仮面の男は、四本の黒い角が捧げられた祭壇に向かう。二人分の血がついた角を祭壇に置き、手を触れた。
「建国の前儀、「血解の儀」を執り行う。王と供物の血よ、呪いを祓いたまえ。」
周りの呪いが広がり、儀式のはじまりを告げた。
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次回!百又と第一部隊 対 狼男の戦い開戦!
全華王の貢ぎ癖も明らかに!
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以下本編がシリアスで辛すぎるので小ネタ。
小ネタ
【何でもランキング】
「えー第一回何でもランキングやるヨー。司会は第一部隊軍略兵の菊龍ヨー。」
「わあ!やる気ない司会だあ!」
「当たり前ヨ、膨大な仕事が残ってるのにこんな瑣末なことに時間取られてるからヨ。」
「第一部隊も大変ですね...」
「所詮第一部隊も中間管理職ネ。はい、時間が勿体無いのでサッサと発表しますヨー。最長年齢第一位、百又総大将千二十五歳ー。ですがご本人に年齢を聞くとあの一撃必殺の蹴りを喰らいますのでご注意ヨー。」
(蹴り喰らったんだろうなあ...)
「続いて最年少第一位、薔鬼王様二十歳ー。ご本人曰く「成人したばかりの童貞だ!嫁諸君はどんどん甘やかしてくれ!」だとヨー。」
「そうか薔鬼王様って最年少だったのか...」
「あれだけ童貞っぽくない童貞もいないよな〜童貞詐欺〜」
「はーい発表したので終わりヨ。それではー。」
「菊龍さん早く解放されたくてたまらないんだな...」
裏小話
【全華と嫁】
全華はあんな感じでしたが嫁四人と良好な関係でした。
全華はカリスマ性と妖力、社会の秩序を作る力など王としての素質ははずば抜けていましたが、一個人としてはポンコツでした。そして自他とも認めるほどに朔狼への偏愛と依存がものすごく強かったのです。
全華はどうしても離れなきゃいけない用事以外では常に朔狼と一緒にいたがったので、夜一緒に風呂でえっちして一緒のベッドでえっちして寝て、朝起きてえっちして一緒にまた風呂入ってご飯も一緒に食べてました。後一回は日中の忙しい隙間時間を見つけて暗がりに連れ込んでました。
朔狼は公の顔と個人の顔はちゃんと分けていたため、二人っきりの時以外は全華に敬語を使い必要以上に触れ合いませんでした。全華もちゃんと分けてはいたのですが、ふとした瞬間にどこでも朔狼に口付けしようとしたり、抱きしめようとしたり、尻尾をもふもふしようとしたり、スリットから手を入れて生尻を触ろうとして「馬鹿!」と朔狼に怒られていたため、二人の関係は公然の秘密で宮殿内にいる妖怪たちは皆知っていました。
そして嫁四人は朔狼が全華のために選んだ良いところのお嬢さんでしたが、全華と朔狼の関係に大変興奮されている方々だったのです。
全華は性欲オバケなので、一日最低でも四回は朔狼とえっちしてましたが、嫁と子作りする時は朔狼じゃないと勃たないので嫁のところに行く前には朔狼を抱いてから行って、終わってまた朔狼を抱きに行ってました。しかもポンコツなので、それを嫁たち本人に言っちゃいます。嫁たちは内心大盛り上がりです。全華は酒呑童子でやばい性癖なので、朔狼とのえっちの時はバブ味溢れるママプレイしたり、せっかくケモ耳がついてるので首輪付けてわんわんイキ我慢SMプレイしたり、完全に狼の獣の姿になってもらって獣姦ならぬ獣をぶち犯しえっちしたり、すけすけえっちな踊り子の衣装着せて着エロしたり、兵服の指先から上腕まである腕布とつま先から太もも上部まである黒い靴下だけ残した所謂逆バニーみたいな格好でえっちしたり、昼間短時間で済ませやすいように後ろでイキやすくメスイキ調教したりしていました。また、酒呑童子のち●こはアタッチメントのように取り外したり遠隔操作ができたので、(急所を解らなくする為に強さを追求してこう進化しました。)己の四本ち●こをフル動員して下に挿れたままフェラと両手コキなどをさせたりして、それはそれは毎日毎日様々な変態プレイをして楽しんでおりました。
この変態プレイの数々を嫁たちに聞かれまくって言ってしまって、この話は嫁たちの大きな燃料になりました。嫁四人が集まった時の専らの話題は二人の関係についての妄想話でした。
また、朔狼は全華があんな感じなので心配して嫁四人に時々様子を伺ってましたが、常に良好なので「全華もやるじゃないか!」と思ってました。まさか嫁四人の妄想の中で自身が滅茶苦茶えっちな目に遭わされているとは思ってませんでした。
全華も朔狼もとても国の人たちに愛されていたんですね。
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