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第17話
四本王17話 酒呑童子の薔鬼
「こうしてオレ様は国を捨てた!全て貴様のせいだ!忌まわしき四本角め!」
望狼が語った真実は、王にとって今まで信じていたものを壊す内容であった。
(酒薔兄様は誘拐されたのではなく、我が四本角だったから、国を捨てた___?)
「我が、産まれた、所為...?」
(我は今まで、酒薔兄様が行方不明になったから家族がバラバラになったと思っていた。
でも違った。
我が産まれたせいで、家族はバラバラになったのだ。
父様を度重なる遠征で疲弊させたのは我の所為?
薇酒兄様に、薇呑姉様に寂しい思いをさせたのは我の所為___?)
「我の、所為で、」
王の黄金の剣が砂になる。
王族の黄金創造の能力は、本人の精神に強く左右される。精神が崩れれば黄金も砂となり、散る。
家族に憧れてきた王にとって、家族を壊した原因は自分だったという真実は心を砕くには十分すぎるものだった。
「我は、産まれるべきでは、無かった?」
「そうだ、薔鬼!貴様など最初から産まれるべきでは無かった!オレ様が殺してやる!」
望狼の大剣が生み出した風が王を襲う。
王の剣は砂となり、膝を折ったまま動けない。顔すら正面を向けず、下を向いてしまったままだ。
望狼から告げられた真実は、王には残酷過ぎた。もう戦う気力など無かった。
ドゥッ!!!
二人の間に現れたのは、薇呑から渡された土蜘蛛の結界を展開した向蛇。
そして王を庇う様に雪椿と桜天、狐紅が間に立つ。
「バカあああ!しょーちゃんが、どんな気持ちでいたかも、知らない癖にい!にいちゃんの癖に弟を虐めるなんて最低だよお!にいちゃんっていうのは、弟の頭をぽんぽんしてあげるんだよお!」
「向蛇...!」
「どんなに弱くても、どれだけ強すぎたとしても、生まれなければ良かった命なんてありません。生まれた命は必ず誰かにとっての力になります...!薔鬼様が僕に教えてくれました!」
「雪椿...!」
「自分の道を先行く優秀な他者に嫉妬するのは容易い!だがそれは己の視野を狭めるだけだ、道は一つでは無い!薔鬼王様は私に新しい道を切り開いてくれた!」
「桜天...!」
「この人が四本角で生まれて、欲張りに嫁を四人も欲しがったから俺たちはみんな救われた!この人は自分だけじゃなくて周りの幸せも叶えられる人だ!だから俺はこの人を夫に選んだ!」
「狐紅...!」
気力を失った薔鬼を守る嫁たちを見て、望狼は顔を歪める。
「...腹立たしい。真実を知って醜態を晒して尚、お前は狐紅に選ばれるのだな。」
望狼は、建国の儀式を続けようと祭壇に触れる。
「ならばオレ様は妖全華を滅ぼす国を作り、お前を殺す。そうすれば狐紅もわかるだろう。」
「ゼハッ!お辞め、くださいにゃ!その祭壇には四本角の全華王の力が上書きされています!ゲホッ、三本角の貴方様では、取り込まれてしまいます!」
百又が望狼を止めようとするが、
「大兄貴の、邪魔はさせねえ!」
目を覚ました弦狼が間に立ち塞がる。妖狐の札枷をつけられ、先ほどの戦いで相当ダメージを負っているはずなのに、まだ立ち上がるのか___!
▼▽▼▽▼▽▼▽
望狼は建国の本儀式をはじめる。
「建国の本儀、「権刻印の儀」を執り行う。王の角よ、国の証を刻め。」
ドウッ!!!と禍々しい妖力が宮殿を超え森全体に広がる。
「ああああああああああああああああああ!!!!」
望狼の様子がおかしい。祭壇から禍々しい妖気が溢れ望狼が包み込まれて叫び出した後、頭を垂れ動かなくなってしまった。
そして、ゆっくり動き出したと思えば、頭部には全華のものだった黒い四本の角が取り憑いていた。
角は漆黒に染まり黒い邪気を放っている。望狼の全身にも黒い邪気が覆っている。言葉は発さず只々呪いを撒き散らす存在となった。
百又の言った通り、望狼は呪いに取り込まれたのだ。
「大兄貴!!!」
百又が開けた宮殿の穴から、三日狼が入ってきた。瞬時に、あまりにも様変わりした望狼を見て異常を察した。
「この角がよお!!!大兄貴から離れろ!!!」
三日狼は漆黒の角を目掛けて、双曲刀を投げる。しかし、投げたその刹那。角に支配された望狼は三日狼の目の前に移動し、その頭部を床に叩きつけ気絶させた。
「三日狼!!!」
弦狼が青ざめた顔で、三日狼を庇うように二人の間に入る。
「大兄貴!!!何してんだよ!!!」
角に支配された望狼は容赦無く弦狼の側頭部を殴る。弦狼はその場に倒れ込んだ。
第一部隊を、百又を、国の強者たちを苦しめた狼男二人が瞬きの間に倒された。
おそらく、もう見境などついていない。
自我が取り込まれてしまっているのだ。
(この景色、見覚えあるにゃ___)
百又の記憶がフラッシュバックする。
自我を失った全華と、暴走した全華に腹を貫かれた朔狼。見ているだけしか出来なかった自分。
「オオオオオオオオオオッ!!!」
呪いに取り込まれた望狼が雄叫びを上げると、呪いが辺りに撒き散らされる。
嫁たちは土蜘蛛の結界の後ろに隠れ、王を守る様に囲い込む。
「王!」
百又もこちらに向かってきた。
「総大将!」
百又は憔悴しきった王を見て絶句した。王が生まれた頃より仕えてきた百又でさえ、このような状態は見た事がなかった。
無理も無い、王は生まれた頃より四本角であることを讃えられてきた。四本角である責任は、幼い少年が家族への飢えを押し殺し大きすぎる重圧に耐え続けるための大きな心の拠り所となっていたのだ。
その四本角であることを、ずっと求めてきた家族である実の兄に否定された。
王の心は全ての支えを失い、粉々に砕けてしまったのだ。
百又は王に跪く。
「王。建国の儀を上書きしましょう。建国の前儀、「血解の儀」をするにゃ。」
「総大将?!やめてよお!しょーちゃんはもう戦えないよお!」
「あの呪いは千年前に全華王が血解の儀に挑んだ時より弱まっているにゃ。千年前は呪いに覆われて祭壇しか見えなかったのに今は大広間全体が見渡せるくらいに晴れているのがその証拠です。おそらく、全華王は儀に敗れたものの、呪いを弱めることに成功したんだにゃ。」
「呪いが弱まってるとかそう言う問題じゃありません...!今の薔鬼様にそのようなことをさせるのは僕も反対です!」
「儀に敗れた王の呪いを祓えるのは、同じ本数の角を持つ王のみにゃ。この状況を変えられるのはこの世でただ一人、薔鬼王のみにゃ!」
「...だからといって!」
抗議しようとする向蛇、雪椿、桜天を狐紅が静止する。百又の行動が最適解だと判断したのだ。
「ワタシは千年前、この場であの呪いに敗北しましたにゃ。それより千年間、四本角の貴方様がお生まれになるのをずっとお待ちしておりました。」
「四本角の、我を...?」
「そうですにゃ、貴方様はこの地の呪いを解き救うことができる唯一のお方。」
百又が王家より授かりし緋色の外套を王に示す。
「ご命令を、王!ワタシは貴方様の最強の剣!あの呪いまでの道はワタシめが切り開きますにゃ!」
(四本角の我を、千年も待っていた者がいる___)
嫁たちが、王の手を握る。
(家族を壊した我と、家族になってくれた者がいる___)
(我は四本角で生まれ家族を壊した、
だが四本角で生まれたからこそ出来ることがある___!)
王の目に、再び光が灯る。
「...我が名は薔鬼」
王は自身の胸に手を当てる。
王位正統後継者の証である金薔薇の首飾りが光る。
「偉大な妖全華国、第三十三代国王である!!!」
王の胸元から黄金の大剣が顕在する。
王は立ち上がり、その拳で大剣を強く握りしめた。
「建国の前儀、「血解の儀」を執り行う!」
王は大剣で己の腕を浅く切り、血を角に塗った。
「狐紅、あの男は血解の儀をはじめる時に何の血を捧げていたか判るか?」
「アイツは、愛する者の生き血と言っていた!」
狐紅は己で指先を切り、王の角に血を塗った。
「桜天たちも血を塗って!」
向蛇、雪椿、狐紅も狐紅に倣い王の角に血を塗る。
「あと口付けも頼む!」
「何を言っているんですか薔鬼王様!」
「うむ!こんな時だからこそだ!我の妖力は精神に強く影響を受ける!全力を出すためだ!」
王の言葉を聞いた途端、狐紅は何かを思いついた顔をする。そして王の左腕を取り、自分のお腹に当てた。
「こ、狐紅!?」
「王サマ〜俺ね〜お腹弱いの♡王サマがくれたえっちな服だと直接触れちゃうでしょ♡帰ったらこのえっちな服着て楽しもうね〜♡」
「狐紅!お前こんな時に何して...!」
桜天が叱責を言いかける横で、
ピカッ!
王の角が一本、黄金の眩い光を放った。
「へ?!」
「やっぱりだ!王サマの力と性欲はリンクしてるんだ!」
「ええ?!」
「王サマは唯でさえ俺たちに一ヶ月お預け食らって、この前初夜までやり損ねた!童貞の王には凄く消化不良だったんだ!つまり、えっちな欲を満たしてやれば王サマは全力を発揮できるんだ!」
「な、成る程...?でも確かに力の象徴の角が光りましたもんね...!」
「そういうこと!角は力の象徴で性欲の象徴だった訳だ!わかったらみんなどんどん王にえっちなことしてけ!」
「わ、わかったあ!えっとしょーちゃんおっぱい大好きだったよねえ?!えーい!」
と向蛇は背後から思いっきり抱きついた。豊満なおっぱいがぽよんぽよん♡と王に当たりまくる。
ピカッ!
王の角が二本光った!
「え...えっと、薔鬼様...脚、お好きでしたよね...」
と雪椿も続いて王の右腕を色白のきめ細やかな脚に触らせる。
ピカッ!
王の角が三本光った!
「うぅ...」
「桜天も早く!恥ずかしがってる場合じゃないぞ!」
「わ、わかってる!薔鬼王様...座っていただけますか...」
最早過剰な刺激に頭が思考停止しているのか、王は言葉を発さず無言で桜天の言う通りにする。座った王に向かい合って座って、その肉付きの良い尻を上げて顔が向かい合うかたちで王の膝に座った。
「薔鬼王様が揉みたいと仰ってた臀部です!帰ったらこのデカい臀部を沢山揉んでください!」
ピカッ!
王の角が四本光った!
これぞ、四本王である!
「ウハーーーー!!!我が精神は最高潮である!!!我に任せろーーーー!!!」
▼▽▼▽▼▽▼▽
次回!遂に決着の時!
国に帰って嫁とイチャイチャ!
▼▽▼▽▼▽▼▽
以下小ネタ。
【性欲儀式】
薔鬼王が行った様に、建国の儀の際えっちな欲を満たすことは歴代でも行われていた!
千年前、初代全華王は朔狼を連れてそこそこ強い呪いの地に来ていた。
「建国の前儀、「血解の儀」を執り行う。」
血ブシュ、祭壇に触る!だが今回の呪いは結構強い!全華王ちょっと挫けそう!
「う、朔狼...おっぱい...」
「ちょっと待ってろ!」
急いで鎧の胸当てを取る朔狼!
全華王の手を自分の胸に持っていく!
「ほら!好きなだけ揉め!」
もみもみもみっ♡
建国の前儀、「血解の儀」は成功した!
「建国の本儀、「権刻印の儀」を執り行う。」
角ピカッ!祭壇に触る!またまたこの地は結構強い!全華王また挫けそう!
「朔狼...生尻...」
「全く!世話が焼ける!」
ぬぎぬぎっ
急いで下を脱ぐ朔狼!
全華王の手を自分の尻に持っていく!
「ほら!尻揉んで気張れ!」
もみもみもみっ♡
建国の本儀、「権刻印の儀」も成功!
この地は全華王のものとなった!
「はー、今回は手強かったなー」
朔狼は脱いだ服を着ようとするが、全華が止める。
「何だよ?」
「勃った、抱かせろ」
「馬鹿!すぐ盛るな!」
【王族ち●こ】
月影宮殿でのある日の狼三兄弟。
「兄貴ー!大兄貴のち●こ三本あっぞ!」
「ハァ?何言って...うお、マジだ」
「取り外して遠隔操作も出来る」
もぎっ ぷりぷりんっ
「ギャハハハハハ!!!ヤッベーーー!!!」
「いるか?その機能」
「急所を解らなくする為らしい。あと王が国外に出る際には有事に備えて一本国内に残しておくためだとも聞いている。」
「へー、意味あるんだな」
ところがどっこい!実際の王様たちはえっちの時のプレイの幅を広げる用途でばかり使っていたのであった!!!
【王族ち●こ 初代国王全華の場合】
※R18描写あり
「朔狼」
ごそごそっ もぎっ ぷりぷりんっ
「あー、今日単独遠征だもんな!気をつけて行ってこい!」
「うむ」
全華は魅惑のスリットに手を入れ、朔狼の靴下と太腿の間にち●こを挟んだ!
「これで良し」
「やっぱそこに入れるのかよ...」
解説しよう!
全華は基本仕事も一緒、私生活も一緒で朔狼にべったりなのだが、偶に離れる時には己のち●こを一本もぎ取って朔狼の身につけておくのだ!
朔狼は最初は困惑してたが、断ると全華が悲しそうな顔をするので、もう細かいことは気にせず受け取ることにしたのだ!
そしてこれは勿論遠隔プレイに使われた!
全華の遠征中、薔薇宮殿の中庭沿いの廊下を歩いていると朔狼の太腿にある全華のち●こが動き出した!
(まずい!)
朔狼は急いで中庭で隠れられそうな場所を探す!
するするするっ♡ぬぷっ♡
「んんっ♡」
(〜〜〜馬鹿全華ッ!)
遠征中手が空いた全華王は遠隔でち●こを操作してえっちし始めたのである!すぐ挿入しやすい様に出かける前にえっちしまくって蕾を解し、ち●こは蕾近くの太腿に挟んだのである!計画的変態行動である!
ぬぷっ♡ずぶっ♡ぐちゅっ♡
「んっ♡ふっ...ぅっ...♡」
朔狼は中庭の木の影に隠れて全華の気が済むまで声を抑えて耐える。
どぴゅっ♡♡♡ぬぽんっ♡♡♡
中に温かいものが出されて、満足したのか質量が少し減ったち●こが太腿と靴下の間に戻っていく。
「ハァーッ...ハァー...♡」
(やっと終わった...)
遠征中は毎度これが何度か繰り返される!ちなみに全華側はち●こを通じて妖力で朔狼の様子がわかるので遠隔ぶち犯をそれはそれは楽しんでいた!全華は近くにいる時は勿論、離れている時も好きな子への変態欲とえっち欲と独占欲に溢れた変態だったのだ!
帰ってきて朔狼に「馬鹿!好き勝手しやがってこの変態!」と罵られるまで楽しみのワンセットである!
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