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第3話 二階へ行く

 稔彦のマンションに泊まる事になって、倶楽部が終わるまで遊んで待つ事になった。  常連が寄ってきて 「可愛いねぇ。稔彦の子供だった? いくつの時、作ったんだよ。」  みんなワイワイと煩い。摩利彦たちは父親の恋人が来るのを待っていた。一目見たいのだ。 「いらっしゃい。」  稔彦が肩を抱いてエスコートしている彼は美しい男だった。こちらに近づいてきた。 「紹介するよ。俺の息子たち。 摩利彦と月夜見だ。こちらはミカドさん。」  摩利彦と月夜見は目が釘付けになった。 優雅な男だ。一体幾つだろう。  化け物だ。年を取らない。ロジャーが若い頃、虜になった美貌はそのままだ。  稔彦が、握った手を離さない。 「今日は息子たちを連れて帰らなくちゃいけないんだ。ミカドの部屋には行けないよ。」 「寂しいわ。今夜はあなたに抱かれたい気分だったのに。」 「明日のことは後で考えるから、ミカドは商売するなよ。」  耳に入ってきた、商売,という言葉。 (商売って?)  摩利彦はわかってしまった。 (初めて見た。男娼って、そんな仕事、本当にあるんだ⁈)  稔彦はミカドに惚れていた。元々セックスにはこだわりが無い。でも、ミカドの事は独占したいと思う。年齢不詳の小悪魔。  今夜はビッグバンドが入ってドラァグクイーンショーがある。小鉄の後輩たちが美しい。  次々に入って来る会員を案内するので稔彦は多忙を極めた。  稔彦の目を盗んでミカドと一緒に二階に上がった。二階はホテル使用になっている。  部屋に連れ込まれた。 「可愛いわ、私とセックスしましょう。」  置き去りにした月夜見の事はすぐに頭から消えた。優しいくちづけ。 (女の子とはした事があるけど、この人は男だよね?)

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