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第17話 どこにでもいる
どこにでもいるようなヤンキーがゾロゾロと出て来た。
「なんだよ、おまえら、数で勝負かよ。」
狭い教室の後ろで殴り合いが始まりそうだ。
女子が先生を呼びに行ったが、中々来ようとしない。
「せんせー、こないよぅ!」
「奴らはビビってるからな。
保体の堂島が来るのを待ってんだよ。」
体育教師の堂島は、空手の有段者だと噂がある。この学校で唯一、生徒を制圧出来る教師だった。今日は生憎,どこにもいない。
ヤンキーが摩利彦の胸ぐらを掴んで絞めあげようとした瞬間、姿が消えた。
と思ったら一瞬で後ろに回った摩利彦に首を絞められた。肘を曲げて絞めあげると、簡単に落ちた。柔道で禁止されている絞め技だ。
他の奴らはあまりの早技に動きを止めた。
月夜見が勢い余って飛びついて来た赤髪ヤンキーに正拳突きを真っ直ぐ入れた。
「グチャッ。」
こいつも鼻が折れたか?
血だらけの二人の鼻血野郎が先手を取られてすっかり戦意喪失した不良たち。
「やめ、やめ。」
ボスっぽい,セミロングストレート金髪が止めに入った。
「保健室で鼻血止めてこいよ。
女と違って血ぃ見るとビビるんだよ。」
「円城寺さん、こいつらムカつきません?」
一瞬で後ろ回し蹴りが飛んだ。ムカついたと言った奴は吹っ飛んだ。
「おまえ、そんなんでムカつく権利無えわ。」
「おまえら、須佐とか言ったな。
俺、円城寺佐(えんじょうじたすく)
一応この学校シメてるんだわ。
仲良くしようぜ。」
「喧嘩売って来たのはテメェらの方でしょ。」
月夜見が
「こういうの,東京式なのか?
挨拶の仕方も知らないの?」
「あの、髪掴んだのは柴田。
あとでヤキ入れとくわ。」
「それでおしまいかよ。」
「おまえらは血ぃ出てないだろ。
うちは出血大サービスだ。」
こっちをじっと見て円城寺は言った。
「おまえら、イケメンだな。
18才以上なら、ホストやらない?
俺の叔父貴がホストクラブやってんだよ。」
摩利彦は呆れて
「学校でスカウトもやってんだ?
東京のシノギは世知辛いね。」
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