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第19話 何者?
「あの須佐兄弟って何者?」
「めっちゃ、ケンカ強そうだ。」
放課後、ケンカ売って来た奴らが、
摩利彦と月夜見が帰るのを待って、後をつけた。
尾行のプロではない。バレバレな態度で後をつけて行った。高校のある溜池の近くから歩いて行く。
「どこまで帰るんだよ。だりーな。
いつも歩きなのか?」
六本木の交差点から麻布十番に曲がったと思ったら、もうその先にはいなかった。
午後の時間帯、そんなに人通りは多くない。
見逃すはずは無かった。
5人で目を離さなかった。後からついて行って急いで曲がった所だ。
夜の賑わいにはまだ早い。見失うほどの人通りは無い。
「あれ?おかしいなぁ。さっきまでいたのに。」
キョロキョロとあたりを見回して首を傾げている。
「おまえら、見失っただけだろ。
消えるわけないじゃん。」
繁華街にある六本木高校。通学の際に誘惑が多い。女子高生だというだけでへんなスカウトも多い。女子は一人で歩かないように、と学校から言われている。
「この高校、遊べると思ったんだけど、結構煩いよね。学校の縛りが。」
そんなものをきちんと守ってる奴は少ない。
さっきの連中は二人を見失ってダラダラと歩いている。いつもの溜まり場に向かっている。
『カフェ シャインマスカット』
田舎くさい古い喫茶店だ。カフェとか名乗るような店ではない。
「円城寺さん、何だか撒かれたようだ。」
「タスク、あいつら忍者かなんか?」
「すげえ、歩いたよ。喉が渇いた。
クリームソーダちょうだい。」
「あ、オレも。」
みんな可愛いものを注文する。
「須佐ってどこに住んでんの?」
「麻布だっていうから、十番抜けて飯倉の方か、と思ったら撒かれたようだ。」
「父親と住んでるって?」
「いや、父親と同じマンションの別の区画。」
「兄弟だけで住んでるって?」
「いいなぁ、放任かよ。」
「金持ちらしいよ。」
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