27 / 48

第27話 レイモンの部屋

 月夜見は惚れっぽい。尊に一目惚れだ。今日も学校の帰りに偶然会えた尊に喜んでついて来た。 「ボクの本当の顔を見せてあげるね。 それでもボクが好きなら、一回お付き合いしてもいいよ。」  そう言って稲荷社の裏に行く。もうそこはあのお屋敷だった。  後ろから歩いて来たタスクは消えた3人に首を傾げてあたりを見回している。 「小次郎を置いてくるね。ご飯の時間だから。」  そう言って一緒に門をくぐると手伝いの人に犬を渡して、あの倶楽部の建物の前に出た。 「二階に『レイモンの部屋』があるの。 ついて来て。」  一瞬で舞台のように景色が変わる。自分のいる所が心許ない。摩利彦がいてくれるのがせめてもの救いだ。  二階にはドアがズラーっと並んでいて尊がその一つを開けた。 「どうぞお入りください。」  そこはサディスト沼田礼門の仕事部屋だった。 禍々しい鉄の処女アイアンメイデンがドンと置かれている。錆びついた所は血の跡か⁈  美しい尊はドレスを脱いでボンデージスタイルになっている。アンドロギュノス。  男でも女でもない不思議な妖精。手に薔薇鞭を持っている。細い革紐がまとめられた薔薇鞭は音は怖いが痛みは少ない。 「尊さん、カッコいい。」 「ありがと。あなたたちには裸になって貰おうか?」  月夜見が乱暴に制服を剥ぎ取られた。だらしなくカッコつけて着崩したブレザーとシャツとネクタイを取られた。脱がせるのが上手い。 「ヒェッ、なんで?尊ってサドなの?」 「そう、礼門の一番弟子。」 「待って。俺たちそういう趣味は無いんだ。」 「あら、残念ね。」  尊は素直に手を止めた。摩利彦が 「座って話そう。鞭は片付けて。」 「やってみたら、ハマるわよ。楽しいのよ。」  脱がされて上半身裸の月夜見が情けない顔をしている。 「でも、月くん綺麗な身体ね。 鞭の痕が似合いそうよ。」 「尊さんがやりたいなら、鞭打ってもらおうかな。」 「待て待て!なんか精神をコントロールされてんぞ。尊、やめろ!」 「さすが摩利くんは集団催眠にかからないタイプね。」 「俺たちに何の目的があるんだよ?」 「もっとお近づきになりたいだけよ。」 「尊って、元々サディストなの?

ともだちにシェアしよう!