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第34話 揃いも揃って

 六本木高校の仲間はなぜかタトゥー率が高い。 「偏差値の低さとタトゥー率の高さは反比例する。誰か研究テーマにしないかな?」 「しないな。確率とは程遠い。数学の砥石先生が嘆くよ。」 「まあ、揃いも揃ってみんなタトゥー入れてるな。」  タスクも呆れている。 「タスク入れてないじゃん。」 「はっ普段、見せない所に入れてんの。 恋人にだけ見せるよ。」 「チンポの先とかか? 小さいのか? ダセェな。」 「ホストはダメなんだよ。目立つのは入れられない。」  女誑しのタスクは秘密が多い。  良太の団地にみんなが集まっている。 「どうしたんだよ、その女?」 「波子って言うんだ。なんか行きがかり上、こうなった。」  痩せこけて薄汚い女が転がり込んでいる。 「ずっと良太のとこにいるのか?」 「まだ、三日目。そろそろヤバいんだ。」 「何がヤバいの?」 「切れるんだよ。」 「あ、もしかしてヤク?」  良太の所に居着いている波子という女。 「ヤクが切れたら買ってやんのか?  やめとけ、いくら金があっても足りなくなる。  カケ子とか、やらされんぞ。  この団地、リクルーターがヤバいんだ。  うじゃうじゃいるよ、半グレ。」  波子がガタガタ震えてきた。 「さむい、さむいよ。」  季節は初夏だ。暑いくらいだ。 「切れてきたんだ。誰かシャブ買って来いよ。」 「どこで売ってんだよ。」 「沢井だ。沢井を探せ!」  みんなは部屋を出て建物を探し回った。  上の階を塞いでいる刺青坊主がいた。見張りか? 「おい、沢井ってどこにいる?」 「兄貴は事務所ッス。」 「事務所どこ?連れてけよ。」  武闘派の小山馨と赤坊主の柴田が事務所に行った。団地の上の階。もう通路がゴミだらけだ。 「沢井さんに用があるんだって。」  坊主頭に彫り物を入れたコケオドシのチンピラが沢井を呼びに行った。

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