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第37話 無罪放免⁈
警察に連行されたのは、波子と高校生の良太たち。タスク、柴田、翔、馨、松ちゃんだった。
全員尿検査で麻薬成分検出されず、波子だけが引っかかった。
「はい、シャブ検出。有田波子、黒確定。」
他のメンバーは、常習の形跡もなし。
高校の教師が引受人になり、放免された。
良太の家は家宅捜索されたが部屋にもヤクの痕跡は見つからなかった。警察も、はなから疑っていないのかいい加減な捜索だった。
「前科無し。珍しいな、年少にも入った事ねえの?」
警察官に驚かれた。反社予備軍、派手なタトゥーのガキどもだ、と思っていたようだ。
「俺たち、品行方正、まじめで通ってるんで。」
しれっと答えるタスクに、渋々家に帰された。
また、あの良太の団地に集まった。
「波子はどうなったんだろう?」
短い付き合いだったが、みんな気になっていた。
ピンポンピンポン!
あの沢井の所の刺青坊主が、封筒を持って来た。
「これ沢井さんから。返金だって。
迷惑料も入ってるって。
ウチもガサ入れ食らって大変だったんだよ。
これから波子さんのガラ引き取りに行かなくちゃならないんで。腐るから。」
「?」
封筒にはあの時支払ったヤクの代金が色をつけて入っていた。良太の金だ。
「意外と律儀な奴らだな。
ぼったくられた、と思ったら返して来た。」
柴田が驚いている。
「あの時、買って来たシャブとか、よく見つからなかったな。俺、焦ったよ。」
「どこに隠したんだよ。誰が持ってんの?」
「えっ?」
「誰だよ,片付けたの?」
誰もヤクの行方は知らなかった。
ちょっと気になるのであの売人のいた上の階に行ってみた。
廊下も階段もゴミだらけで、通路にも溢れかえって通れない。
沢井のアジトには誰もいなかった。
「もぬけの空だ。」
「あんなに在庫がたくさんありそうだったのに。」
全部消えていた。
「あいつらのいた気配も無えよ。」
首を傾げて戻ってきた。あの時、廊下をうろついていた闇バイトのリクルーターも今日は姿が見えない。
あの稲荷を通りかかると、月夜見が声をかけられた。
「なんだよ、玉藻か?」
「ねえ、あんたたちの仲間に、なんか取り憑いてるよ?」
「取り憑くのは、おまえらだろ?」
「もっと質のわるいの。人間の?」
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