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第40話 ホストデビュー
良太はタスクの紹介でホストになる事にした。
寮があると言うので飛びついた。
18才なので働ける。高校には内緒で働く事になった。綺麗なタトゥーはオーケーだった。
タトゥーならレオンという先輩も入れている。
「なんか悲しい話だね。霞神社の妖狐(ヨーコ)さん。カッコいい狐だったね。」
♩麻布のヨーコ、溜池、飯倉ぁ〜♩
良太は、思わず鼻歌を歌っていた。
そう言えば、尊と礼門のお屋敷はこの西麻布にあったはず。摩利彦と月夜見も気にしている。
「あのお屋敷あたりに、行こうとするといつも道に迷う。尊はそんな事ないのかな?」
「月は憑かれやすいから気をつけるんだよ。」
あのご老人たちの倶楽部も行こうとすると道に迷う。いつも偶然に必然で辿り着ける。
ディアボラでは、イケメンで背の高い良太は案外向いているようだ。人と話すのは嫌いじゃない。いつも気にしていた火傷痕のタトゥーも見せつけるわけではないが、隠さずにいられる。
エレベーターを13階で降りるとそこは、大人の夢の国だ。ひと足先に光一が働き始めた。
タスクが円城寺社長に喜ばれている。
「俺はディアボラのスカウトじゃねえよ。」
みんな進学なんかする高校ではない。そろそろ就職を考えなければならない。
「摩利彦と月夜見は進学すんだろ。
俺たちとは、違う人種だな。」
「なんだよ。差別用語だぞ。人種って?」
問題は解決したように見えるが、現実は厳しい。児童相談所の施設で育った者でも卒業と同時に一人で社会に放り出される。
良太は、施設に入らず頑張った。仲間がいてくれた。
ホストは同じような境遇の人間が集まる。
みんな複雑な家庭で育っている。一番多いのは
親の離婚で母の新しい男に虐待されるパターン。
良太のようにタバコを押し付けられた火傷と、自傷行為のリストカット。
若者は身も心も傷だらけなのか?
それでみんなタトゥーを入れてしまうのか?
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