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第41話 海斗
タスクのクラスの花森登美が大沢翔と歩いてくる。翔は親が青山で高級輸入雑貨の店をやっている。いつもオシャレでセンスがいい。
花森登美も親がキャバクラを数店、経営していて、夜遊びにも寛大だ。それでも二人は、距離を取って初心(うぶ)な感じだ。そもそも翔は女の子に興味がない。待ち合わせても手を繋いで家まで送るだけ。そんな二人といつも近い奴がもう一人。
駒沢海斗。青山一丁目で育った。親が勤めているガス会社の社宅。地味で堅実なサラリーマン家庭で育ったが、環境が派手だった。
高校時代、アルバイトは外国人相手の終夜営業のスーパーマーケットだった。
『ドアーズ』
夜中にオシャレな遊び人や外国人たちが買い物に来る。売っているのも珍しい外国製品だ。よく芸能人と遭遇した。
商品は驚くほど高額だ。
「海斗、今日バイト休みだろ。暇?」
翔に聞かれた。
「暇だよ、なんかあんのか?」
「新しいギター買ったんだよ。
触りに来ない?」
高校には一応軽音部がある。軽音楽研究部。
軽音楽っていう言葉がなんかダサい。
海斗も翔も,軽音部。
「あ、私も見たい。」
同じ高校の花森登美が乗って来た。
「じゃあ、俺はいいよ。バイト行こうかな。」
「海斗が来ないんだったら,また今度にしよう。」
「なんだよ。翔、つまんない。」
登美がふくれている。
登美は翔を彼氏だと思っているが翔は昔から女の子が苦手で、海斗が気になる。
(男だけど海斗はきれいだ。細くて繊細。
俺は女の子の柔らかすぎる身体が気持ち悪い。)
タスクが社会勉強だ、と言って仲間たち全員を招待してくれた。
ホストクラブ『六本木 ディアボラ』
「いらっしゃい。佐(タスク)さんのお友達?
なんだか楽しいね。チェリーの匂いがする。」
ゲイっぽいホストのジミーが言う。
「若いエキスが溢れてる。」
そう言って腕を取られて席に案内された。
スーツ姿のカッコいい光一が挨拶に来た。
「決まってる!光一似合うよ。」
照れくさそうに笑っている。
「光一と良太は、ホストになったんだなぁ。」
「あんまり嬉しくないよ。
もう青春は終わったな。」
「何言ってんの?
予定日いつ?」
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