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第49話 お札(おふだ)

 とりあえずもらったお札を一枚カバンに貼る。 (これで助かるとは思えない。貼ってない所から腐ってくるとか、食べられてしまうとか?)  タスクは耳無し芳一の話を思い出した。 (身体中にありがたいお経を書いてもらって、耳だけ書き忘れて耳が無くなってしまった話。  俺はこのお札を身体中に貼らなくてはいけないのか⁈)  タスクは途方に暮れた。まだ何かしてくると決まったわけではないのだが。  さっきから胸騒ぎがする月夜見は摩利彦に話をした。 「ああ、団地から何か連れて来ちゃったのは 稲荷から聞いてる。」 「ねえ、摩利、俺たちで祓ってやれないの?」 「俺、父さんに話すよ。 おじいちゃん達なら何か知ってるかな?」  あの倶楽部のご老人に相談する事にした。 月夜見は海斗の事が気になる。でも、タスクを救ってあげないと。狸穴のたぬき達もざわついている。  摩利彦がニヤニヤしている。 「月、何か楽しそうだね。」 「楽しくなんかないよ。 あの悪ガキのタスクを何とかしてあげて。」 「ああ、あいつ何かに憑かれやすいんだな。」  あの倶楽部で父の稔彦に相談した。ご老人が何かの小さな瓶を寄越した。 「これを身体に振り掛けなされ。香水のようなものじゃ。」  学校に行けばタスクに会える。 預かった香水瓶をタスクに見せた。 「なに、それ?」  いい匂いのする香水瓶だ。 「身体中にふりかけるんだよ。」 「悪霊退散、だって?」  タスクが身体中に振りかけると女子達が集まって来た。 「いい、匂い。」 ご老人はとんでもないものを寄越した。 「これ、変だ。」  稔彦が笑って 「媚薬の中でも強力なやつだな。」 「これくらい強くないと悪霊に効かないんだ。」 「冗談じゃねえよ!勘弁してくれ。」    あの占い師の所へ走った。 「ねえ、何とかしてよ。」 「ああ、もう変なものはいなくなったようだ。」 「いないってわかるの?」 「でも、もっとフレッシュな生き霊が 憑いてきてる。」  女子がタスクを取り囲んだ。

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