63 / 90

第63話 綺麗な肩

 寝っ転がった摩利彦にタスクがふざけて覆い被さって来た。 「なんだよ。女の子だったらやっちゃうシチュだぞ。」  タスクがくちづけしてきた。 (断ったら、気まずいかな。)  仕方なくキスを返した。タスクが調子に乗って激しく返してくる。思わず夢中になってしまった。気持ち良くなって舌を動かす。もっと欲しいと舌先が探る。  両手をベッドに押さえ付けられて、意外と強い力に驚く。何だかたくましく感じるタスクの腕にドキッとした。 「おまえ、俺とヤリタイの?」 タスクは柄にも無く顔を赤らめて、 「ああ、おまえに興味がある。」 「物珍しいだけかよ。愛はないの?」 「ぷはっ、おもしろい事言うなよ。」  胸に頭を置いて力が抜けた。 「はあっ、タスクは誑しなんだろ? 俺は,愛のないセックスはしない主義なんだ。」  摩利彦の言葉にタスクがじっと見つめてくる。 顎にキスして頬にも唇が触れる。肩を軽く噛んだ。 「綺麗な肩だ。このままでいて。これ以上何もしないで。」  頬と頬をくっつけて肩の力を抜いた。タスクは意外な事を言い出しそうな自分を戒めた。  (このままじゃ愛してるって言いそうだ。) 「女々しいな。こんなの本当じゃないんだ。」 「何が言いたいの?本当って何?」 「摩利彦は恋人とかいないの?」  少し考えて見る。 「狐は恋人に入るのか?」  摩利彦が聞いた。 タスクは、遠足でおやつは300円以内だと言われてバナナはおやつに入るんですか?と聞いた奴を思い出した。 「狐は恋人に入るんですか?だって?」  摩利彦は遠足というものを知らない。 二人で笑ってしまった。狐は月夜見の方が好きそうだが。  ちょっと興奮したのに残念だった。 「理性が勝つタイプ?」  タスクがハッとして 「俺、キスで勃っちゃったよ。」  さっきからお互いの腰に当たるものがある。 オズオズと手を伸ばしてズボンの上から掴んだ。 「ホントだ。俺も完勃ち。痛えよ。」  タスクがズボンのファスナーを下ろしてボクサーブリーフの上から掴んでくる。  ブリーフからつかみ出して口に咥えた。 「あ、ダメだよ。風呂に入ってない。」

ともだちにシェアしよう!