65 / 90

第65話 モーテル

 運転するタスクを見ていた。集中している横顔。 「何見てんだよ。やりにくいな。」  ちょっと照れた横顔がかっこいい。 「このまま、ホテルに入っていいの?」 「聞くなよ。どう答えたらいいんだ?」  摩利彦はどんな顔をしていいのか困った。 車ごと入れる駐車スペースで部屋を選ぶ。 「何か、好みの部屋はある?」  案内板の画面がずらりと並んでいる。あかりのついているのやいないのや。  タスクは慣れているようだ。摩利彦は都会のホテルは初めてだ。 「普通のシンプルな部屋でいいよ。」 「わかった。」  案内板の前で車の窓から何か操作する。 金を入れると小さな扉が開いて鍵が出て来た。  車を動かしてキーについた番号へ進む。 通路が細く、突き当たりに止まると、車ごと屋内に入った。ここまで誰とも会わない。  車から降りて目の前にあるドアの鍵を開けた。 シンプルなデザインのシティホテルだ。エロい部屋じゃなくて良かった。  ドアを開けて、我慢できずに抱き合った。二人で手を繋いで部屋の中に歩いて行った。  大きなベッドがある。ソファに崩れ落ちるように座った。貪るようにくちづけ合う。  さっきからの不完全燃焼の欲が激しく求め合う。それが嬉しい。  タスクのサラサラな金髪に指を入れて頭を抱える。まるで逃がさないように。  摩利彦も金髪に染めているがツーブロックの内側は黒いままだ。髪が揺れてうなじが見える。  いつのまにかタスクが抱き上げられて、脱がされる。ベッドに落とされて巧みな指の動きに委ねてしまう。シャツを捲り上げて肌が晒される。 「きれいだな。」  敏感に立ち上がった乳首を吸われた。 タスクは少し抵抗して見るが、気持ちよさに抗えない。  ガチャガチャベルトを外す音。ズボンとブリーフを一気に下げた。摩利彦の男、が勢いよく飛び出す。  タスクも剥ぎ取られて下半身がむきだしになった。 こっちも、ブルンッと勢いがいい。  のしかかって腰を密着させて、摩利彦が二人のモノを合わせて扱く。 「あっ、そんな事!」  すごくエロい光景に興奮が増す。 ベッドヘッドの棚になんでも揃っている。 タスクは以前、女を連れ込んだ時に確認済みだ。  その時は濡れない女のためにあるローションだと思ったが、もしかして男同士で使うのか、と初めて納得した。 「風呂に入ろう。ゆっくり解してやるよ。」  摩利彦にサラリと尻を撫でられて、身体がピクンと跳ねる。

ともだちにシェアしよう!